ズバリ、冷凍餃子は賞味期限切れから3日~半年後まで食べられます。
凝った夕飯を作る元気がない日、忙しくて時間がない日の味方が冷凍餃子。
私も月に1~2回は必ずお世話になっています。
だから、スーパーで安売りしているときは、2~3個まとめて買ってしまうんですよ。
買うのはいつも同じメーカー品なので、手前にあるものから使っていたら、奥のほうになっていた冷凍餃子がすでに賞味期限切れ!
「冷凍食品なんだし、多少過ぎても平気かな」って思うものの、それでもちょっと不安ですよね?
そこで、ここでは
- 冷凍餃子は賞味期限切れからいつまで食べられる?
- 市販品と手作りの冷凍餃子の賞味期限
- 腐った冷凍餃子の見分け方
- 正しい冷凍餃子の保存方法
- 余った冷凍餃子の使い道
などなど、私が知っている知識をここにまとめてご紹介します。
賞味期限切れした冷凍餃子が食べられる限度
賞味期限から食べられる限度は、個々の商品の賞味期限を知る必要があります。
主な冷凍餃子の賞味期限を一覧にしたので、ご覧ください。
冷凍餃子の賞味期限
メーカー/商品名 | 賞味期限 |
宇都宮みんみん | 製造日から30日間(通信販売の場合、到着後3週間) |
ぎょうざの満洲 | 製造日から14日以内 |
大阪王将肉餃子 | 約150日 |
トップバリュ「ギョーザ」 | 製造日より12ヶ月後 |
餃子計画「冷凍生餃子」 | 120日(未開封) |
このように賞味期限は14日間から1年間と様々ですね。
賞味期限の1.2倍~1.5倍の期間までは食べられる!
賞味期限はもともと短めに設定されており、実際はその1.2倍~1.5倍までは食べても平気だと言われています。
そこで、各冷凍餃子の賞味期限を1.2~1.5倍し、賞味期限切れから食べられる日数を割り出してみました。
メーカー/商品名 | 賞味期限 | 1.2倍~1.5倍した本来の賞味期限 | 賞味期限が切れてから食べられる限度 |
宇都宮みんみん(通販品) | 製造日から30日間(通信販売の場合、到着後3週間) | 36日~45日 | 6日~15日後まで |
ぎょうざの満洲(通販品) | 製造日から14日以内 | 16.8日~21日 | 2.8日~7日後まで |
大阪王将肉餃子(通販品) | 約150日 | 180日~225日 | 30日~75日後まで |
トップバリュ「ギョーザ」 | 製造日より12ヶ月後 | 438日~547.5日 | 73日~182.5日後 |
餃子計画「冷凍生餃子」 | 120日(未開封) | 144日~180日 | 24日~60日後 |
このように実際は賞味期限はもっと長く、たとえ賞味期限が切れても、約3日~半年くらいまでは食べられるようです。
賞味期限と消費期限の違い
そもそも賞味期限は、きっちりと守る必要はないってご存知でしたか?
