そもそももち麦には賞味期限はありません。
もち麦は「生鮮食品」に分類されるため、表示義務がないんですね。
生鮮食品には賞味期限のほかに、消費期限も表示するルールがないんですよ。
しかし、販売するメーカーとしてはできるだけ安全に美味しく食べてほしいため、一応の目安として賞味期限を表示しています。
「はくばく」というメーカーでは、基本的には「賞味期限が切れたら食べないでください」とアナウンスしていますよ。
とはいえ、私も経験ありますが、多少、賞味期限が切れても食べることは可能です。
この記事では、そんな「ホントのところ」と、もち麦の保存方法や腐ったときの見分け方などもあわせてご紹介します。
【時間がない人のために、結論まとめ】
- 未開封で賞味期限切れしたら1~2ヶ月は平気
- 開封後に賞味期限が切れたら常温1ヶ月・冷蔵3ヶ月までOK
もち麦の賞味期限切れは食べても平気?
もち麦が賞味期限切れしたら、基本的には食べてはいけません。
もち麦を販売する「はくばく」というメーカーでは、このように説明しています。
Q.賞味期限が切れた大麦は食べられますか?
A.劣化している可能性があるのでお控え下さい。
期限が切れてすぐ食べられなくなるわけではありませんが、大麦に元々含まれている油分が保存状況や時間の経過によって酸化する可能性があります。
見た目では判断しにくいので控えていただく方が安心です。
■引用:よくあるご質問: 賞味期限が切れた大麦は食べられますか? | お客様相談室 | はくばく
このように「賞味期限が1日でも過ぎたら食べないでください」とメーカーが推奨するウラには
- 消費者によって保存方法がバラバラ
- もし賞味期限切れを食べて食中毒を起こしても責任がとれない
といった事情があるからでしょうね。
もち麦は大麦の一種
もち麦は大麦の一種で、もちもちした食感の大麦を特別に「もち麦」と呼びます。
普通の白米には「うるち性」と「もち性」という粘質性の違いによって分類されますが、大麦にもその2種類があります。
このうち粘性が高くモチモチした食感の大麦が「もち性」のもち麦。
一方の「うるち性」の大麦は、粘り気が少ない「うるち性」で、押し麦として食べられます。
未開封のもち麦が賞味期限切れしたら?
便秘解消やダイエットに効果的だとテレビで観て、もち麦を買ってきたけれど、そのまま食べずに放置しちゃうこともありますよね?
もち麦のパッケージ(袋)に表示されている賞味期限は、以下のような2パターンあります。
- 賞味期限が日付指定されているもの(例:2022年6月10日)
- 製造日や発送日から○○日間と表示されているもの
このうち日付指定されているものは、腐っていないか確認したうえで、食べるかどうか判断しましょう。
一方、「製造日や発送日から○日間」と表示されていた場合は、その賞味期限の1.2倍の期間までは食べられる場合がほとんどです。
賞味期限ごとの目安は以下の通り。
- 賞味期限が半年(6ヶ月)なら⇒216日まで(約1ヶ月後)
- 賞味期限が1年(12ヶ月)なら⇒438日まで(約2ヶ月後)
これはあくまで未開封で、しかも理想的な保存状態に置いていた場合に限られますので、ご注意ください。
開封後のもち麦の賞味期限はどのくらい?
開封後のもち麦については、だいたいどの商品のパッケージにも以下のような注意書きがあるはずです。
開封後はお早めにお召し上がりください
ただ、過去に何度かもち麦を買って食べてきた私の実感によると
- 常温なら1ヶ月くらい
- 冷蔵庫で保存するなら3ヶ月くらい
これくらいなら余裕で食べることが可能です。
目に見えない変化はあるかもしれませんが、少なくともお腹を壊すような事態にはなりませんでしたよ。
もち麦が腐った(劣化した)ときの見分け方
もち麦はお米と同じく水分量が少ないため、基本的に腐ることはありません。
しかし、劣化していくのは確実です。
そんな食べるのを控えたほうがいい劣化の兆候がこちら。
- 黒っぽく変色する
- ダニが発生する
- カビが発生する
- カビくさい臭いが発生する
特に起こりやすいのが、プーンとした臭いの発生でしょう。
こういった劣化現象は、保存状態によって進行のスピードが変化します。
劣化しやすくなる条件
もち麦が劣化しやすくなる3つの条件がこちら。
- 長期保存する
- 温度が高い
- 湿度が高い
もち麦は生鮮食品ではないとはいえ、長期間保存していると、どんどん環境の影響を受けて劣化していきます。
とくに高温多湿の環境に置くと、湿気を吸ってカビたり、ダニが発生しやすくなるのは当然ですね。
炊いたもち麦が変色したら?
炊いたもち麦をしばらく保存すると、茶色くなることがありませんか?
その原因は、大麦に含まれる「ポリフェノール類」が加熱のせいで茶色く変色するため。
変色と同時に大麦独特の匂いが強くなることもありますが、腐ったわけではないので食べても平気ですよ。
もち麦の正しい保存方法
もち麦を最後まで美味しく食べるには、保存の仕方は大切です。
未開封と開封後で、保存場所は変わりますので、状態に合わせて正しく保存しましょう。
未開封なら常温で保存
もち米は、生鮮食品(生モノ)ではないので、常温で長期間保存できる食品です。
ただし、こんな条件下に置いてはいけません。
- 直射日光が当たる場所
- 常温(15℃~25℃)以上の高温になる場所
- 湿度が高い場所
春・秋・冬の気温が低い季節なら、室内のどこに置いても平気。
しかし、高温多湿の夏に、風通しが悪くて窓から太陽の光が差し込む部屋に置くのはNG。
カップ麺や缶詰などを貯蔵する引き出しの中がお勧めです。
開封後は冷蔵保存
もち麦の袋を一旦開封したら、冷蔵庫に入れるのが理想的です。
冷蔵庫に入れる際には、買った時の袋から口がピッタリ閉じる密閉容器に移し替えたほうがいいですね。
密閉容器がないときは、よく乾燥させたペットボトルでもOK。
さらに、米を保存するときに入れる虫除け用の唐辛子を用意すると、ダニの発生が抑えられます。
私の家では、野菜室に寝かせて保存しています。
冷凍庫でも保存できる!
もち麦はなんと冷凍庫で冷凍保存もできちゃいます。
もちろん、含まれる水分量が極端に少ないため、冷凍してもカチカチに凍るわけではありません。
冷凍するメリットは冷蔵庫より低温なので、ダニがついたりカビる恐れが低いこと。
冷凍すると「臭い移り」は心配なので、冷蔵庫に入れるときとおなじように、密閉容器に入れて、口をピッタリ閉じるのをお忘れなく。
まとめ
もち麦の賞味期限切れについてお伝えしてきました。
要点をまとめると
- もち麦には賞味期限はない
- メーカーは賞味期限が切れたら食べてはダメと言っている
- 未開封で賞味期限切れしたら1~2ヶ月は平気
- 開封後に賞味期限が切れたら常温1ヶ月・冷蔵3ヶ月までOK
- もち麦は腐らないがカビやダニの発生などのリスクがある
- 未開封なら常温の高温多湿ではない場所で保管する
- 開封後は密閉容器に詰め替え、冷蔵庫か冷凍庫で保存する
もち麦は食物繊維が多く、便秘気味の人にとっては救世主。
腸内環境の改善からダイエットまで、メリットがいっぱい。
一度買ったら、毎日食べる習慣をつけて、賞味期限内に食べきってしまうのがベストですね。
コメント