そろそろ夏も終わりかと思っていたら、なかなか暑い日が続きますね。
そんな中、先日、大学時代の恩師からお手紙を頂きました。
よく暑中見舞いなど送ってくれる方なので、「ありがたいな~」と思って読んでいた時に「処暑の候」と言う時候の挨拶文を見つけました。
私からも返信を送りたいものの、こういうかしこまった挨拶はどう書いたらいいか分からなくて……。
そこで、今回は
- 処暑の挨拶文
- 処暑はどういう意味があるのか?
をまとめてみました。
また、処暑の頃に良く食べられる旬の食べ物もピックアップしているので、料理をする時に食材選びの参考にどうぞ!
処暑の挨拶文-5つの例文-
まずは「処暑」を使った時候の挨拶文を、5つの例文を並べてご紹介します。
・処暑の候、ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
・処暑の候、厳しい暑さが続いておりますが体調にお変わりありませんか?
・処暑の候、皆様におかれましては一段とご活躍のことと拝察いたしております。
・処暑の候、○○様にはその後お元気にお過ごしのことと存じます。
・処暑の候、あなた様におかれましてはますますご発展とのこと心よりお喜び申し上げます。
このように「処暑の候」は時候の挨拶になるので「文の始まり」に使います。
どれもありきたりですが、相手との関係や相手の状況に合わせれば、必ずこの中からどれかひとつがしっくりときて使えるはずですよ。
時候の挨拶の次には、相手方の安否を伺う文を加え、その後本文へと移ります。
こうして時候の挨拶を入れるだけで唐突に用件を書き始めるよりも読み手に柔らかい印象を与えますし、手紙の体裁が整いますね。
処暑について知っておきたいこと
では次に処暑について知っておきたい知識をまとめておきましょう。
どんな意味がある暦?
なんとなく時期が来たから使ってしまう「処暑」ですが、その意味をちゃんと理解している方は意外と少ないかもしれません。
処暑の意味をわかりやすく説明しますと……
一年は「春夏秋冬」の4つの季節に分けられますが、これを更に細かい季節に区切ったものを「二十四節気」と言います。
この二十四節気のうち14番目にあたるのが『処暑』になります。
処暑はどんな時期を指すのか、一言で説明すると……
夏の一番暑い時期を過ぎ、秋の気配が見え始める頃であり、それを表す節気なんです。
時期的にはだいたい毎年8月23日~9月7日頃にあたります。
この時期は台風が多くなる頃で、急に天気が悪くなることも珍しくないため、傘など雨具を常時持ち歩く人も多いんです。
処暑の始まりは冬至から2/3年後で、次の節気の白露までとなっています。
特別に食べる行事食は?
処暑にはこの節目が来たから特別に食べるような行事食はありません。
「特にコレを食べると良い」というわけではありませんが、季節の変わり目には体調を崩しやすいものなので、栄養のある食べ物を食べて元気に乗り切りたい時期ですね。
秋の味覚と言えば「さんま」ですが、処暑の時期にもさんまはおすすめです。
「秋の始まり」と言われる処暑の頃から店頭にも出回り始めます。
さんまの塩焼きと大根おろしは絶品の組み合わせですよね♪
ほかにも茄子(なす)も「秋なすは嫁に食わすな」と聞くように旬でおいしい食べ物の一つです。
茄子には体を冷やす効果があるため、まだまだ暑さの残る日が続く季節ですから、水分をたっぷり含む茄子を食べて栄養補給したいですね。
他にも
- イチジク
- 銀杏
- 梨
- りんご
- きのこ
- さつまいも
- 鰯(いわし)
なども旬を迎え、たくさん出回るのでおすすめです。
秋刀魚やナスといえば、なんとなく「秋の食べ物」というイメージが強いですが意外とこの処暑の頃から出回ってきます。
まとめ
「処暑」の意味や挨拶文をマスターして、皆さんも時候の挨拶の上級者になり一歩差をつけてみましょう。
「処暑」という時候を使える季節が限られているだけに、使用できる頻度はそんなに多くはありません。
しかしだからこそ夏の終わりのまだ暑い時期に、適切な時候としてこの期間使用することができるんです。
この機会に、普段疎遠になっている方がいたら安否伺いも兼ねて手紙など送ってみてはいかがですか?
秋の始まりにおいしい物を食べながら、皆さんも処暑を満喫してみて下さい。
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