もうひとつの期限「消費期限」と比較すると、こんな違いがあります。
- 賞味期限:適切に保存した場合、「おいしく」食べられる期限
- 消費期限:適切に保存した場合、「安全」に食べられる期限
冷凍餃子は賞味期限が表示されている食品なので、多少期限が過ぎても味が落ちるだけで食べることは可能なんですね。
家庭の冷凍庫では賞味期限は短くなる
冷凍食品の賞味期限は、マイナス18℃の低温で保存されていた場合を想定して設定されています。
しかし、家庭用の冷凍庫は、性能にバラツキがあり、また頻繁に開閉するため、常時マイナス18℃をキープするのは難しいと言わざるを得ません。
そのため農林水産省のウェブサイトでは、このように解説されています。
実験結果では、冷凍室内の冷凍食品は4ヶ月位は品質に変化がありませんでしたが、様々な冷凍室の使用状況を勘案し、安全を見て多少短めに考えると、購入時の品質が2~3ヶ月間は保たれると考えてよいでしょう。
ただし、ドアポケットに保存した場合は、ドアの開閉の都度、冷凍食品が外気の温度の影響をそのまま受けますので、品質が保たれる期間は1~2ヶ月間と短くなります。
引用:農林水産省「家庭用冷凍庫で保存しておいた冷凍食品の保持期限はどのくらいですか。また、冷凍食品を開封して食べるときに確認することはありますか。」
つまり、どんなに賞味期限が長いものでも、冷凍庫の状況を考慮すると購入から2~3ヶ月以内には食べるのが理想ということ。
また、ドアポケットに入れた場合は更に短く、1~2ヶ月で食べてしまったほうがいいそうです。
手作りの冷凍餃子の場合
手作りした餃子を冷凍した場合は、企業が設定した目安になる賞味期限は存在しません。
ですから、あくまで自己判断になりますが、おいしく食べるつもりなら、冷凍してから1ヶ月以内に食べきりましょう。
もちろん、2~3ヶ月くらいまでなら食べることは可能ですが、劣化の進行を考えると、1ヶ月以内を守るのがベストです。
賞味期限切れの冷凍餃子を食べてみた感想
実際に賞味期限が切れた冷凍餃子を食べてしまった人の生の声をツイッターから集めてみました。
風味のおかしな冷凍餃子、賞味期限が4ヶ月前だった。
— JIN@7-10 (@x110_14i) August 24, 2014
味が変だったとの証言。
先月栃木出張で買った冷凍餃子、賞味期限が一週間すぎてしまったが、大丈夫だろうと焼いて食べたわけだが、危険な味が。明日無事に会社に行けるだろうか
— Ryota.S (@ryota__st) December 20, 2009
こちらも味が変わっていたという証言。
新年で初めて食べた祝い事じゃないご飯は冷凍餃子で、賞味期限は一年前でした!
ロックンローラーなんてそれでいいんだよ腹痛てえぜ、僕…
— フーマ🐧 (@wps34) January 2, 2018
1年前のものを食べて腹痛を起こしたとの声。
さすがに1年前のものを食べるのは危険すぎます……。
理論上は賞味期限切れでも食べられますが、こうして声を拾ってみると味が変わっていて美味しくないという声が多数。
味や安全を第一に考えるなら賞味期限が切れたら食べないほうがいいかもしれませんね。
冷凍餃子が腐った(傷んだ)ときの見分け方
冷凍餃子は言うまでもなく「冷凍」されているため、基本的には腐ることはありません。
ただ、長く冷凍すればするほど劣化が進み、品質が落ちていくのは確実です。
そんな冷凍餃子が傷んでしまったときの様子がコチラ。
- 袋が膨張している
- 霜がたくさんついている
- 色が変色している
- 白っぽく乾燥してパキパキと割れてしまう
- 異臭がしたり酸っぱい味がする
袋が膨張してしまう原因は、なんらかのイレギュラーな理由で餃子が腐り、腐敗してガスが発生したせい。
解凍したのちに再冷凍したなど、滅多なことでは起こりませんが、膨らんでいたら危険です。
乾燥してパサパサしていたり、皮がパキパキと割れてしまうのはいわゆる「冷凍焼け」した状態。
