私はハンバーグが大好きで、ファミレスでしょっちゅう食べます。
それだけに、家では作ったことがなかったんですね。
作るのが面倒くさそうだし、よく「焼いたら中身が赤かった!」なんて失敗談を聞いていたせいで。
でも、今年になって自由に外食もできなくなったので、しぶしぶ初めてのハンバーグ作りにチャレンジ!
で、やっぱり生焼けのハンバーグになってしまったわけです……。
ただ、そうなってもリカバリーは効くし、何度も繰り返し焼くうちにすっかり上手になってしまいましたよ。
いまでは家族からも大好評で、得意料理のひとつに仲間入り。
そこで、ここでは私が学んだ
- 生焼けのハンバーグは電子レンジでチンしたら熱が通る?
- ハンバーグが生焼けになる原因
- 生焼けを防ぐタネの作り方と焼き方のコツ
こんなお役立ち情報をまとめていきます。
全国のハンバーグでお悩みの方にお役に立てれば幸いです!
生焼けのハンバーグをレンジでチンしたら中まで火が通る?
手作りしたハンバーグを焼いて、お皿に載せて、いざナイフで切ったら、中身が赤かった……。
「手作りハンバーグあるある」のひとつですね。
誰でも経験することですが、こんなのは失敗のうちに入りませんよ。
電子レンジで温めると、ハンバーグは油と水を多く含んでいるため、100℃前後まで温度が上がります。
そのため、中の赤かった肉も火が通った肉の色になります。
電子レンジでチンをすれば、必ず火が通って食べられるようになりますからご安心ください!
生焼けハンバーグを電子レンジで火を通す方法
生焼けハンバーグを電子レンジで中まで火を通す手順を解説しましょう。
- 生焼けのハンバーグをお皿に載せる
- ラップをふわっとかける(ハンバーグに接触しないように)
- 電子レンジに入れて30秒間、加熱する(600wの場合)
- ハンバーグがまだ赤いようなら追加で20~30秒間、加熱する
- 赤い生の部分が消えたら完了!
ハンバーグを電子レンジにかけると、水分が蒸発してパサパサになります。
それを防ぐために、必ずラップを掛けるようにしてください。
その際、ラップがハンバーグに接触していると、熱で溶ける場合もあるので、触れないようにふわっとかぶせるのがコツ。
電子レンジの加熱時間は、電子レンジの性能やハンバーグの生焼け具合によって左右されますので、最初から1分間もかけるのはNG。
こまめに30秒ずつ加熱していき、様子を見ながら時間を調節しましょう。
その他の火を通す方法
生焼けのハンバーグに火を通すには電子レンジが一番。
でも、どうしても水分が飛んでしまうため、味は若干落ちてしまうのは否めません……。
もし、もうちょっと手間をかけていいというなら、以下の方法もありますよ。
フライパンで水を入れて蒸し焼きにする
シンプルにフライパンでもう一度ハンバーグを焼き直す方法です。
ただ、そのまま焼いたのでは、表面が焦げ付くだけで、中まで火が通りません。
そこで、用意するのは、少量の水とフライパンの蓋。
蓋がなければ、アルミホイルを切って「落し蓋」にしてもOK。
生焼けのハンバーグをフライパンに戻したら、少量の水を入れ、蓋をし、弱火でコンロをつけます。
こうすれば表面が焦げることなく、また水分が飛ぶことなく、肉の赤い部分に火が通っていきますよ。
加熱時間は、ハンバーグの色を見ながら調整しましょう。
オーブンでじっくり火を通す
専門店ではハンバーグの表面をフライパンで焼いてから、中までじっくり火を通すためにオーブンを使用しています。
生焼けのハンバーグもオーブンなら、外が焦げずに確実に中まで火を通すことができますよ。
やり方は、オーブンを200℃に予熱したのち、10分間加熱するだけ。
外をすでにフライパンで焼いていれば、10分もあれば大丈夫だと思いますが、赤い部分が完全になくなっているか確認してください。
