カレールーが足りない時に代用になるものが、この5つです。
- カレー粉
- レトルトカレー
- ビーフシチューのルー
- ハヤシライスのルー
- カレー味のインスタント麺のスープ
肉と野菜をいっぱい煮込んだら、カレールーが分量より足りなかった……。
意外とこういうこと、ありますよね?
本当は5皿分の量が欲しいのに、4皿分のカレールーしかなくて、味が薄い……。
これも私の家ではよくあります(笑)。
でも、そんなときでも主婦歴の長い私なら、なんとかできちゃいます!
ここでは、そんなカレールーが足りない時の代用品から、味が薄いとか、とろみがもう少し欲しいときの解決法をご紹介しますね。
カレールーが足りないときに代用になるもの5選
カレールーが足りないときに、「まんま」カレー味を補填してくれるような代用品といえば、この5つしかありません。
カレー粉(これがベスト!)
野菜をカレー炒めにしたり、カレーピラフを作る際に使う粉末のカレー粉。
カレー粉とは、ペッパーやコリアンダーなど各種スパイスを混ぜ合わせたものです。
そもそもカレールーは、このカレー粉に小麦粉や塩などを加えて固めて作ったもの。
ですから、カレールーが足りない時に真っ先に代用品候補に挙がるのは、カレー粉というわけですね。
少しずつ足してみて、ちょうどよい濃さになるよう調節すればOKです。
レトルトカレー
かなり乱暴なやり方ですが、レトルトカレーで足りない「カレー成分」を補ってしまうのも賢いやり方です。
ボンカレーやククレカレー、トップバリュやセブンプレミアムの安いレトルトカレー。
種類はなんでもかまいません。
封を切って冷たいまま、カレーを煮込んだ鍋に投入しましょう。
カレールーとは使われているスパイスが違う場合もあるので、意外と味に深みが生まれたりする可能性も。
ビーフシチューのルー
すこし腑抜けた味にはなりますが、味がなくて薄々のカレーを食べるよりは断然マシになるのがビーフシチューのルー。
カレールーからスパイス類を取り去り、デミグラスソースやブイヨンなどを加えたのがビーフシチューのルーだと思えばいいと思います。
味に重厚感は出ますが、辛さが物足りないと感じたら、唐辛子やコショウを足すとカバーできますよ。
ハヤシライスのルー
カレーライスに飽きてきたら、ときどき食卓にのぼるハヤシライス。
ハヤシライスのルーは酸味が少し強いくらいで、ビーフシチューのルーとさほど味や原材料に違いはありません。
ですから、ビーフシチューとハヤシライスのうち、どちらか家にあるものを選べばいいでしょう。
こちらも辛さはないので、唐辛子やコショウで味を調節する必要があります。
カレー味のインスタント麺のスープ
ほかの代用候補がない場合は、最後の手段として、カレー味のインスタント麺のスープを推奨します。
縦型のカップ麺(「日清カップヌードル」・「クッタ」・「カップスター」)は逆さに振っても、粉末スープだけが落ちてきません。
そのタイプはお湯を入れて3分待ち、スープだけ取り出して、カレーに加えるといいでしょう。
大きなカップに入ったタイプや袋麺のカレー味は、粉末スープを取り出して、それを直接カレーの鍋に加えればOK。
ただ、カレー味のカップ麺のスープに「とろみ」はほとんどないため、カレー自体がゆるくなってしまいます……。
そのときは、以下の項目で紹介するとろみをつける方法をお試しください。
カレールーが足りなくて味が薄いときに入れるもの17選
カレールーがちょっと足りなくて、どうも味が薄いときは、以下の17種類のどれかを入れてみてください。
- 塩
- 砂糖(またはハチミツ)
- 醤油
- コンソメスープの素(「コンソメ」・「マギーブイヨン」)
- 鶏ガラスープのもと
- 和風だしのもと(「ほんだし」)
- めんつゆ
- コショウ(白コショウ・黒コショウ)
- 七味唐辛子/一味唐辛子/粉唐辛子
- 味噌
- ソース(中濃・ウスター・お好み・とんかつ・オイスター)
- 焼肉のタレ
- ケチャップ
- にんにく
- 生姜
- コーヒー
- レモン
複数を組み合わせても、もちろんOK。
では、それぞれどんな特徴やメリットがあるのか、ご紹介していきましょう。
塩
カレーの味を決めているのは、実はスパイスではなく「塩」なんです。
食品のパッケージの原材料名は、「使用した量が多い順番」に並んでいるのをご存知ですか?
