冷蔵庫の奥で見つけた納豆の賞味期限が1週間も過ぎていた……。
こんなこと、よくありませんか?
私はスーパーで68円で安売りしていると、2パックをまとめ買いします。
1パック目はすぐに食べきってしまいますが、2パック目となると、どんどん冷蔵庫の奥へ移動して、気づいたら賞味期限が切れていたり……。
納豆はもともと腐っている食品とはいえ、賞味期限が切れていると、食べるのは不安ですよね?
そこで、ここでは
- 納豆の賞味期限切れ1週間・1ヶ月・2~3日は食べられる?
- 腐った納豆の見分け方
- 納豆の賞味期限を伸ばす保存方法
などなど、私の実体験を含めてご案内していきます。
納豆の賞味期限が1週間も過ぎた!食べられる?
私の意見では、納豆の賞味期限から1週間が過ぎたくらいなら、問題なく食べられます。
我が家では、家族全員が1週間くらいのオーバーなら、気にしないで食べてますが、これまで誰一人、体調を悪くした人はいませんよ。
たしかに、賞味期限から1週間も経つと、納豆の豆がパサパサするので、味は落ちてしまいます……。
おいしく食べるなら、やっぱり賞味期限を守るべきでしょうね。
結論としては、納豆の「賞味期限」はおいしく食べたいなら守るべきですが、「消費期限」とは違うので厳密に守る必要はないということです。
※注:賞味期限から1週間を過ぎた納豆を食べて、お腹を壊した人の話も聞きます。
食べても平気かどうかは、個人差があります。
お腹が弱い人などは無理して食べないようにしてください。
「賞味期限」と「消費期限」の違いとは?
食品の包装に表示されている賞味期限と消費期限には、こんな違いがあります。
- 賞味期限:食品が「おいしく食べられる期限」
- 消費期限:食品が「安全に食べられる期限」
納豆に表記されている2022/○/○○という日付は、賞味期限です。
ですから、その日付が過ぎたからといって、食べるのが危険というわけではないんですね。
賞味期限が過ぎて腐り始めた納豆の変化
納豆の賞味期限が切れて腐り始めると、さまざまな変化が起こり始めます。
賞味期限が切れてるけど、食べてちゃおう
と軽く考えないで、食べる前によく納豆を五感をフル回転して観察しましょう。
以下の2点で明らかな変化を感じませんか?
匂いの変化
納豆は納豆独特の匂いがあります。
この匂いが受け付けず、食べられない人もいっぱいいるでしょう。
しかし、傷み始めた納豆はそれ以外のツーンとするような刺激臭が発生します。
この鼻を突く匂いは、納豆の再発酵が進むことでのアンモニア臭だと考えられます。
もし、普通の納豆の匂いとは違う匂いを感じたら、食べるのは諦めてください。
粘りの変化
もともと納豆のなかにある納豆菌以外の雑菌が入り込むことで、どんどんと腐敗が進んでいきます。
腐敗の証拠になるのが、粘りがなくなり、糸を引かなくなること。
箸でぐるぐるとかき混ぜても、手応えがなく、箸で持ち上げてもスルッと糸が切れてしまいます……。
また、納豆のパックの中が水っぽくなっていたり、納豆の粒(大豆)が変にやわらかくなるのも腐敗が進んでいる証拠。
こんな兆候が見られたら、絶対に食べないで捨ててしまいましょう。
白い点々の正体は「アミノ酸」だからセーフ
買ってきた納豆をしばらく放置して、忘れた頃にあわててパックを開けると、納豆の表面に「白い点々」が付いていることがありませんか?
賞味期限が切れたから、こうなったのか……
と落胆したくなりますが、この白いブツブツは食べても無害なのでセーフ!
白い点々の正体は、「チロシン」というアミノ酸の結晶。
アミノ酸はタンパク質の構成要素で、なのでカラダにとっては大切な栄養素。
チロシンは大豆のタンパク質が分解されるときにできるアミノ酸で、納豆の表面が乾燥すると姿を現します。
というわけで、食べても平気どころか、栄養素なのでどんどん食べるべきなんですが、ザラザラした食感が気になります……。
納豆の賞味期限から2日~3日過ぎた!食べられる?
納豆の賞味期限が2日~3日過ぎたくらいなら、まったく問題なく食べられます。
味や匂いの変化も一切ないでしょう。
むしろ熟成が進んで、美味しく感じるくらいです。
食べるときに注意深くならないといけないのは、賞味期限が1週間を過ぎてから。
ちゃんと冷蔵庫で保存しているなら、1日~6日くらいのオーバーなら、美味しく食べられるでしょう。
納豆の賞味期限を延ばす保存方法
納豆の賞味期限は製造日をもとにして決められています。
しかし、購入してからの保存方法によって、おいしく食べられる期間は前後します。
納豆の正しい保存方法をご紹介します。
冷蔵庫で保存する
スーパーの売り場でも納豆は冷蔵して陳列されているように、家庭でも冷蔵庫で保存するのが基本です。
納豆菌は10℃以上の温度になると発酵が進んでしまい、アンモニアが発生しやくなります。
納豆は買ってきたらすぐ10℃以下で保存できる冷蔵庫に入れましょう。
納豆を冷蔵庫で保存した場合の賞味期限
納豆を冷蔵庫で保存した場合の賞味期限は、容器の表示された期日どおりです。
メーカー側も冷蔵庫保存を推奨しているので、それを守ったうえでの賞味期限なんですね。
ただ、記事の冒頭でも触れたように、冷蔵庫でちゃんと保存していれば賞味期限から1週間が過ぎた納豆でもまず食べることは可能ですよ。
冷凍庫で保存する
意外かもしれませんが、納豆は冷凍保存も可能です。
納豆菌は冷凍しても死滅しないので、栄養価が失われる心配もありません。
冷凍する際は、水分が飛んだり冷凍庫の匂いが納豆に移らないように、ジップロック(フリーザーバッグ)など密閉できる容器(袋)にパックごと入れましょう。
冷凍した納豆を食べる際は、前日のうちに冷凍庫から冷蔵庫に移し、自然解凍でゆっくりと。
凍った納豆を常温に置いたり、電子レンジを使って急速に解凍すると、味が落ちるのでやめたほうがいいですよ。
納豆を冷凍庫で保存した場合の賞味期限
納豆を冷凍庫で保存した場合の賞味期限は、せいぜい1ヶ月を限度。
家庭用の冷蔵庫の冷凍室には、長期間、品質を維持したまま冷凍し続ける能力はないと諦めましょう。
頻繁に冷凍室を開け締めする家庭では、1ヶ月未満でも品質が落ちる可能性があるので、なるべく早く食べるのに越したことはありません。
賞味期限内に納豆を食べきるアイデア
賞味期限が迫っているのに、納豆が食べ切れないときもありますよね?