煮込みハンバーグにする
生焼けハンバーグに確実に火を通す方法といえば、煮てしまうのが一番。
- ホワイトソース
- デミグラスソース
- トマトソース
以上のようなソースで煮込むのが定番ですが、ビーフシチューやホワイトシチューに肉の代わりに入れて煮込むのも美味しいですよ。
家庭にありそうな材料だけでも、こんなリッチな煮込みハンバーグになります。
カレーに入れて煮込み、ハンバーグカレーにするとお子さんが喜ぶかもしれません。
ハンバーグが生焼けになる3つの原因
私が何度もハンバーグ作りをしてきた経験上、生焼けになるのは以下の3つの原因のどれかに当てはまると思います。
- タネが分厚すぎたから
- 空気を抜いていないから
- 強火で焼きすぎたから
では、ひとつずつチェックしていきましょう。
タネが分厚すぎたから
外食するとハンバーグはペラペラに薄いのが当たり前ですが、家庭で手作りするとその反動からか、どうしても分厚いのが食べたくなります。
がっつり食べたい欲求は分かりますが、当然、ハンバーグのタネが分厚くなるほど、中までで火が通るのが時間がかかります。
そんな分厚いハンバーグを焼いて、表面が焦げてきて限界だから火を止める。
そしてハンバーグを割ってみると、中が赤いままだった……これが一番多いパターン。
空気を抜いていないから
ハンバーグのレシピを見ると、必ず見かけるのが
両手でハンバーグのタネをキャッチボールして空気を抜いてください
という一文。
なんでそんな作業が必要なのか不明で、ついサボっていませんか?
実はこの空気を抜く作業は、生焼けを防ぐために重要なんですよ。
しっかりとハンバーグのタネの中にある空気を抜かないと、焼いている途中でその空気が膨らんでしまい、焼きムラができてしまいます。
その結果、生焼け部分が残ってしまうんですね。
強火で焼きすぎたから
もうひとつが単純にハンバーグを強火で焼きすぎたせい。
早く焼こうとすると、どうしても火加減は強めにしがちですが、それでは表面だけが焦げてしまいます。
その結果として、表面はカリカリに焼けているのに、中は生焼けになるのは当たり前ですね。
ハンバーグが生焼けにならないタネの作り方と焼き方のコツ
ハンバーグを生焼けにせず、なかまでしっかりと火が通った状態で完璧に焼くのは意外と簡単ですよ。
コツはただひとつ、レシピ通りに作り、焼くこと!
何回か失敗して分かりましたが、レシピに書かれていることを忠実に守るとまず失敗しません。
どんなレシピに共通して書かれている生焼けにしないコツをピックアップしましょう。
作り方のコツ
ハンバーグを生焼けにしないためには、タネを作るところからも手が抜けません。
ポイントはこの2つ。
- タネをキャッチボールして空気を抜く
- タネを平たく楕円形に伸ばし、中央のヘソ部分をへこます
ハンバーグをフライパンにかけると、必ずプクーっと膨れてきます。
この原因はタネの中に空気が残っていてそれが膨らむことと、ヘソをへこませていないため。
手がベタベタになって不快ですが、必ず10~20回ほどキャッチボールをし、なるべく平たく伸ばしてから、タネのヘソを指で押さえてへこましましょう。
焼き方のコツ
ハンバーグの生焼けを防ぐ焼き方には、大切なポイントが2つあります。
- 最初に表面に焼き目をつけるため中火で焼く
- 水を入れ蓋をし、弱火で蒸し焼きにして確実に火を通す
どんなレシピを見ても、最初に表面に焼き目を付けてから、最後に蒸し焼きにするのが鉄則と書かれています。
火加減はけっして強火にはせず、焼き目をつけるときでも中火で。
そして、少量の水を入れてフライパンに蓋をして、弱火で蒸し焼きに。
焼き目をつけるのは、2~3分。
蒸し焼きにするのは5分~10分ほど。
