親族のお葬式って、自分は出席した方が良いのかどうか、迷ってしまいます。
私も幼い時に一度会っただけの大叔父さんのお葬式と、大事な仕事が重なってしまい、とても迷った経験があります。
欠席したら非常識かな……と。
ということで今回は
- 親族の葬式はどこまでが範囲になるのか?
- 「出席するorしない」の判断の線引き
などを解説します。
それに加えて欠席する場合はどうしたら良いのかも解説します。
葬式に出席する「親族」の範囲
ひとくくりに「親族」と言っても、どこまでがお葬式に参列すべき「親族」なのか、判断がむずかしいところですよね?
お葬式に出席すべき「親族の線引」とは
- 血のつながっている「6親等以内の血族」
- 直接は血のつながっていない「3親等以内の姻族」
これが世間一般の常識とされています。
「6親等以内の血族」と「3親等以内の姻族」とは?
「6親等以内の血族」と「3親等以内の姻族」とは、それぞれ自分から見た場合にどれだけ近い関係にあるのか、数字で示したものです。
この「親等」とはどういう意味か辞書でひいてみると
しん‐とう【親等】 の意味
親族関係の遠近を表す単位。直系親では世数により、傍系親ではその共同の始祖までの世数を合計して定める。親子は一親等、祖父母・兄弟・孫は二親等、おじ・おばは三親等など。
引用:goo辞書
つまり自分と亡くなった方との関係を<近い・遠い>で表す単位ということです。
6親等以内の血族
6親等以内の血族の「血族」の意味から辞書でチェックします。
血のつながった人々。血縁。法律上は、養親子 (ようしんし) のように、これと同様に扱われる者(法定血族)を含めていう。
引用:goo辞書
つまり、自分と血の繋がりのある人々全般のことです。
では具体的に「6親等以内の血族」とは誰に当たるのか見ていきましょう。
■6親等以内の血族の一覧
- 両親
- 祖父母
- 自分より上の世代6代
- 伯叔高祖父母
- 伯叔曾祖父母
- またいとこ
- めい
- めい孫
- 従めい
- 従めい孫
- 曾めい孫
- 玄めい孫
- 伯叔従祖父母
- 伯叔父母
- いとこ
「3親等以内の姻族」
続いて「3親等以内の姻族」ですが、この「姻族(いんぞく)」とは辞書によると
いん‐ぞく【姻族】 の意味
婚姻によって親族になった者どうし。夫からみて妻方の父母兄弟など。民法では、三親等内の姻族を親族とする。姻戚。
引用:goo辞書
と説明されているように、結婚して親族になった間柄の相手を指します。
具体的に「3親等以内の姻族」を見ていきましょう。
■3親等以内の姻族の一覧
- 配偶者の父母
- 配偶者の祖父母
- 配偶者の曾祖父母
- 配偶者の伯叔父母
- 配偶者の兄弟
- 甥
- めい
このようになっています。
これらの親戚のお葬式には参列するのが一般的です。
親族のお葬式に参列できない場合はどうしたら良い?
ここまで「参列すべき親族の基準」を紹介してきました。
しかし、どうしても参列出来ない時ってありますよね。
もしもお葬式を欠席しなければならない場合は、喪主に対して欠席の細かい理由は説明せずに
- 「やむを得ず」
- 「都合をつけられず」
といった表現に留め、欠席を伝えします。
そして、失礼を詫び、ご冥福をお祈りしましょう。
さらに、お悔やみの気持ちを伝えるために、
- 香典を送る
- 供花を送る
- 弔電を打つ
- お悔やみ状を送る
などを忘れず行います。
「香典」は、故人に供養の気持ちを伝える金品の事です。
自分が参列できない場合は、誰かに預けて渡してもらうというカタチでも大丈夫です。
また、現金書留で郵送でも構いません。
金額は年齢や関係性によって違いますが、1万円から10万円くらいになっています。
このとき「4」や「9」など死を連想させる額は避けます。
「供花」は、主催となっている葬儀屋さんに連絡すれば、お花を送る手続きをすることができます。
「お悔やみ状」は手紙のことで、香典などに「同封する・送る」などの方法をとります。
お悔やみ状の内容は
「◯◯さんご逝去の報に接し、謹んでお悔やみ申し上げます。
本来であればすぐにでも弔問にお伺いしたいところでございますが、
やむを得ない事情により、ご葬儀に間に合いません事をお許しください。
ささやかながら、お香典を同封いたしましたのでご霊前にお供えいただきたく存じます。
取り急ぎ一筆お悔やみ申しあげます。 合掌」
というような感じで書きます。
このように、本当は参列すべき親族であるにも関わらず、どうしても参列出来ない時は、マナーに従って、お悔やみの気持ちを伝えます。
まとめ
どこまでがお葬式に出席すべき親族か分かりましたでしょうか?
「故人とあんまり深い交流がない」などの理由があろうとも一般常識的には
- 「6親等以内の血族」
- 「3親等以内の姻族」
といった親族関係としての近さが参列するかどうかに関わってきます。
お通夜だけでも行けるなら参列して、告別式には参列出来ないことをお詫びしてもOK。
ちなみに私は、大叔父さんのお葬式には、なんとか仕事の都合をつけ、出席することができました。
もしも、マナーを知らなかったら
「仕事が忙しいし、ほとんど会った事がないから行かないかなー」
なんてとんでもなく失礼な発言をしていた自分がいたかもしれません。
無知は怖いですね……。
今回、欠席する際の香典や供花のマナーも調べましたので、もし欠席となった場合でも常識的な対応ができそうです。
ぜひ参考にしてくださいね。
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