「六日の菖蒲(むいかのあやめ)、十日の菊」は特殊な表現です。
ほかにも実は似たような意味をもつ言葉や類義語はたくさんあるんですね。
ここでは、そんな
- 六日の菖蒲十日の菊と似ていることわざ
- 六日の菖蒲十日の菊の意味
- どういう場面で使う言葉?
などなど、くわしい知識をお届けします。
六日の菖蒲十日の菊と似ていることわざ
「六日の菖蒲・十日の菊」の言葉と同じ意味を持つ「ことわざ」・「類義語」がこちらです。
→夏の暑い時の囲炉裏と冬の寒い時の扇
→祭りが済んだあとの山車
→遅れて出してきた証拠書類
→ケンカが終わってから棒を持ってくること
こんなにもたくさん類義語(似たことわざ)があるんですね!
どれも「今さら必要ないもの」を的確に表しています。
言葉を読むだけで、ズボラな私には耳が痛いです。
私は真夏でもコタツをだしっぱなしにしてますが、これも類義語になりそうです。
「十日の菊」・「六日の菖蒲」の意味
十日の菊(とおかのきく)、六日の菖蒲(むいかのあやめ)の意味をあらためて確認しておきましょう。
ネット辞書で意味を引いてみた結果がこちら。
【十日の菊の意味】
9月9日の菊の節句の翌日に咲いた菊。時機に遅れて役に立たないことのたとえ。六日の菖蒲(あやめ)。のちのきく。
引用:goo辞書
【六日の菖蒲の意味】
《5月5日の節句の翌日の菖蒲の意から》時機に後れて役に立たない物事のたとえ。のちのあやめ。むいかのしょうぶ。「―十日の菊」。
引用:goo辞書
つまり十日の菊も六日の菖蒲も
タイミングが遅れてしまい役に立たない物
をたとえた言葉だったんです。どちらも同じ意味なんですね。
なぜこのような意味で使われるかと言うのは、それぞれ節句の意味を知ると、理解しやすくなりますよ。
■5月5日の端午の節句・・・菖蒲の節句と呼ばれ「菖蒲を飾る」と縁起が良いとされています。
■9月9日の重陽の節句・・・菊の節句と呼ばれ「菊を飾る」と縁起が良いとされています。
日本では昔からこのような風習があったんですね。
だからこそ
- 端午の節句(5月5日)の翌日の「6日」に菖蒲を用意
- 重陽の節句(9月9日)の翌日の「10日」に菊が咲く
今さら菖蒲を用意しても、菊が咲いても、節句が終わった後なので、何の意味もないということなんです。
1日遅れたくらいで厳しいなと思いますが、節句当日に飾ることが縁起が良いと信じられているので、遅れたら元も子もないわけです……。
上賀茂神社では重陽の節句にカラスの鳴きマネをするって知ってました?
十日の菊、六日の菖蒲はどういう時に使う!?
さて、十日の菊・六日の菖蒲は具体的にどのような場面に使うとぴったりなのでしょうか!?
具体例をご紹介しますね。
つい最近なんですが、私自身、この言葉にぴったり当てはまる場面に遭遇したんです。
ミニコミ誌の懸賞に応募したら、地元のイタリアンレストランの食事券に見事当選!
でも、気づいた時には、その食事券が使える有効期限から2日過ぎていました…(泣)
期限内に使っていれば、美味しい食事を食べられたのですが、期限を過ぎている当選券は、ただの紙屑。
何の価値もありません。
目につく場所に置いていたり、カレンダーに書き込んでおくべきだったと反省しました。
まとめ
私は、テレビ番組の中でもクイズ番組を見るのが好きです。
学生時代に、国語が得意だったこともあり、漢字当てクイズなどはテンションが上がります。
クイズ番組出題された問題で、答えと解説を見て、私自身「はっ!」とさせられた言葉がありました。
それが「十日の菊」と「六日の菖蒲」という言葉。
私は、忘れっぽいところがあるので、仕事は忘れないうちにすぐに取り掛かるということを意識しています。
しかし、プライベートでは、ついうっかりということが多々あります。
オンとオフがはっきりしていますね(笑)
でも、テレビのクイズ番組で十日の菊、六日の菖蒲という言葉を見て、物事は過ぎてしまうと、意味がなくなることって意外とあるなと思いました!
今後は、プライベートでも、忘れないうちに行動に移すようにして、「あの時、こうしていれば…」と言うのをなくしていきたいですね。
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