小春日和とは、いつ頃の陽気を表すのかご存じでしょうか。
「小春日和(こはるびより)」ってよく聞きますよね?
私は「小春日和」と聞くと、春が近づいて来たんだな(*^-^*)
と今まで思ってきましたが、それは大きな間違いでしたー!
じゃあいつ頃のこと?何月のことを指すのだろう?季節はいつのことかな、と思いくわしく調べてみました(^^)
「小春日和」はいつ?何月?季節はいつ?
「小春日和」はいつ(何月頃)かというと、
現在の11月(旧暦の10月)の頃
を指します(太陽歴では11月~12月頃とも言われます)
では、季節はいつなのか?というと
寒露(かんろ)である10月8日~立冬の前の11月7日
が過ぎた頃の季節のことなんですね。
つまり小春日和とは、
晩秋から冬の季節に春のように温かい「うららか」な天気が続くこと
を指す言葉で、冬の季語なのです。
※「うららか」とは、青空が広がって太陽がサンサンと降り注ぐ様子を指します。また、気分が晴れて明るい心持ちをそう表現することもあります。
小春日和=小京都!
気温が急に下がり、いよいよ寒い季節がやってくる、この季節にふと温かな天気が続く時がありますが、こういう陽気の日が正に「小春日和」です。
ですから「小春日和」とはいっても、桜が咲く4月ごろの春とはまったく関係ないんですよ。
それどころか冬を間近に控えた晩秋の頃というわけです。
あくまで「春っぽい陽気」だというので「春」という文字を使っているわけです。ちょうど京都に似ているからという理由で「小京都」と呼ばれる地域と同じような感覚です。
11月頃や12月頃は、晩秋から初冬に入っている感覚です。
冬の季語ではある「小春日和」ですが、気圧配置もその間は西高東低から、まるで春のような高気圧の気圧配置になります。
まるで、春を感じさせるような「小春日和」とは、厳しい冬の前の準備だとも言えるでしょう。
英語で言えばインディアンサマー
「インディアンサマー」という言葉を聞いたことがありませんか?
これはアメリカの東部でよく使われる言葉で、日本の小春日和とほぼ一緒の意味なんだそうです。
アメリカと日本とでは地理的にずいぶん離れていますが、同じような表現が生まれたのは面白いです。
この言葉の起源はアメリカ先住民(今風に言えばネイティブアメリカン、昔風に言えばアメリカ・インディアン)が冬用の食料を貯蔵する習慣があり、それをこの秋から初冬にかけての晴天の日に行っていたことにあるそうです。
日本でも小春日和の頃に冬支度を意識しますので、国は違っても人間が考えることは一緒なのかもしれません。
昔の日本の農家でも小春日和の良い天気の日に冬用の食べ物(干し柿)などを干したりつけたりしていたのでしょう。
私はこの頃、ちょっとずつ冬用の布団を干したり、こたつ布団を干したりして冬を迎える準備を始めます。(^^)