先日、母お手製の梅酒が実家から送られてきました。
我が家では昔から、育てている梅が収穫できると、梅干しや梅酒を作っているのですが、それがもう本当に絶品で。
嫁いでから毎年母の梅酒を楽しみに待っているのですが、梅酒づくりでは欠かせないのが氷砂糖。
でも、子供の頃は
どうして硬い氷砂糖を使うのかな、白いお砂糖の方が早く溶けるのに
と不思議に思ったものです。
そこで、今回は
- 氷砂糖と砂糖の違い
- 梅酒に氷砂糖が必要なワケ
- 氷砂糖と砂糖のカロリー比較
などなど、くわしくまとめてみました。
氷砂糖と砂糖の違い
ますは氷砂糖と砂糖との違いを一言でいうと……………
溶けるスピードの違い
ここがもっとも大きな違いです。
氷砂糖と砂糖の溶けるスピードの違い
●砂糖・・・早く溶ける
水に入れた砂糖はすぐに溶けますが、梅酒の瓶に入れた氷砂糖はじっくり時間をかけて溶けていきます。
このように「なかなか溶けない」という特長があるからこそ、氷砂糖は梅酒づくりに向いているんですね。
ですから、絶対に砂糖(上白糖)で氷砂糖の代用は無理なんですよ。
おいしい梅酒作りには氷砂糖が必要な理由
「氷砂糖は溶けにくい」、これが一番の特長ということが分かりました。
結晶が大きいため、じっくり時間をかけて溶けていく氷砂糖。
ゆっくりと溶けていくと徐々に「浸透圧」が高くなるために、食材の旨みやエキスを引き出しやすくなるので、おいしい梅酒ができるんですよ。
ゆっくりゆっくり溶けながら、食材へ甘味を浸透させてくれるからこそ、漬け込む調理方法に適しているわけですね。
【梅シロップもやっぱり氷砂糖を使って作ります】
もし梅酒作りに砂糖を使うとどうなる?
梅酒作りに氷砂糖ではなく「普通の砂糖」を使うと
とても残念な味に仕上がります。
しかも、梅の実がしっかり殺菌されなくなるという問題も発生したり、ビンの中で梅がポッカリと浮いてしまうことも・・・・・・。
これではうまく漬かりっこないですよね。
普通の砂糖はあっという間に溶けて浸透圧が一気に高くなってしまうので、旨みがうまく引き出せません。
なので「なんだかイマイチ?」な出来になってしまうのです。
以前、氷砂糖よりも安い上白糖で母が梅を漬けてみたことがあります。
これは、飲めたもんじゃないわねぇ
という残念な仕上がりなったのは言うまでもありません……。
梅を漬けるなら氷砂糖!これがテッパンです。
逆に普段の煮込み料理には、すぐに溶ける普通の砂糖が最適です。
氷砂糖の基礎知識
氷砂糖というと、私は乾パンの缶の中に入っているものと、そして母が梅酒を漬けるときに使うもの。
この二つの用途しか知りませんが、そもそも氷砂糖ってどういう砂糖なのでしょう。
氷砂糖って何?
氷砂糖も砂糖も、実は主成分は同じ「ショ糖」と呼ばれるものです。
そして氷砂糖は砂糖類の中でもっとも「純度が高い砂糖」で、ショ糖の大きな結晶です。
この純度が高い砂糖をゆっくりと溶かして、水分を蒸発させて結晶にすると氷砂糖となります。
ちなみに氷砂糖という名前は見た目が「氷」に似ているところから付けられたんですよ。
氷砂糖に種類はあるの?
氷砂糖には2種類あります。
- ロック氷糖
- クリスタル氷糖
「ロック氷糖」は、かち割氷のような形をしていて、大きさも形もバラバラな氷砂糖です。
漬け込み時間の短い梅シロップなどに最適です。
「クリスタル氷糖」は、四角または八角形の結晶で、ほぼ同じ大きさをしています。
溶けにくいので、漬け込み時間の長い梅酒にもってこいです。
氷砂糖と砂糖のカロリー比較
使い道が違う氷砂糖と砂糖。
気になる両者のカロリーを比べてみると
- 氷砂糖・・・100グラム当たり387kcal
- 上白糖・・・100グラム当たり384kcal
このようにほぼ差はありません。
1グラムは約4キロカロリーといえますね。
1粒当たりで考えると「だいたい15キロカロリー」と覚えておくとよさそうです。
まとめ
氷砂糖と砂糖の違いは「溶けるスピード」。
氷砂糖は砂糖よりゆっくり溶けるため、梅酒の味を深めるのに最適なんです。
そんな氷砂糖でいろいろな果物のシロップ漬けを楽しんでみるのもいいですね。
レモンとか、ゆずとか。季節ごとに楽しめそう。
そのまま食べたり、シロップは炭酸水や焼酎でわったり。
煮詰めればジャムにも早変わり。
余分な添加物がいっさい入っていない、手作り感あふれる優しい味が楽しめそうですね。
来年は、実家で実った梅をおすそ分けしてもらって、自分で漬けてみようと思います。
もちろん氷砂糖でね♪
コメント
梅干しには氷砂糖使わんやろ
ななしさん、コメントをありがとうございます。
この記事で取り上げているのは「梅酒」についてです。
梅干しに氷砂糖を使うようには書いていませんのでご確認ください。