それを踏まえて、「バーモントカレー(中辛)」の原材料名を見ると
- 食用油脂
- 小麦粉
- 砂糖
- 食塩
- 塩
- デンプン
- カレーパウダー
という順番で並んでいます。
つまりカレーパウダーよりも塩の方が多いわけですね。
というわけで、薄味だな……と感じたら、ひとつまみの塩を加えてみましょう。
砂糖(またはハチミツ)
カレーパウダーよりも塩よりも、実はカレールーに多く含まれているのが砂糖。
たしかにバーモントカレーはハチミツ入りが売りですし、家庭で隠し味として砂糖を入れる人も多くいらっしゃいます。
もちろん、過剰に入れ過ぎたら甘々になってまずくなります……。
でも、味が薄いときには辛味とバランスを取るように、ちょっと多めの砂糖を入れてみてください。
醤油
お皿に盛ったカレーライスに醤油を「ひとたれ」かける人もいます。
それくらい違和感がない調味料のひとつ。
味が薄い時は小さじ1くらいの醤油を入れてみてください。
コンソメスープの素(「コンソメ」・「マギーブイヨン」)
味のベースをしっかり付けるという意味では、コンソメスープの素が適役です。
いくら塩や砂糖、醤油をつけても、それは表面的な部分。
土台から支えるような存在として、味の素の「コンソメ」、ネスレの「マギーブイヨン」を入れてみましょう。
「コンソメ」は一緒に塩味もつきますが、「マギーブイヨン」は出汁だけの味なので塩を足すとちょうどよくなりますよ。
鶏ガラスープのもと
チキンカレーを作って味が薄い場合は、中華料理に使う顆粒の鶏ガラスープのもとが向いています。
塩気やうま味調味料も入っているので、これを入れるだけでかなり味が濃くなるはず。
チャーハン作りに使う「ウェイパー」でもOKです。
和風だしのもと(「ほんだし」)
ちょっと和風な味になってもいいという方は、いつも味噌汁作りに使っている和風だしのもとを入れてみましょう。
かつおだしが聞いた、一風変わった和風カレーになります。
めんつゆ
こちらも和風な味付けになるめんつゆ。
醤油がみりんが合わさった調味料なので、これだけで「出汁+味付け」をしてくれます。
たくさん入れると、蕎麦屋のカレー南蛮みたいなテイストになりますよ。
コショウ(白コショウ・黒コショウ)
カレーのスパイスを組み合わせた「ガラムマサラ」に黒コショウが入っているように、辛さを出す目的で白コショウや黒コショウも有効です。
唐辛子の辛さには敵いませんが、味が薄いときほど存在感を発揮してくれるはず。
七味唐辛子/一味唐辛子/粉唐辛子
カレーの辛さを支えているのは、なんといっても唐辛子。
ご家庭で必ず常備されているのは、七味唐辛子か一味唐辛子でしょうから、これを適度に振り入れてみてください。
もし、粉唐辛子(カイエンペッパーやチリパウダー)があれば、そちらを優先です。
味噌
カレーに隠し味として入れる人もいるのが、味噌。
一見、合わなそうに見えますが、少しくらいなら味に深みを与えてくれるのでトライしてみましょう。
味噌の種類は、赤味噌でも白味噌でもOKです。
だし入り味噌でも、もちろんOK(だしがいい味をつけてくれるでしょう)。
ソース(中濃・ウスター・お好み・とんかつ・オイスター)
ソースは、野菜や果物、食塩や砂糖、酢・香辛料などさまざまな材料を合わせて作られた調味料。
そのため、カレーの味を濃くしつつ、コクや深みを与えてくれる存在です。
ソースの種類は
- 中濃ソース
- ウスターソース
- お好みソース
- とんかつソース
- オイスターソース
などなどなんでもかまいませんし、複数あれば全部同時に使ってみましょう。
オイスターソースはシーフードカレーのときに、特に合うと思います。
焼肉のタレ
焼肉のタレは、醤油にニンニク等の香辛料と果物や香味野菜を砕いて加えた調味料。
すべてカレーと相性のよい素材ばかりが使われているので、率先して使いたいもの。
ただ、味が強すぎるため、入れすぎるとそちらに味が引っ張られる恐れがあるので、ほどほどにしたほうがいいでしょう。
ケチャップ
ケチャップは、トマトに砂糖や酢、各種スパイス類を加えて煮詰めた調味料。
ですから、これを入れるだけで、様々な味のエッセンスを加えることができます。
もともとインドカレーはトマトを入れるのが普通なので、ケチャップを入れてもまったく違和感はありませんよ。
にんにく
ガツンとした風味が欲しいなら、すりおろしたにんにくを加えてみましょう。
一欠のにんにくをすりおろし、カレー鍋に入れてひと煮立ちさせるだけ。
にんにくだけで味は濃くなりませので、他の調味料と組み合わせるのが前提です。
生姜
生姜もガツン系の風味を加えてくれる食材。
親指の先くらいの生姜を皮を向いてすりおろし、カレー鍋に投入。
にんにくと同様にこれだけで味がつかないので、ソースや醤油などと組み合わせて使ってください。
コーヒー
カレーの隠し味として定番となったコーヒー。
ほんの少し入れるだけで苦味が出るので、カレーの味が薄っぺらいと感じたときは、小さじ1くらいを加えてみましょう。
レモン
