中華料理を作るために買った乾燥きくらげ。
たくさん入った袋入りはぜんぶ使い切れなくて、乾物をストックする容器に仕舞っておいたんです。
そこから時が流れて、気がついた時にはもう賞味期限切れ!
うっすらと白いカビまで付いていて、これって食べられるの?と家族全員で悩むことに。
乾燥してるから賞味期限は長そうだけど、さすがにマズいかなと思うけれど、いざ捨てるとなると、もったいなくて……。
そこで、この記事では
- 乾燥きくらげの賞味期限
- 生のきくらげの賞味期限
- 賞味期限切れのきくらげは食べられる?
- 乾燥きくらげが腐った場合の見分け方
- 乾燥キクラゲの理想的な保存方法
などなど、これから乾燥キクラゲと上手に付き合っていくための知識をまとめていきたいと思います。
乾燥きくらげの賞味期限
乾燥きくらげの賞味期限は、製造日から1年間と表示されている商品がほとんどです。
さすが乾燥させてあるので、ナマモノと違って食べられる期間は長いですね。
これなら滅多に料理に使わなくても、1年も長さがあるなら消費できそうです。
賞味期限切れでも2ヶ月後までセーフ!
乾燥きくらげは賞味期限から「1.2倍の期間まで」なら食べても大丈夫なように設定されています。
乾燥きくらげの賞味期限は1年間なので、そこから計算すると、以下のとおり。
- 1年(365日)×1.2倍=438日
- 438日後は、約1年2ヶ月後
つまり賞味期限が切れてから2ヶ月後までは、問題なく食べられると判断していいでしょう。
もちろん、腐り始めた兆候がないか確認が必要ですが(そのことについては、のちほどくわしく)。
乾燥きくらげは賞味期限、では消費期限との違いとは?
食品には一部の例外を除いて、賞味期限か消費期限が表示されています。
では、この両者はどう違うかというと、以下のとおり。
- 賞味期限・・・美味しく食べられる期限
- 消費期限・・・安全に食べられる期限
乾燥きくらげは賞味期限が表示されていますから、期限が過ぎると美味しさが損なわれるかもしれませんが、食べられなくなるわけではありません。
一方、消費期限が表示された食品は、期限が過ぎると腐り始める危険が高いため、絶対に食べてはいけないということです。
水で戻した乾燥きくらげの賞味期限
食べるために乾燥きくらげを水で戻したあとは、賞味期限はすぐ間近!
水で戻したあとの乾燥きくらげの賞味期限は、1週間ほどです。
それも冷蔵庫で保存した場合であり、常温での保存はすぐ腐ってしまうでしょう。
水で戻した乾燥きくらげはビショビショに水で濡れていますが、そのままだと腐りやすくなります。
キッチンペーパーでしっかりと水気を拭き取り、ジップロックやタッパーなどに入れてから冷蔵庫で保存してください。
生のきくらげの賞味期限
生のきくらげは生鮮食品なので、当然ながら乾燥きくらげよりも賞味期限は断然短くなります。
生きくらげの賞味期限は、購入してから1週間ほど。
この1週間という期間は、冷蔵庫の野菜室に入れて保存した場合です。
常温で保存した場合は1週間よりも短くなるでしょう。
乾燥きくらげが腐ったときの見分け方
乾燥きくらげは、水分がほとんど蒸発しているため、細菌が繁殖して腐ることはありません。
ですから、腐る心配は無用な食品なんです。
その点は干し椎茸などの乾物と一緒ですね。
ただ、表面にカビらしきものがあったら、要注意!
乾燥きくらげがカビていないか?
乾燥きくらげを目で見て、明らかにカビっぽいものが付着していたら、アウトです。
使いかけの乾燥きくらげが湿気に触れて、カビてしまうことは稀にあるそうです。
食べずに、そのまま捨てましょう。
生きくらげが腐ったときの見分け方
生きくらげが腐っているかどうかは、以下の2点をよ~くチェックしてみてください。
- 酸っぱい匂い(腐敗臭)がしないか
- 表面がドロドロになっていないか
生きくらげは元々はほとんど無臭です。
それがツーンとする妙な匂いを感じたら、腐りかけているサイン。
この匂いの変化が第一段階です。
生きくらげの表面がドロドロと溶けたようになっていたら、かなり腐敗が進行した最終段階。
うっかり食べてしまったら、大変な事態になるので、すみやかに生ゴミへ捨ててください。
きくらげの保存方法
では、きくらげはどうやったら腐らせずに、なるべく賞味期限を伸ばして保存できるのでしょうか?
それぞれのタイプ別に正しい保存方法をご紹介します。
乾燥きくらげは常温保存
乾燥きくらげは常温保存が基本。
1日を通して温度変化が少ない冷暗所に保存します。
高温多湿を避けるのが、ポイント!
袋を開封した後は、乾燥剤を入れた密閉容器(ジップロックでも可)に移し替えて、保存したほうがいいでしょう。
湿気があるとカビの原因になりますので、流し台の下よりも戸棚か、乾物を保存するための専用のストッカーが適しています。
水で戻した乾燥きくらげ・生きくらげは冷蔵庫で保存
水で戻した乾燥きくらげと、生きくらげは、冷蔵庫で保存します。
タイプ的には野菜の部類なので、冷蔵庫の「野菜室」に入れるのがベスト。
キッチンペーパーで水気を拭き取り、乾燥するのを防ぐためにラップでくるんで冷蔵庫へ入れましょう。
ジップロックやタッパーなど密閉容器に入れると、より長持ちしやすくなりますよ。
冷凍庫で長期保存できます!
