色々なお料理に使えて大活躍のストック野菜といえば、じゃがいも。
ホクホクとした食感と甘みがとっても美味しいですよね。
特に春の訪れと共に出回る「新じゃが」は、みずみずしさも加わってまた格別です♪
でも普通のじゃがいもと違い、新じゃがは日持ちがしないのをご存知ですか?
水分が多く、すぐに芽が出たり、カビが生えて腐ったりしやすいんです。
というわけで、この記事では
- 新じゃがの賞味期限
- 新じゃがの保存期間を伸ばすコツ
- 新じゃがの冷蔵庫保存がNGなワケ
こんな情報を食材にはちょっとくわしい私がお届けします。
新じゃがの賞味期限や保存期間はいつまで?
3月ごろから店頭に並び始める新じゃが。
この新じゃがの保存期間(賞味期限)は、1週間から10日まで!
普通のじゃがいもはかなり日持ちするのに、新じゃがとなるとこんなに短いなんて、意外ですよね。
これ以上、保存しておいてもどんどん不味くなるだけなんですよ。
ですから消費期限というより、賞味期限がこれが限界ってことですね。
ただ、これはあくまで普通の保存方法をした場合の話。
ほんのちょっと工夫をするだけで新じゃがを美味しいまま保存ができますよ。
そのやり方をこれからご紹介していきます。
びっくり長持ち!新じゃがの保存期間を伸ばすコツ
そもそも「新じゃが」と「通常のじゃがいも」の違いをご存知ですか?
新じゃがとは、収穫して貯蔵せずにすぐに出荷した「皮が薄くてみずみずしいじゃがいも」のことなんです。
だから水分が多いんですね。
そのために長く保存出来ないのですが「湿度・温度・光」の3つに気をつけると、買ってきた袋のまま保存するよりも断然長く保存できるようになるんです。
新じゃがを長持ちさせる3つのポイント
湿度が高いとカビが生えたり、腐ったりしてしまいます。風通しの良い場所や、麻袋などに入れて吊るすと湿気を防げます。
じゃがいもの保存の適温は5度~10度前後です。冷暗所に保存しましょう。でも、冷蔵庫に入れて4度以下にするのはNGなんです。(※詳しい理由は下の段落にて解説します。)
じゃがいもは光が当たると皮の部分が緑色になって、発芽してしまいます。光にあてないように、新聞紙にくるんで保存します。新聞紙にくるむことで、湿気も吸い取ってくれるのでカビ防止にもなりますね!
以上の3つのポイントに気をつけてまとめると、ベストな保存方法がこちらになります。
新じゃがの正しい保存方法
新じゃがは新聞紙に包み、風通しが良く気温が5~10度の冷暗所に置く。
このような条件の場所で保管するようにしましょう。
ちなみ我が家では玄関の日が当たらなくて風通しが良いスペースに、新聞紙に包んだ状態でダンボールに入れて保存しています。
新じゃがの保存期間を長くする3つコツ
上記の保存方法で、だいたい2~3週間の保存が可能です。
冬場だと1~2ヶ月保存することもできます。
さらにちょっとしたコツで保存期間を伸ばすこともできますよ。
【コツその1】リンゴを一緒に入れておく
リンゴから出るエチレンガスの作用で、じゃがいもの芽が出るのを抑制します。
【コツその2】熱湯につける
じゃがいもをざるに入れ、70度の熱湯が入ったボールに浸けてすぐに引き上げます。
熱湯が発芽するのに必要なアミラーゼという物質を破壊するため、発芽を抑制することができるんです。
カビが生えないように、キッチンペーパーなどでしっかりと拭いて下さいね。
【コツその3】マッシュポテトにして冷凍する
番外編ですが、マッシュポテト状にすると冷凍庫で保存ができます。
そのままの状態や茹でた状態で冷凍保存すると組織が破壊されて食感が悪くなってしまいます。
そこで茹でてつぶしたマッシュポテトで冷凍するんですね。
こうするとコロッケやポタージュ、ポテトサラダなどに使えますよ。
絶対ダメ!新じゃがの冷蔵庫での保存はNG
先ほど、冷蔵庫に入れて4度以下にするのはNGだとお伝えしましたが、そのワケは発がん性のある物質が生成されてしまうからなんですね。
アクリルアミドが危険!
じゃがいもを4度以下で保存すると、でんぷん質が「還元糖」というものに変化します。
この還元糖は高温で焼いたり揚げたりすると、アミノ酸のアスパラギンと結びついて、体に害のある「アクリルアミド」という化学物質を生成するんです。
アクリルアミドは発がん性も疑われている物質なので、できれば避けたいもの。
煮たり蒸したりの調理では生成されないので、もし冷蔵庫で保存したじゃがいもを使う場合は、これらの調理法を選んで下さいね。
【あらためておさらいしましょう】
芽に含まれるソラニンに注意!
発芽したじゃがいもの芽にはソラニンという物質が含まれ、神経に作用する毒性を持ってしまいます
たくさん食べると、頭痛や吐き気、腹痛の症状も出ることがあるんです。
※じゃがいもの芽の毒性について詳しくはこちらの記事をご覧ください。
もし発芽したじゃがいもを使う場合には、緑に変色した皮の部分を厚く剥いて、芽はしっかりとくり抜きましょう。
これでソラニンは取り除けますが、発芽したじゃがいもは芽に栄養が奪われるので味や栄養は落ちてしまいます。
発芽しないように保存し、発芽する前に使ってしまうのがいいですね。
まとめ
新じゃがが出回る期間は短いと思っていましたが、実は
- 3月から6月:長崎県と鹿児島県
- 5月から8月:茨城県と千葉県
- 7月から8月:北海道
こんなふうに南の地方から出荷が始まって、8月まで新じゃがが食べられるんですよ。
基本的に新じゃがの保存期間は1週間から10日までというのが常識ですが、今回ご紹介した保存方法と合わせればかなり長い期間食べられますね。
普通のじゃがいもよりもビタミンCなどの栄養素も多く含まれているので、私もこの時期にたくさん食べようと思います!
早めに食べきるのが1番いいのですが、紹介したこれらの保存方法で少しでも長く美味しい新じゃがを味わって下さいね。
コメント