芽の輪くぐりの「正しいくぐり方」をご存知でしょうか?
「正しい作法や意味も知らずテキトウに…」という方がほとんどではないかと(^_^;)
そもそも「芽の輪潜りって一体何?」と思う方もいますよね。
私も詳しい内容は知らなかったので今回は芽の輪くぐりの正しいやり方やその意味などをまとめてみました。
恥をかかないように是非参考にしてくださいね。
【恥をかかない!】正しい芽の輪くぐりの作法
正しい茅の輪くぐりの作法がこちらです。全部で4ステップに分かれますので間違えないように予習しておきましょう。
【茅の輪くぐりのやり方】
1. 芽の輪の前に立って軽く礼をします。そして左足から輪をくぐり、左回りに回って、元の位置に戻ります。
2. 芽の輪の前に立って軽く礼をします。そして右足から輪をくぐり、右回りに回って、元の位置に戻ります。
3. 芽の輪の前に立って軽く礼をします。そして左足から輪をくぐり、左回りに回って、元の位置に戻ります。
4. 芽の輪の前に立って軽く礼をします。そして左足から輪をくぐり、ご神前まで進み、「二拝二拍手一拝」の作法でお参りします。
芽の輪をくぐっているときには「神拝詞」を唱えながらくぐります。
【茅の輪くぐりのレクチャー動画です。コレどおりにやれば完璧!】
【神拝詞の歌詞内容】
「はらへたまへ きよめたまへ まもりたまへ さきはえたまへ」
※芽の輪から芽を持って帰る行為は絶対にやってはいけません!
【知っておこう!】芽の輪くぐりの意味・由来とは
神社で大きな芽の輪を見たことはありませんか?
芽の輪は「神具の一つ」として考えられていて、この茅の輪くぐりをすることで半年間の罪や穢れを落として残りの半年間の無病息災を祈願するという意味があります。
一方、由来の方は「日本神話」からきています。
【茅の輪くぐりの由来】
素戔嗚尊(スサノオノミコト)が南海の神の娘と結婚するため、南海の旅路の途中に
巨旦将来(こたんしょうらい)という弟の兄弟
のもとを訪ねて「泊めてほしい!」と嘆願しました。
しかし弟の巨旦将来は裕福でしたが宿泊を受け入れず、兄の蘇民将来は貧しかったのですが喜んで宿泊を受け入れました。
それから数年後、素戔嗚尊(スサノオノミコト)が蘇民将来のもとを訪ねて
「悪い病気が流行れば芽の輪を作り、腰につけなさい」
と教えました。
その後、病気が流行り巨旦将来は病気で倒れましたが、その教えを守ったおかげで蘇民将来は無事に助かりました。
これが茅の輪くぐりの由来とされています。
昔は芽の輪を腰にぶらさげていましたが、江戸時代に芽の輪をくぐって災いを取り除くという形に変化しました。
※6月の晦日に夏越の祓・12月の晦日に年越の祓の二つが一年間に行われますが、芽の輪くぐりが行われるのは6月の夏越の祓のみです!
※夏越の祓についてくわしくは以下の記事にまとめています。
【芽の輪くぐりが体験できる!】全国の神社一覧表
実際に芽の輪くぐりができる有名な神社をご紹介していきます。
【東京都】
・浅草神社
・日枝神社
・湯島天満宮
・明治神宮
・上賀茂神社
【神奈川県】
・寒川神社
【埼玉県】
・氷川神社
【奈良県】
・大神神社
【大阪府】
・大阪天満宮
【京都府】
・下鴨神社
・吉田神社
【まとめ】日本らしい縁起のいい行事
芽の輪くぐりいかがでしたか?
実は私、今回調べてみるまで「茅の輪くぐり」を「かやのわくぐり」と読んでいました(汗)
知り合いに茅野(かやの)さんという人がいるので、それでついついそう読んでしまいます・・・・。
でもあらためて調べてみて、日本らしい伝統のある素晴らしい行事だと思いました。
潜り方などの作法をしっかり覚えてやってみてください。
ただ、縁起がいいからといって芽の輪を持って帰るのはやめましょう!
実はこの茅には潜った人の罪や穢れが移って逆に悪い厄のようなものを連れ帰ることになってしまうらしいです。
小さいころに訳も分からず芽の輪を持って帰ろうとして親にこっぴどく怒られた経験があります(笑)
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