生きくらげをたくさん買いすぎてしまったとき、または乾燥きくらげを水で戻したのに使い切れなかったとき。
こんな場合は、冷凍保存がお勧めです。
きくらげは冷凍しても食感がほとんど損なわれないので、ひるまずにお試しください!
きくらげの冷凍保存のやり方
生きくらげも水に戻した乾燥きくらげも、冷凍するまえには下準備が必要です。
- 水洗いをする
- 30秒ほど茹でる
- 食べやすい大きさにカットする
- 水気を拭き取り、フリーザーバッグに入れる
ちょっと面倒ですが、こうした下準備をしておくと、そのまま料理に使えるので便利です。
フリーザーバッグに入れる際は、中の空気を抜くこともお忘れなく!
冷凍した場合の賞味期限
水に戻した乾燥きくらげ・生きくらげとも冷凍した場合の賞味期限は、約1ヶ月を目安にしてください。
フリーザーバッグに油性マジックで冷凍した日付を書き込んでおいて、期限内に使い切るようにしましょう。
きくらげの解凍方法
サラダなどに入れて生の食感を味わいたい場合は、前日から冷蔵庫に移し、自然解凍します。
スープや炒めものにする場合は、冷凍したまま調理が可能です。
ただ、一点だけ注意点が。
解凍したキクラゲを再冷凍すると食感が悪くなるのでNG。
一旦解凍したら使い切るようにしてください。
乾燥きくらげを短時間で戻すやり方
乾燥きくらげは、水で戻すのがベストです。
お湯で戻すと、旨味が栄養素が流れ出てしまうので一般的には推奨されていません。
しかし、今晩の夕食に絶対に必要だからと、短時間で戻したいときもあるはず。
そんな場合の時短「戻し方」がこちら。
- キクラゲをボールに入れて、ぬるま湯を注ぐ
- そのまま20分放置
- ザルに開けて水洗いしたら完成
乾燥きくらげの食べ方&レシピ
乾燥きくらげを使った料理のレパートリーは少ないはず。
だからこそ出番が少なくて、うっかり賞味期限が過ぎてしまうんですね。
そんな出場機会が少ない乾燥きくらげを美味しく味わえる食べ方&レシピをご紹介しましょう。
キクラゲと豚肉と卵の炒めもの
中華料理では定番の炒めものです。
豚肉も入るのでメイン料理として、お子さんも大満足間違いなし。
キクラゲとネギのごまポン和え
大人向けのおつまみとしてぴったりなのがコレ。
ちょっと半端にきくらげが余ったときに、ぜひ作ってみてほしい一品料理です。
キクラゲの中華丼
キクラゲと卵だけで作るシンプルな中華丼。
超簡単なので、時間がないときでもササッと作れますよ。
知っておきたい!きくらげの基礎知識
「きくらげ」は身近な食材ですが、意外とその正体は謎に包まれています。
最後に「これだけは知っておきたい」基礎知識をまとめておきましょう。
きくらげと海のクラゲとの関係性
きくらげはキノコの一種です。
しいたけやなめこなどの仲間なんですね。
「くらげ」と付けられた名前のせいで、海のクラゲの一種だと思っている人も多いでしょうが、それは完全な誤解。
食感がクラゲに似ているために、この名前になりました。
きくらげの「き」は「木」。つまり「木くらげ」。
こう書くと、木に生えた食べ物だと想像しやすくなります。
漢字で書くと「木耳」
きくらげをすべて漢字で書くと「木耳」です。
これは木に生えている「耳のような形」のキノコであることから、この漢字が当てられたとか。
つまり、見た目は「耳」みたいで、食感は「クラゲ」のような、ややこしいキノコがキクラゲというわけですね。
きくらげが最も美味しい旬
きくらげは毎年4月~10月にかけて収穫されます。
もっとも美味しい旬の時期は、6月~9月にかけて。
この頃は、スーパーなどに新鮮な生きくらげが出回るので、普段は乾燥きくらげばかり食べている方も、ぜひ生きくらげをご賞味ください。
キクラゲを食べるのは日本・中国・韓国
こんなに美味しいキクラゲですが、食用にしているのは日本・中国・韓国くらいと言われています。
なんでも西洋では「ユダの耳」と呼ばれるように、あまり良いイメージを持たれていないとか。
ユダといえばキリストを裏切った人物ですね。
ユダが命を絶ったのがニワトコの木で、キクラゲが生えるのがニワトコの木であるところから、そう名付けられたそうです。
まとめ
乾燥きくらげの賞味期限が切れたときに役立つ知識をまとめてきました。
最後に要点をおさらいしましょう。
- 乾燥きくらげの賞味期限は約1年2ヶ月
- 水で戻した乾燥きくらげの賞味期限は1週間
- 生きくらげの賞味期限は1週間
- 乾燥きくらげは常温の冷暗所で保存する
- 生きくらげは冷蔵庫で保存する
- 乾燥きくらげは基本手的に腐らない
- カビた乾燥きくらげは捨てる
- 水で戻した&生きくらげは冷凍保存が可能
きくらげというと、中華料理ばかり思い浮かびますが、工夫次第では和食にも取り入れられます。
毎日飲む味噌汁にだって意外ときくらげは合うんですよ。
いくら腐りにくい食材とはいえ、なるべく美味しいうちに食べきりたいですね。
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