弥生は何月ですか?名前の由来と語源を超わかりやすく解説
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弥生は何月?【答えは3月】なぜそう呼ぶのか語源が分かった

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弥生の漢字

弥生は何月ですか?
事情通
事情通

3月のことです。

でも、どうして3月を弥生っていうんでしょう?

そこで今回は

  • 弥生は何月?
  • 弥生の名前の由来や語源
  • 弥生の本当の時期

などを解説します。

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弥生は何月?

あらためて確認すると、弥生とは3月を指します。

陰暦における3月の別名なんですね。

弥生の語源

なぜ3月を「弥生」と呼ぶのか、その語源が気になりますよね?

それには「弥生」という漢字に含まれる意味を知れば、自然と分かってきますよ。

弥生という漢字を分解しますと「弥」と「生」になります。

それぞれの漢字の意味がこちら。

  • 「弥」:いよいよ・ますます
  • 「生」:生きる・命

この2つを繋げると「ますます命が盛んになる」という意味になることが分かりますよね。

3月という月は春を目前に控えた季節です。

春(4月)を間近に控えた3月は「これからますます命が盛んになる」頃なので、だから弥生という別名があるんですね。

これが弥生の語源となります。

海奈渡ナナ
海奈渡ナナ

思わず膝を打ちたくなりませんか?

弥生の名前の由来

弥生の名前の由来は、このフレーズから。

木草弥や生ひ月(きくさいやおひづき)

現代風に言い直すと「草木がいよいよ生い茂る月」という意味。

これが省略されて「弥生」となったという説が有力です。

草木が若々しく元気に芽吹き、花々が次々と咲きほころぶイメージが「弥生」という語源から感じられますね。

本当の弥生は3月下旬から5月上旬

それはそうと、現在の暦でいう3月はまだ寒くて雪もチラホラ降る日もありますよね。

草木が生い茂るというと、現在の3月のイメージですと「ちょっと早いかな?」って思いませんか。

実は、弥生と呼ばれる月は旧暦の3月。

で、今の歴に置き換えますと3月下旬から5月上旬ぐらいを意味しているんです。

それだと納得の草木が生い茂る季節と言えますよね。

月の異名などは「二十四節気」から作られています。

季節の挨拶であったり、時候の挨拶などにいまでも使われていて、古い昔に太陰歴と季節を組み合わせて考案されたものです。

例えてみますと、立春や春分、立夏や夏至といった言葉です。

聞きなじみありますよね。

この「二十四節気」が元となり、旧暦ができたわけなんですね。

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覚えられますか?3月の別名

水仙が咲く土手
3月の別名には他にもたくさんの名前があります。

こういう各月に付けられた別名は「異名」や「和風月名(わふうげつめい)」なんていう呼び方がされています。

代表的な例をあげてみますと、

・花月(かげつ)
花と月、自然の景物や風流事とあります。

・花津月(はなつづき)
花が次々と咲く月と言う意味です。

・花見月 (はなみづき)
お花見のシーズンという意味ですね。
蔵玉集に「うす曇り空も一つに花見月なべて心もあくがれぬらん」とあります。

・夢見月(ゆめみつき)
春の季語で使われます。

・桜月(さくらづき)
時候の挨拶などで使われますね。

・暮春(ぼしゅん)
春の終わり頃を意味しています。

【まだまだある3月の異名】
その他にもたくさん異名はあります。

・建辰月(けんしんげつ)
・季春(きしゅん)
・早花咲月(さはなさきづき)
・早花月(さはなつき)
・花咲月(はなさきづき)
・春惜月(はるおしみづき)
・夬月(かいげつ)
・佳月(かげつ)
・嘉月(かげつ)
・華節(かせつ)
・花飛(かひ)
・花老(かろう)
・禊月(けつげつ)
・穀雨(こくう)
・姑洗(こせん)
・五陽(ごよう)
・載陽(さいよう)
・蚕月(さんげつ)
・修禊(しゅうけい)
・修病(しゅうへい)
・宿月(しゅくげつ)
・春抄(しゅんしょう)
・春章(しゅんしょう)
・称月(しょうげつ)
・清明(せいめい)
・竹秋 ちくしゅう)
・殿春(でんしゅん)
・桃月(とうげつ)
・桃浪(とうろう)
・桃緑(とうろく)
・祓月(はらえづき)
・晩春(ばんしゅん)
・病月(びょうげつ)
・杪春(びょうしゅん)
・暮陽(ぼよう)
・暮律(ぼりつ)
・末春(まつしゅん)
・末垂(まつすい)

引用:月の名前(暦月の別名・異称)

「3月の弥生」と「弥生時代」の関係

竪穴住居
弥生と聞くと、もうひとつ頭に思い浮かぶのが「弥生時代」ですよね。

こちらとはなにか関係があるのでしょうか。

答えを言いますと、直接的に関係はないというのが有力です。

弥生時代の「弥生」はこの時代に作られたとされている弥生式土器が発掘された場所の地名。

弥生式土器が初めて発見されたのが東京都文京区弥生町だったので、この地名から名づけられたわけですね。(今の東京大学の構内)

さらにさかのぼると、この地名は

「名にしおふ春に向ふが岡ならば世にたぐひなきはなの影かな」

という徳川斉昭の和歌の前段詞書が「春弥生」であることが由来で名づけられました。

つまり遠い昔に、「弥生という季語を使われた和歌」から「名づけられた土地」があり、そこから「発見された土器」に「その土地の名前」がつけられ、弥生時代と呼ばれるようになったということです。

全く関係ないとは言い切れないけれども、間接的には関係があるとも言えなくはないですね。

弥生に咲く花の種類

3月から咲き始める花の種類を少しだけまとめてみました。

まだまだたくさんありましたよ。

3月から5月上旬ぐらいまでに咲く花を上から順に書いています。

ご存知の花はいくつありましたか?

花咲き乱れる季節、弥生、いいですね。

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まとめ

改まったお手紙を頂いた時なんかに、時々こんな言い回しありますよね、

「~弥生の空美しく晴れ渡り、早春の息吹身に染む今日此頃~」

よく分からないけれど、心に絵が浮かぶようです。

「やよい」って、とても美しい響きで、女の子の名前にも付けられたりします。

3月といえば、年度末です。

卒業式や、送別会などもあったりして、出会いと別れの季節となります。

引っ越しや新生活の始まりなどで忙しい時期でもありますが、次々と咲いて行く花たちを見て、少し心にゆとりを持ちながら過ごしたいものですね。

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