この記事ではこんな知識をご紹介します。
- 初午祭のお供え物
- 「初午祭」の読み方
- 初午祭の意味
古い伝統があるお祭りながら、知らない人が多いと思いますので、基本的な知識をまとめてみました!
家の近所の神社に「初午祭」という赤いのぼりが立ち、いつもは厳かで静けさのある境内が賑やかに。
ピンチの時にしか神様の存在を意識しない私たち家族ですが、楽しげな雰囲気に誘われ神社にお出かけします。
毎年、子供たちと一緒に屋台の食べ物やゲームをするのが楽しみなんですよ。
初午祭のお供え物の一覧表
初午祭のお供え物で一般的なものといえば、この6つになります。
- 油揚げ(いなり寿司)
- お酒
- 米
- 塩
- 榊
- 頭付き魚
ちなみに「神饌(しんせん)」という正式なお供え物のルールでは
- 白米
- 玄米
- 清酒
- 餅
- 海魚
- 川魚
- 野鳥
- 水鳥
- 海菜
- 野菜
- 果物
- 塩
- 水
- 菓子
こんなにもたくさんの種類が供えられます。
なぜ「いなり寿司」がポピュラー?
油揚げやいなり寿司は、稲荷神社とどんな関係があるのでしょうか?
そこにはこんな秘密があるんです。
初午祭が行われるのは稲荷神社であり、その神様のお使いが「狐」なんですが、狐の好物は油揚げといわれていますよね?
そして、稲荷神社の神様は「農耕の神様」です。
そこから、神様のお使いである狐の好物「油揚げ」に、農耕の神様の象徴である「お米」を詰めた「いなり寿司(稲荷寿司)」をお供えするようになったというわけなんです!
いなり寿司は稲荷神社の神様の象徴的な存在と、お使いの狐の好物が合体した食べ物なんですね♪
初午祭の読み方
「初午祭」の読み方は、正しくは「はつうままつり」と読みます。
「初午」だけの読み方は、当然ながら「はつうま」になります。
初午祭の意味
「うま」が付くので干支の「午」に関するお祭りかと想像する方も多いと思いますが、実はまったく違うんです!
初午祭が行われる神社は「稲荷神社」であり、稲荷神社といえば「狐(きつね)」がトレードマークですよね?
しかしだからといって神様自体が狐なのではなく、「神様のお使い」が狐なのですね。
神社の入り口にある像がそれです。
ここは確認しておかないと勘違いしてしまいそうです。
この初午祭は遠い昔、初午の日に京都の伏見稲荷近くの山に神様が降り立ったことを記念して開かれるようになりました。
そもそも「初午」ってナンのこと?
最後には「初午」という言葉についてご説明しましょう。
年賀状には「今年は○○年!」といって干支の絵を描いたりしますよね。
実は年だけでなく、月や日にも干支は割り当てられているんです。
一部のカレンダーには「その日の干支は何か」書かれている場合もあるんですよ。
あまり意識することはありませんが、私たちは毎日違う干支の日を過ごしているのですね。
旧暦の時代のお正月は2月にありましたから、2月最初の「午」の日を初午と呼びます。
この初午の日に神様が降り立ったことを記念しているから「初午祭」と呼ぶんですね。
【伏見稲荷大社では「しるしの杉」というものが用意されるそうです】
まとめ
ではあらためて今回の要点をまとめておきましょう。
まず初午祭の読み方は「はつうままつり」です。
そしてこの初午祭の代表的なお供え物は「油揚げ」と「いなり寿司」です。
油揚げは神様の使いであるキツネの好物で、それに稲荷神社の神様が農耕を司るところから中にお米を詰めていなり寿司にするんですね。
稲荷神社と言えば京都の伏見稲荷が有名ですが、日本にはなんと3万を超えるともいわれるほどたくさんの稲荷神社があるんですって。
どの神社も地元の人から愛され、親しまれてきました。
私たちのご先祖様は稲荷神社に豊作や商売繁盛、家内安全などをお祈りしてお付き合いしてきたのですね。
そんなことを考えているとあの甘辛く煮た油揚げでお米を包んだいなり寿司が食べたくなってきました。
稲荷神社といなり寿司の特別な関係を想いながら、初午には家族でいなり寿司を美味しくいただくのも幸せですね。
そして、初午祭で楽しませてもらった後には忘れずに稲荷神社の神様と狐さんにもいなり寿司をお供えしましょう!
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