防水スプレーや撥水スプレー、たくさん種類がありますよね。
そもそも「防水」と「撥水」って、どう違うのか、どっちを買うべきか迷います。
さらに成分にもフッ素系とシリコン系の2つがあるので、混乱しますよね?
そこでこの記事では
- 放水スプレーと撥水スプレーの違い
- フッ素とシリコンの違いや見分け方
- 革靴にはどちらが向く?
などを解説しましょう。
これさえ読めば正しい使用方法や、お手入れが欠かせない革靴にはどちらを使ったらいいのもバッチリですよ。
防水スプレーと撥水スプレーの違い
まず、防水スプレーと撥水スプレーの違いの前に、「防水」と「撥水」の言葉の意味を知っておきましょう。
「防水」とは?
表面全体をベタ塗りするように繊維の目を覆ってしまう、つまりは水を通さないようにすることです。
通気性はまったく失なわれてしまいます。
ゴム合羽や傘などに加工されているものもありますね。
一言でいうと、「面で塗りつぶす」感じ。
「撥水」とは?
繊維などの目をふさがずに水を弾く方法。
表面で水分を弾いてしまうので、ふき取ることも簡単ですが、押し付けたりして水圧をかけてしまうと裏面に染み込んでしまいます。
一言でいうと、「点で弾く」感じ。
防水スプレーと撥水スプレーに違いはない!
防水と撥水の言葉の意味の違いはお分かりいただでしょうか。
さて、肝心の両者の違いですが、調べてみると意外な結果が。
つまり、どちらも「大きな違いがない」ということになるんですね。
使われている成分によって多少効果が違うため、2つの名前のうち、特性に合った方を選択しているわけです。
防水スプレー・撥水スプレーの「フッ素系」と「シリコン系」の違いと見分け方
防水スプレーと撥水スプレーは名前は違っても効果はほぼ同じですが、スプレーの種類によって「中に含まれる成分」が違います。
大きく分けて
- シリコン系
- フッ素系
の2種類があります。
どんな素材(用途)に使うか?(吹き付けるか?)で使い分ける必要があります。
防水(撥水)スプレーを使うときは、皮革・衣類・金属などが主な使用目的になるでしょう。
以下の説明で違いを理解し、シリコン系かフッ素系か、どちらを使えばいいか判断されてください。
シリコン系が適している素材
傘・雨具・レインコート・マリンスポーツで使用したい時にお勧めです。
シリコン系は、繊維の表面をワックスを塗ったように、丸ごと覆ってバリアをはるようなイメージで水を弾きます。
■長所…フッ素系のものよりも持続性があり、汚れにも多少強く、価格も安いです。
■短所…シリコン系は油性なので油を弾くことはできない、付着面が白濁したり、変色しやすい、通気性が悪くて、蒸れやすいです。
フッ素系が適している素材
革製品(できないものもあります)・靴・鞄・布製品の多くで使用できます。
フッ素系は、水や油になじまない性質のトゲトゲが、繊維の表面に細かく付着して、桃の表面にある「うぶ毛」のように逆立っているイメージで水を弾きます。
■長所…適度に通気性があり、多くの皮革製品にも使用でき、油も弾いてくれるので防汚効果にも優れています。
■短所…摩擦に弱く、汚れがつくと効果が薄れる、原材料が高価なので、価格は高めです。
防水(撥水)スプレーの正しい使い方
お勧めしたいのは、防水したいものは買ったらにすぐにスプレーしてしまうこと。
一度でも濡らしてしまうまえに最初からガードするのがベストです。
ただ、いきなりスプレーするのはNG!
まず最初は必ずテストをするのをお忘れなく。
目立たないところに少し吹きかけて色落ちしないか確かめましょう。
テストして色落ちしなければ、安心して全体にスプレーしていくことができます。
防水(撥水)スプレーの吹き付け方
吹きかける物が、汚れていないかチェックします。
汚れているままだと撥水効果も発揮できませんし、汚れを固めて取れなくなってしまいます。
15㎝から30㎝ほど離れたところから、まんべんなく吹きかけます。
ムラ防止には2回に分けて吹きかけるという手もありますよ。
全体が洗濯物を脱水したぐらいが、いい湿り具合です。
完全に乾いてからが撥水&防水の効果がでますので、物によりますが、最低でも20分以上乾かすようにしてください。
ベストは、使用する前の晩にスプレーを済ませちゃうことです♪
あと、大切なことですが、換気の良いところでスプレーしてくださいね。
シリコンもフッ素も体に良くはないですから。
革靴には防水スプレーと撥水スプレーのどちらが向く?
市販されている防水スプレーも撥水スプレーもどちらも大差ありません。
ただ、スプレーの成分で言えば
フッ素系が革靴には相性が良い
とされていますよ。
気になる革靴のお手入れのコツもあわせてご紹介します。
防水(撥水)スプレーを使った革靴のお手入れ方法
汚れを綺麗にとり、よく乾かし、専用クリーム(栄養や保湿剤が含まれているもの)を塗ってから、仕上げに防水スプレーをするのが長持ちの秘訣です。
汚れた場合や、1~2か月に一度がお手入れの目安です。
ただし、革靴の素材に注意しましょう。
エナメル・ヌバック・シープスキン・ワニ革・ヘビ革・ハラコなどは専用のコーティング剤を使いましょう。
オイルドレザーなどは油を染み込ませて撥水できるように作られているのでスプレーは必要ありません。
まとめ
防水スプレーって、どんなものに使いたいですか?
私なら、ボードウェアーやレインコート、それに傘とレインブーツはしておきたいって思いました。
日常で使うものだって積極的にスプレーしちゃうのもありかも。
日傘だったら少しぐらいの雨なら弾いてくれそうだし、普段に使ってるバックとかなら汚れ防止にもなっちゃいますしね。
エプロンやテーブルクロス、ランチョンマットなんかにもスプレーしとけばお手入れが簡単になるはず。
面倒臭がりの私には、日頃のお手入れは簡単な方がいいんです。
まとめてササッとスプレーしちゃって、普段のお掃除は楽ちん♪なんて夢のようです。
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