「どんど焼き」という昔から行われてきた行事。
お正月気分が抜けて、通常モードに入った1月の半ば。
神社や広場で行われる大きな焚き火がそれです。
このどんど焼き、正直に言うと変な名前ですよね?
どうしてこんな妙なネーミングなんでしょう?
そこで今回は
- どんど焼きの名前の由来や意味
- どんど焼きQ&A
などについてご紹介します。
どんど焼きの名前の由来
「どんど焼き」は一度聞いたら耳にこびりつくインパクトの強いネーミングですよね。
その名前の由来は諸説あり、その代表的なものがこの2つです。
- 「とうと」が「どんど」に変化
- 「どんどん高く燃える」様子から
とうと→どんど
火が燃えるのを
尊(とうと)や、尊(とうと)や
と声を出しながら眺めたことから
という流れで「なまった」という説。
どんどん高く燃える
櫓(やぐら)を組んで高く燃やすため、「どんどん高く燃える」ことから名付けられたという説。
どんど焼きは地方によって名前は様々
「どんど焼き」の名前は、地方によっていろいろな呼ばれ方があります。
東日本では「才の神焼き」と呼ばれていたり、西日本では起源である平安時代からの行事の名前そのままに「左義長(さぎちょう)」と呼ばれていたり。
その他にも
- 「おんべ焼き」
- 「さいとう焼き」
- 「ほうじょり」
などと呼ぶ地方もあります。
どんど焼きQ&A
「どんど焼き」は毎年1月に、北は北海道から南は鹿児島県まで全国で行われている日本の伝統行事です。
このどんど焼きの起源は「左義長(さぎちょう)」という平安時代から行われてきた神事。
左義長とは「毬打(ぎっちょう)」という中世~近世に流行った球技の道具を3つ立てて行った「宮中の火祭り」のこと。
「三毬杖」という書き方もします。
そうした由来があるものの現在では宗教的な意味合いは薄れて、「どんど焼き」単体のイベントとして神社以外の広場や河川敷でも行うことも増えてきました。
どんな行事?
現在の「どんど焼き」は
- お正月に飾ったしめ縄・門松・神棚
- お正月にした書き初め
などを持ち寄って集め、神社、広場や河川敷などの広い場所に櫓(やぐら)を高く組んでいっせいに燃やす火祭りになっています。
盛大に燃やすことで
- お正月にお迎えした歳神様が天に帰るところを見送る
- 書き初めを燃やし炎みたいに書道の腕が上がるように願いを込める
という意味があると言われています。
なぜお餅や団子を焼いて食べる?
どんど焼きでは「しめ縄・門松」などを燃やした炎でお餅や団子を焼いて食べる風習があります。
どうしてそんなことをするかというと、どんど焼きの炎で焼いた餅や団子を食べると「一年間健康でいられる」という言い伝えがあるため。
また、餅や団子をあえて食べなくてもどんど焼きの炎に当たったり、火が消えたあとの灰を持ち帰って家のまわりにまくと無病息災で一年を過ごせると信じられています。
こう聞くと是非とも参加したくなるイベントですね。
ただ、どんど焼きは行われている地域が限られていますので要注意。
まとめ
昔は神事として行われてきた「どんど焼き」。
ご存知の方は「毎年足を運んでいるよ」というイベントかもしれませんが、私がこの行事を知ったのは実は最近です。
その時期にあまり神社のようなどんど焼きを行う場所へ出向かなかったため、どんど焼きの存在自体あまり知りませんでした。
最近では宗教は関係なく、みんなの無病息災を祈って行う行事になっていることが分かりました。
お正月を最後まで楽しむ気持ちがこもったイベントですね?!
どんど焼きについて調べて行くと、河川敷や広場で行っているどんど焼きの場合、周りに出店が出ているようなスタイルのものも多いようです。
お祭り感覚で足を運べる気軽なイベントなので、今年は近所のどんど焼きをチェックして行ってみようと思います☆
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