この蒸し焼きにして5分経過したあたりで、生焼けなのか確かめるのが大切です。
生焼けなのか?火が通ったのか?確かめる方法
ハンバーグに火が通ったのか確かめるには、「肉汁の色」を見ます。
こちらの動画で実際の様子をご確認ください。
用意するのは、竹串(または楊枝)、なければ菜箸でもかまいません。
蒸し焼きをしているハンバーグのひとつに竹串を突き刺します。
その刺した穴からジュワッと溢れ出した肉汁の色を見てください。
- 肉汁の色が赤かったら?⇒まだ生焼け状態
- 肉汁の色が透明だったら?⇒中まで火が通っている状態
このように生肉から染み出す赤い色か、それとも肉に火が通って澄んだ色になっているかで判断できますよ。
肉汁の赤い色は血ではなくミオグロビン
ハンバーグに竹串を刺すと滲み出てくる赤い肉汁は、実は血の色ではありません。
その正体はミオグロビンというタンパク質。
このミオグロビンは加熱すると褐色に変化するため、ハンバーグに火が通ったのか、ひとつの目印になります。
ハンバーグから透明な汁が出たのに、切ったら中身が赤い理由
ハンバーグをしっかり焼いて、竹串を刺したら透明な汁が出たのに、いざ食べようとナイフで切ったら中が赤った……。
こういうことも稀にあります。
実は先ほど紹介したミオグロビンは「亜硝酸塩」と反応すると、加熱しても赤さを保つ場合があるそうなんですね。
亜硝酸塩は玉ねぎやキャベツに含まれる硝酸塩が変化したものなので、ロールキャベツやメンチカツでも同じような現象が見られます。
特にハンバーグのように、素材を混ぜて成形し、一定時間が経過してから食べる食品は、素材同士で反応が起こりやすいとか。
ただ、見た目が赤いとはいえ、レシピの手順に従って加熱し、竹串を刺して肉汁が透明であれば火が通っています。
そのまま食べても平気かと思いますが、素人には判断がつきかねます。
そのように赤い場合は念の為、電子レンジで数分加熱してから食べたほうが安心ですね。
赤いまま食べられるハンバーグもある
ハンバーグレストランの一部では、中身が赤いハンバーグを売り物にしています。
このような店では、ステーキ肉に使われるような牛肉のミンチのみでハンバーグのタネを作っています。
ご存知のように牛肉はレアステーキのように、生の状態でも食べられる種類の肉。
そんな牛肉でハンバーグを作るので、中身に完全に火が通っていない半生状態でも食べられるんですね。
家庭で作るハンバーグは、牛肉と豚肉の合挽き肉(牛と豚が混合されたミンチ)。
豚肉は生食すると食中毒を起こす可能性があるので、ハンバーグももちろん中心部まで火が通らない状態で食べるのは危険です。
もし牛肉のみでハンバーグを作る場合も、一般家庭では衛生管理が難しいため、レアの状態で食べるのは危険ですから絶対にお止めください。
まとめ
ハンバーグが生焼けだったらレンジで加熱すれば食べられるのか、ご紹介してきました。
ここまでをまとめましょう。
- 生焼けハンバーグは電子レンジでチンすれば火が通る
- チンするときは30秒ずつこまめに加熱する
- オーブンにかけたり煮込みハンバーグにする手もある
- 生焼けの原因はタネの分厚さ・空気が抜けていない・強火のせい
- 生焼けを防ぐ最良の方法はレシピ通りに作ること
- 竹串を刺して滲み出る肉汁が透明なら火が通ってる証拠
- 火が通っても中身が赤い場合もある
レンジで加熱するのは短時間でも恐ろしく水分が蒸発します。
なるべくソースを多めにかけるか、水分を少し振りかけて、しっかりとラップをするのをお忘れなく!
1回目30秒チン⇒2回目20秒チンと、様子を見ながら少しずつ秒数を減らして、加熱しすぎないのも大切ですよ。
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