普通に納豆を食べるなら白いご飯が必要ですが、お米が切れて炊けない日だってあります。
そんな「普通じゃない」納豆を食べきるアイデアを2つご紹介します。
納豆キャベツ
【材料】
- キャベツ
- 納豆
- 麺つゆ
- ごま油
- 刻み海苔
【作り方】
キャベツをご飯の代わりにして納豆を和えた一品料理。
糖質を抑えられるのでダイエット中の方でも安心です。
納豆トースト
【材料】
- 食パン
- 納豆
- バター
- ケチャップ
- ピザ用チーズ
【作り方】
案外、洋食にも合うのが納豆。
朝食の食パンに納豆を組み合わせてみました。
賞味期限切れ1週間のパサパサした納豆をおいしく食べる方法
賞味期限が切れてから1週間が経過した納豆は食べられるものの、やはり味の面では落ちてしまいます。
特に白いブツブツ(チロシン/アミノ酸)が表面に出てきたり、水分が飛んでパサパサになった納豆は正直おいしくありません。
そんな賞味期限切れの納豆をおいしくアレンジするレシピを2つご紹介します。
納豆スパゲティ
【材料】
- 納豆:1パック
- バター:大さじ1
- 醤油:大さじ半分
- オイスターソース:大さじ半分
- チャーシュー:適量
- 玉ねぎ:少々
- 長ネギ:5cm
- のり:適量
- スパゲティ:100g
- 塩:適量
【作り方】
バターや醤油など「ソース」で納豆を和えてしまうので、固くなった納豆がやわらかくなって復活!
動画では「ひきわり納豆」を使っていますが、私はいつも普通の納豆で作っています。
納豆チャーハン
【材料】
- 納豆:1パック
- ごはん:200g
- ごま油:適量
- 長ネギ:5cm
- 醤油:小さじ1
- 塩:ひとつまみ
- 料理酒:小さじ1
【作り方】
納豆独特のネバネバや匂いが薄れるので、納豆嫌いの人でも食べられそう。
チャーシューを入れなくても、納豆が植物性タンパク質になるので、栄養バランスも悪くないですよ。
納豆の賞味期限から1ヶ月も過ぎた!食べられる?
納豆の賞味期限が1ヶ月も過ぎたら、さすがに食べられません。
納豆菌以外の雑菌が繁殖して
- アンモニア臭が強くなる
- 水っぽくなる
- 糸を引かなくなる
- 豆がやわらかくグチャッとする
こんな変化が如実にあらわれてくるでしょう。
こうなったら、どう工夫しても食べられませんし、うっかり食べてしまうと腹痛や下痢などを起こすことは確実。
納豆は生ゴミへ、容器はプラゴミに分別して捨ててしまいましょう。
みんなが知らない納豆の知識
日本人には非常に身近な食べ物ながら、納豆の知識はそれほど浸透していません。
そこで、最後に「知っておいて損がない」知識だけをピックアップして、まとめておきましょう。
納豆は腐ってるから賞味期限は無視していい?
納豆は確かに腐っていますが、それは人間にとって害がない「発酵」の部類。
賞味期限が切れるほど時間が経つにしたがい、人間にとって害がある「腐敗」が進行します。
ですから、賞味期限は無視していいわけではありません。
発酵と腐敗の違い
発酵も腐敗も、どちらも物質が変化する様子を指した言葉です。
- 人間に害がある菌が増えた状態が「腐敗」
- 人間にとって有益な菌が増えた状態が「発酵」
ですから、どちらも自然界においては差がないのですが、人間の都合で呼び分けているわけですね。
まとめ
冷蔵庫から見つかった賞味期限が切れた納豆はいつまで食べられるのか、ご紹介していきました。
要点をざっと振り返りましょう。
- 納豆は賞味期限切れから1週間は食べられる
- 納豆が腐ると「匂い」が変わり「粘り気」が無くなる
- 納豆の表面の白い点々はアミノ酸なので無害
- 大量にある納豆は冷凍保存すると良い
個人的には賞味期限から10日間以内なら、まず問題なく食べれると感じています。
それ以上になると、見た目や匂いをチェックして少しでも違和感があったら捨てますね。
納豆は他の食品以上に賞味期限が切れても食べられると思いますが、お腹が痛くなったりしたら大変。
3パックで100円(=1パック33円)の安い食品なんですから、「ギリギリセーフ」を狙って危ない橋を渡るより、思い切って捨てることをお勧めします。
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