この記事ではこんな知識をご紹介します。
- 北海道の鏡開きはいつか?
- 関西や関東と北海道の日付の違い
- 鏡開きの正しいやり方
北海道でも2025年の鏡開きがもうすぐやってきます。
お正月に神様にお供えしていた鏡餅を下げて、神様に感謝しながら無病息災を願ってみんなで食べるという伝統行事です。
私の家では母の手作りのあんこを使っておぜんざいを作り、みんなで食べることが毎年の楽しみでした。
ところで、この鏡開きは日にちが決まっているんですが、それはいつだかご存知ですか?
生まれも育ちも関西の私は、今まで鏡開きは1月15日が全国共通だと思っていました。
それが…!北海道に引っ越してきてビックリ!日にちが違うんですね!
知ってるようで知らないそんな鏡開きのアレコレをご紹介します。
北海道の2025年の鏡開きはいつ?
北海道の2025年の鏡開きの日にちは1月11日(土)です。
北海道以外の関東や東北、九州や四国地方でも同じ日付ですよ。
しかし、おもしろいことに関西地方と京都だけは以下のように鏡開きの日にちが違うんです。
- 関西地方・・・1月15日(水)
- 京都・・・1月4日(土)
その理由を調べてみると、意外な事実が……。
鏡餅を下げる日【関東・関西】鏡開きが遅れると縁起が悪い?
関西だけ鏡開きの日付がずれている理由
では、どうして関西とその他の北海道を始めとした地域では、微妙に日にちの「ずれ」があるのでしょうか?
そもそも鏡餅を始めとするお正月飾りは、年神様がいらっしゃる「松の内」という期間に飾ります。
江戸時代始めまでは、日本全国で松の内は1月15日までとされていて、15日または20日に鏡開きをしていたそうです。
しかし三代将軍である徳川家光が1月20日に亡くなったことから、月命日にあたる20日に行事をすることを避ける傾向が関東地方で広がりました。
幕府のおふれで「松の内」も1月7日になり、それに合わせて鏡開きも1月11日に行われるようになったんですよ。
しかし、関東のその傾向は関西では広まらず、昔から変わらず1月15日の「松の内」が終わったらすぐ鏡開きをする風習が残っているんだそうです。
なお京都だけが1月4日と極端に早いですが、これは「三が日が終わったらお正月は終わり」という独自の考え方があるからなんですって。
鏡開きの正しい方法&やってはいけないこと
昔ながらの鏡餅は、とても大きなお餅の固まり。
ラップもせずに松の内の間ずっと部屋に飾るので、カッチカチになってしまいます。
この鏡開きをするとき、やってはいけないことがあるんです。
それが「絶対に包丁等の刃物で切ってはいけない」ということ!
鏡餅は年神様が宿っておられた縁起の良い食べ物。
そのため
- 刃物を入れることは失礼にあたる
- 切腹を連想させる
ということで刃物を使うのはよくないことだとされています。
ですから大変ですが、手でなんとか割るか、金槌・木槌で叩いて割って小分けにしましょう。
【ホームベーカリーがあれば家で鏡餅が作れますよ!】
市販の鏡開きが不要な鏡餅を買ってしまうことが多いので、鏡開きの本当の方法を知らない方も多いかと思います。
もし昔ながらの鏡餅を鏡開きする際は、気をつけてくださいね♪
まとめ
まさか毎年していた鏡開きが地域によって日付が違うだなんて思いもしませんでした。
- 北海道の鏡開きは1月11日
- 東北・関東・東海・九州・四国も1月11日
- 関西は1月15日
- 京都は1月4日
鏡開きの日付の違う地域に引っ越したり、嫁いだりした際には気をつけたいところです。
どの日に鏡開きをしても、その年の神様に感謝して、家族の無病息災をお願いする行事だということは変わりません。
こんな素晴らしい日本の行事を守っていきたいですね。
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