料理のレシピ通りに作っていたら「薄口醤油を大さじ2」という指示が!
でもウチの調味料ストックには濃口醤油しか無い!
こんなピンチに直面していませんか?
そこで、ここではそんなあなたのために
- 薄口醤油は濃口醤油で代用できるのか?
- 「薄口醤油」と「濃口醤油」の違いとは?
- それぞれどんな料理に向いているのか?
など、手元に薄口醤油が無くて困っている人に、その使い分け方法、それぞれが無いときに代用が可能なのか一発回答していきましょう!
薄口醤油は濃口醤油で代用できるの?
ウチには濃口醤油しかない……、または薄口醤油が切れちゃった……。
こんなとき濃口醤油で薄口醤油の代用はできるか?というと
⇒調整して使えば代用可能です!
その代用方法は
このようにして代わりを任せましょう。
具体的なレシピを例にして説明すると
薄口醤油大さじ2=濃口醤油大さじ1+塩を少々
このようになります。
逆に濃口醤油は薄口醤油で代用できる?
濃口醤油が切れちゃった……、いま手元にあるのは薄口醤油のみ……。
こんなことも料理を長くやっていると、たまにはあるでしょう。
先ほどのケースとは真逆になりますが、濃い口醤油が無いときに薄口醤油でその代用はできるのかというと
⇒調整して使えば代用可能です!
はい、この場合も代わりに使うことは可能ですよ。
その代用方法は
つまり濃口醤油の分量の70~80%分という、少し減らして使えばいいわけです。
具体的なレシピを例にして説明すると
濃口醤油大さじ2=薄口醤油大さじ1.7~大さじ1.8
このように2~3割減らして使いましょう。
薄口醤油と濃口醤油、どちらがオールマイティ?
しかし、代用可能といえそれぞれの特徴がありますので、向き不向きはでてきます。
一般的には、薄口醤油がなくても、濃口醤油があれば乗り切れます!
でも、逆の場合…つまり薄口醤油しかない時には少し不便かもしれません。
薄口醤油は、冷奴やお刺身のように醤油を直接かける料理や、コクを求める料理には不向きです。
ただし、カルパッチョのように薄口醤油を使う料理もあるので、絶対代用できない!というわけではありません。
もしも一本しか醤油を買わない予定でしたら、濃口醤油の方が使える幅が広がるかもしれませんね。
薄口醤油と濃口醤油の違いってどこにある?
名称が異なるだけに、いろいろと違いはあるのですが、特筆すべき違いは……
⇒「塩分濃度」にあります。
塩分濃度の比較
どちらが塩分が多いかというと、見た目とは裏腹になんと……
⇒薄口醤油の方が濃口醤油よりも塩分濃度が高いのです。
それぞれの醤油の塩分濃度がこちらです。
- 【薄口醤油】18~19%
- 【濃口醤油】16%
びっくりしませんか?!私は「薄い」・「濃い」のイメージから、絶対に濃口醤油の方が塩分濃度が高いと思っていました。
塩分の違いは製造の過程に関係しているのですが、薄口醤油は色合いや味を活かすために塩分が多くなっています。
薄口醤油とは?
では、そもそも薄口醤油とはどんな特徴がある醤油なのでしょうか?
同じ「醤油」の部類ですが、原料や製造過程、そして味にも違いがありました。
【薄口醤油】
- 別名【淡口醤油】と呼ばれ、名前の通り色が薄い
- 国内生産の1割強ぐらいだが、関西(京料理など)では一般的な醤油
- 原材料は大豆・麦・塩・米(穀類や小麦グルテン・米・甘酒・水飴を加える場合も)
- 製造過程で色を薄くしている
- 少量でしっかり味がつく
わざわざ色を薄くしていることに驚きです。
ですから見た目の美しさを出したい料理には、濃口醤油を入れると黒くなってしまうのを防ぐため、薄口醤油が使われるわけですね。
濃口醤油と同じ感覚で使ってしまうと、料理の色が薄いわりに味がしょっぱくなる危険性があります。
濃口醤油とは?