冷凍焼けなら食べても平気ですが、味は大きく落ちているでしょう。
霜がついているのは、何度も冷凍庫を開け閉めして、解凍と凍結を繰り返したのが原因。
袋の中の餃子まで霜がついているようなら、食べないほうが安全です。
正しい冷凍餃子の保存方法
冷凍餃子は冷凍庫で保存するのが当たり前ですが、ささいな点を気をつけるだけで、焼いたときの美味しさに差が生まれます。
しっかりと正しい保存方法を守りたいものです。
未開封の場合
未開封の冷凍餃子は袋のまま、冷凍庫へ入れればOK。
注意点は以下の3つ。
- ドアポケットには入れない
- 冷凍庫の開閉の頻度を抑え、開け閉めの時間を短くする
- 食品を入れすぎないようにする
ドアポケットは冷凍庫を開けたときに外気に触れやすく、温度上昇の影響をモロに受ける場所です。
詰め込みすぎていない冷凍庫の奥へしまうようにしましょう。
開封後の場合
冷凍餃子を開封して、一部だけ食べ、残りは冷凍する場合。
冷凍庫にいれる際は、袋の口を輪ゴムできつく閉じましょう。
理想はフリーザーバッグ(ジップロック等)に移して、しっかりチャックを閉め、冷凍することです。
こうすれば外気に触れて、冷凍焼けやニオイ移りをする危険性が低くなりますよ。
ただし、一度開封したら賞味期限よりも早めに食べることをお勧めします。
一度解凍したら再冷凍はNG
冷凍餃子を解凍し、再度、家庭の冷凍庫で凍結させると食品の組織が破壊されてしまい、味や風味などが落ちてしまいます。
すべて食べない場合は、必要な個数だけ取り出し、まだ凍っている状態ですぐに冷凍庫に戻すようにしましょう。
もし、食べない分まで溶けてしまった場合は、冷蔵庫に入れて翌日いっぱいまでに使い切るようにしてください。
手作り餃子の場合
手作り餃子をそのままガサっとフリーザーバッグに入れて冷凍すると、すべてくっついて焼くときに不便……。
それを防ぐには、まず作った餃子に少量の片栗粉をかけて、まぶします。
そして、トレーに餃子を間隔を開けて並べ、その上からラップし冷凍庫へ。
十分に凍ってからフリーザーバッグに移し替えると、バラバラのまま冷凍保存できますよ。
食べきれない冷凍餃子の使い道
賞味期限が迫っている冷凍餃子が眠っている。
だけど、焼き餃子はどうも食べる気分じゃない……なんてときは、アレンジして食べるといいですよ。
代表的なのはこの2つですね。
- 水餃子にする
- 揚餃子にする
中華スープに入れたり、即席ラーメンの汁に入れたりして、水餃子として食べる方法。
あとは、単純に油であげて揚餃子として食べる方法。
これ以外で私が個人的にお勧めしたいのが、餃子鍋です。
キムチ餃子鍋
餃子はどんな味の鍋にも合いますが、キムチや坦々スープなど辛い系が特にピッタリ。
必要な材料もシンプルで、今日すぐにでもできそう。
寒い季節にぜひお試しください。
まとめ
冷凍餃子の賞味期限切れはいつまで食べられるのか、ご紹介してきました。
では最後に要点を振り返りましょう。
- 市販の冷凍餃子の賞味期限は14日~1年とバラバラ
- 賞味期限切れから、約3日~半年くらいまで食べられる
- 家庭の冷凍庫は-18℃をキープできないので早めに食べるべき
- 手作り餃子は1ヶ月以内に食べてしまったほうがいい
- 外袋に霜がついたり白く乾燥した場合は食べられるが味は落ちる
- 袋が膨張したり匂いや味に違和感がある場合は腐っているので食べてはダメ
- ドアポケットには入れず冷凍庫の奥で保存する
- 冷凍庫の開閉はなるべく回数を減らし開閉は素早く済ます
- 一度解凍したものを再冷凍してはいけない
- 余った冷凍餃子は鍋にするのがお勧め
冷凍食品は長く保つと思って、存在を忘れがちになりますが、おいしく食べるにはなるべく早く食べるのが大切です。
具体的に食べる日を決めて買うのが理想ですが、安売りの日に計画もなく買ってしまうもの……。
そういうときは冷凍庫にしまってある食品をメモしておくと、忘れずに消費できるので便利ですよ。
コメント