意外なことにカレーには酸味があると、より味が深まります。
味付けのメインとはなりませんが、レモンの果汁(「ポッカレモン」等)を小さじ1くらい加えると、全体の味がまとまっておいしくなりますよ。
カレールーが足りない時に「とろみ」を付ける4つの方法
カレールーが足りないと、サラサラ・シャバシャバの水っぽいカレーに……。
おいしいカレーの条件であるとろっとした状態にしたいときは、以下の4つの方法をお試しください。
- 煮込んで水分を飛ばす
- 水溶き片栗粉を入れる
- ジャガイモを多めに入れて煮込んで崩す
- ブールマニエを入れる
個人的には味にコクがでるブールマニエを入れる方法がもっともお勧めです。
煮込んで水分を飛ばす
カレー全体の量は減ってしまいますが、煮込んで水分を飛ばしてしまうと、カレールーと水分のバランスがとれて、とろみが付きます。
カレーを焦がさないよう弱火~中火で、じっくり煮込んでみてください。
水溶き片栗粉を入れる
中華料理などでとろみをつけるといったら、片栗粉の出番。
その手法はカレーにも有効です。
大さじ1程度の片栗粉を水に溶かし、それをカレールーに投入。
それでもまだとろみが足りないなら、片栗粉を追加しましょう。
※片栗粉を入れる際は、必ず水に溶かした「水溶き片栗粉」にしてからが原則。
片栗粉をそのまま入れると、ダマになってしまいます。
ジャガイモを多めに入れて煮込んで崩す
カレーを煮込んでいくと、じゃがいもがどんどん煮崩れして、ドロドロになります。
サラサラのカレーを好む人は、じゃがいもによるドロドロの状態を嫌って、最初から入れないとか。
でも、カレールーが足りない時こそ、じゃがいもの出番。
多めにじゃがいもを入れて、がっつり煮崩れするほど煮込んでやりましょう。
ちなみに「煮崩れしやすい」じゃがいもの種類は
- 男爵いも
- キタアカリ
- ベニアカリ
逆に「煮崩れしにくい」じゃがいもの種類は
- メークイン
- とうや
- インカのめざめ
- インカのひとみ
などです。
通常は荷崩れしにくいジャガイモを使うのがセオリー。
ですが、カレールーが足りない時は率先して煮崩れしやすいジャガイモを使ったほうがいいでしょう。
ブールマニエを入れる
ブールマニエとは、小麦粉とバターを練り合わせて作るフランス料理のレシピ。
スープやソースにとろみをつけるために加えられるもので、これがカレーのとろみ付けにもピッタリ!
作り方
- バター30gを耐熱容器に入れて電子レンジで10秒ほど加熱
- そこに小麦粉(薄力粉)大さじ3を入れてかき混ぜる
■参照レシピ:クックパッド
ポイントは、バターを完全に水になるまで溶かさずに、少し柔らかくなるくらいに加熱すること。
800wの電子レンジでは、10秒くらいでふんわりと柔らかくなるはずです。
あとはこのブールマニエを少しずつカレーに溶かして混ぜ合わせれば、とろみが付きますよ。
ハチミツを入れるタイミングに要注意!
カレールーが足りないときにハチミツを入れると、余計にとろみがつきにくくなります。
それは、ハチミツに含まれる「アミラーゼ」のせい。
アミラーゼは消化酵素の一種で、とろみのもとであるデンプンを分解してしまうんですね。
ただ、入れるタイミングさえ気をつければ大丈夫。
ハチミツを入れる場合は、カレールーを入れる前に入れておき、「ルーを入れない状態で」20分以上煮込めばOK!
カレールーが足りない時は、よりハチミツを入れるタイミングにご注意ください。
私の定番!カレールーが足りない時のカバー方法
私がほんの少しカレールーが足りないと感じた時のカバー方法をご紹介します。
用意するもの
- カレー粉(大さじ1くらい)
- コンソメ(1個)※マギーブイヨンでも可
- トマト缶(半分)※生のトマト(半分)でも可
- バター(10gくらい)
- 中濃・ウスターソース(大さじ1くらい)
やり方手順
- 肉や野菜を煮る鍋にコンソメ1個を投入
- トマト缶を半分投入
- カレールーとカレー粉を入れる
- 仕上げにバターとソースを入れる
水や具材に対して、カレールーが1~2個足りないくらいなら、この方法でカバーできますよ。
まとめ
最後に繰り返しになりますが、カレールーが足りない時は、この5つのどれかが家にないか探してみてください。
- カレー粉
- レトルトカレー
- ビーフシチューのルー
- ハヤシライスのルー
- カレー味のカップ麺のスープ
この5つの食材と、カレーの味が薄いときに便利な17種類の調味料をどれか(あるいは複数)組み合わせていれれば、味はしっかりとするはずです。
もし、味はしっかり付いたけど、とろみが足りないと感じたら
- 煮込んで水分を飛ばす
- 水溶き片栗粉を入れる
- ジャガイモを多めに入れて煮込んで崩す
- ブールマニエを入れる
このどれかの方法をお試しあれ!
カレーのことを考えていたら、食べたくなってきちゃいました。
今夜は我が家もカレーにしよう!(笑)
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