続いて濃口醤油とはどんな特徴があるのかまとめてみました。
【濃口醤油】
- 名前の通り色が濃い
- 「醤油」というと「濃口醤油」を指すことが多く、国内生産の8割強を占める
- 原材料は大豆・小麦・塩。麹菌で発酵させ、熟成期間が長い
- 香が強い
寿司や刺し身、目玉焼きに使うといったら濃口醤油。
関東地方から東の地域ではこちらのほうが圧倒的に料理やそのまま付けて食べる場合でも出番が多いでしょう。
薄口醤油と濃口醤油に向いている料理は?使い分けのコツ
京料理などに使われる薄口醤油。そしてなじみの深い濃口醤油。
両方のメリットを活用して、ご自身で料理をする時の参考にしてください。
料理番組等でレシピに「醤油」と書かれている場合には、一般的に「濃口醤油」を指します。
【薄口醤油があう料理】
色が薄いので、素材の色をいかした料理に最適!
<例>おでん、炊き込みご飯、里芋や若竹の煮物、だしまきたまご、茶碗蒸しなど
【濃口醤油があう料理】
味や香が強いので、魚や肉に最適!
<例>豚角煮、ブリ大根、きんぴら、すき焼き、冷奴など
どっちが優れているというわけではなく、それぞれ向き不向きがあるだけです。
料理上手を目指すなら両方とも用意しておいて、適宜使い分けたいですね。
こんな種類がたくさんあるってご存知でしたか?
醤油には薄口醤油、濃口醤油の他にも種類があります。
さらっとご紹介しますので、デパートやスーパーなどで探してみてくださいね!
お好きな味に出会えるかもしれません。
【白醤油】薄口醤油よりも薄い色をしている。香が特徴的で、糖分が高い。
【たまり醤油】中部地方ではおなじみ。刺身や寿司によく使われる。
【再仕込み醤油】山口県発祥の特産醤油。濃厚さが特徴で、「甘露醤油」ともいわれる。
【無塩醤油】塩分の代わりにアルコールを添加した旨味の味だけがする醤油。
【減塩醤油】濃口醤油と比べて約50%塩分をカットした醤油。
まとめ
薄口醤油は濃口醤油で代用できるのか、ご紹介してきました。
もう一度、要点をまとめると
- 薄口醤油←→濃口醤油と両方がそれぞれ代用が可能
- 薄口醤油1に対して濃口醤油0.5+塩少々
- 濃口醤油1に対して薄口醤油0.7~0.8
- 薄口醤油は濃口醤油よりも塩分が濃い
- 薄口醤油は料理に色を付けたくないときに向く
これだけ知っておけば、これからピンチを迎えたときでも慌てないで済みますね。
生まれ育った地域のせいなのか、醤油が大好きな私です。
さすがに大人なので、料理にどばどば醤油をかけることはしませんが…。
小さなときは卓上の醤油さしにはいっているものを、なんの疑いもなくつかっていたのですが、自分で料理をするようになりあることに気づきました。それは、醤油の種類です!!
スーパーの醤油コーナーに行くと、わくわくするほどの種類が並んでいますよね。
私がまだ若かい頃は、言葉の響きだけで薄口醤油は濃口醤油を薄めた感じのものかと思っていました(汗)
近年、塩分の摂取量に気をつけて健康に!という風潮のなか、調味料への関心も高まった気がします。
我が家は基本的には濃口醤油一本なのですが、薄口醤油をいただいた時などは、素材の色が鮮やかで普段の煮物が料亭風になります。
もちろん摂取しすぎはいけませんが、それぞれの醤油の特徴を考えながら料理のバリエーションを増やしていきたいです。
早速、醤油コーナーに足を運んでみてくださいね。
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