食洗機を使っていると、誰しもが
「食洗機用の洗剤ではなく、中性洗剤で代用できないかな?」
「食洗機用の洗剤で食器の手洗いをできないかな?」
「洗剤をどっちか1種類にまとめられないかな?」
って考えるはず(私も考えました)。
そこで今回は
- 食洗機で中性洗剤は使える?
- 食洗機用洗剤は食器の手洗いにも使える?
- 両者にはどんな違いがある?
など私が実際に確かめてきました。
じつは食洗機用洗剤と台所用中性洗剤には代用できなほどの大きな違いがあったんですよ。
食洗機で中性洗剤は使える?
キッチンにならぶ台所用洗剤と食洗機用洗剤の2種類。
パナソニックなどのシンク横に置く後付タイプやビルトインタイプを購入された家庭では、それが日常風景になるでしょう。
どっちかひとつに集約できたら楽だと思いますよね?
私もそれができたらどんなにいいかと思います。
それも価格が安い台所用洗剤が食洗機が使えたら!(そんな希望を持つ人は私ひとりではないはず)
食洗機用洗剤って台所用洗剤の3~5倍くらいはしますから……。
しかし、よく調べてみたら、やっぱり残念ながら食洗機に台所用洗剤を使うのは、絶対ダメ!という事実が判明しました。
食洗機に台所用洗剤(ジョイやキュキュットなど)を使うことは、絶対にできません!
もちろん、ママレモンでもチャーミーでもファミリーフレッシュでもチャーミーマジカでもヤシノミ洗剤でもダメです(台所用中性洗剤はすべてNG!)
大量の泡が発生して故障する
食洗機で台所用洗剤を使ってしまった経験がある方は、大量の泡の発生に驚いたのではないでしょうか?
そうなのです!食洗機で台所用洗剤を使うと、大量の泡が発生して故障の原因となってしまいます(泣)
台所用洗剤は発泡性があるので、食洗機からの強烈な噴射であわあわ状態をひきおこしてしまうのです…。
台所用洗剤で仮洗い(予洗い)をしてから食洗機に入れる場合にも、必ずよく泡をすすいでからにしましょう。
そして、ちょっとくらいなら大丈夫かな?などと油断して、台所用洗剤を投入しないように気をつけましょう!少量でも危険です!
ですから食洗機用洗剤が切れてしまったり買い忘れた場合は、台所洗剤を使って手洗いをしてくださいね。
食洗機用洗剤は食器の手洗いに使える?
食洗機用洗剤は「食器を手洗いする時」に使えるのでしょうか?
食洗機用の洗剤は洗浄力という意味ではちゃんと汚れを落としてくれます。
だが、しかし!手荒れは覚悟しなければいけません!!
台所用洗剤は当然ながら「手洗い」を前提にしているので、「手に優しい成分」で作られています。
でも食洗機用洗剤は「機械が自動で洗うこと」を大前提としているので、人の肌を思いやる優しさは含まれていません。
だから食洗機用の洗剤を使って手洗いをすると、手が荒れる危険性があるのです。
また、タンパク質やデンプンの汚れを酵素力で分解しているため泡がまったく立ちませんから「洗えている実感」を持ちにくいと思います。
泡がまったく立たないシャンプーで髪を洗っても洗った気にならないのと一緒です
ですから、食洗機用洗剤は手洗いには使えない(使ってはいけない)が答え。
どうやら食洗機が壊れて洗剤が余ってもったいないから…などの理由で使っている方はいらっしゃるようですね。
その使い方は、原液のまま薄めずに使ったり、半量をつけおき用に使用したり…とさまざまなようです。
○○用洗剤と表記されていることには理由が伴うということをご理解いただいたうえで、ご判断くださいね。
※食洗機って急須のような複雑な構造の内部も洗えるんですね(2分5秒あたり)
洗剤と中性洗剤の違い
そもそも食洗機用洗剤と台所用洗剤には、明確な違いがあります。
- 食洗機用洗剤・・・汚れを溶かす(発泡性なし)
- 台所用洗剤・・・汚れを浮かせる(発泡性あり)
機械と手洗いでは、食器を洗浄するメカニズムに大きな違いがあるので、それに見合った洗剤の特徴があるんですね。
中性洗剤が使える食洗機はある?
私が今回調べた限りでは、現在売られているモデルで中性洗剤を使える食洗機はみつけられませんでした。
2004年当時は三菱電機が販売する「DW-SX4000」という据え置きタイプなら台所用洗剤を使えたそうです。
しかし現在ではその後継機種もないため、実質的に食洗機用洗剤が使えるモデルは販売されていないと断言して間違いありません。
重曹で洗える食洗機があるってホント?
食洗機用洗剤にしても台所用洗剤にしても、毎日使うものだけにその「成分」が気になる方が多いのではないでしょうか?
そんな理由から手に優しく環境にも優しいため最近になってお掃除用品として注目されている重層を食器洗いの洗剤として普段お使いの方もいらっしゃるのでは?
もともと体が弱い方や、赤ちゃんがいらっしゃるご家庭で、特に重宝されますよね。
この重曹を使える食洗機があったらいいなと、ふと思ったんですが、なんとリンナイから重層が使える世界初の食洗機が発売されています。
重層で洗う「重曹洗浄モード」を搭載しているそうで、リンナイのホームページの機能詳細から確認できますから、ご興味のある方はぜひチェックしてくださいね!
まとめ
先月、念願の新築一戸建てに引っ越しました。
その家の台所には昔からずっと夢だった食洗機をつけてもらったんです。
それもキッチンに最初から組み込まれている食洗機。(ビルトインっていうらしい)
実際に使ってみた感想は「便利だけど、“食洗機用洗剤”しか使えないのがちょっと不便…」というもの。
簡単な食器だけを手洗いするときは中性洗剤(キュキュットやJOY)を用意しているんですが、これを食洗機用洗剤で代用できたら、わざわざ用意しなくていいから楽なんですけどね……。
しかし、食洗機用洗剤は手洗いで食器を洗うときも使えるのかというと「使えません」。
食洗機用洗剤は手で洗う用途に配慮していないので、手が荒れてしまうんですね。
その逆も同様で、台所用洗剤は食洗機では「使えません」。
台所用洗剤は泡が立ちやすいので、食洗機で使うと故障してしまうんです。
よってそれぞれに合わせた洗剤を使う必要があるというのがこの記事の結論です。
妹夫婦の家も最近になってシンクの上に置く据え置きタイプの食洗機を購入しました。
その妹夫婦の家でお昼をごちそうになったあと、妹は汚れを手洗いで落としながら食洗機へお皿をいれていました。
数人分なら手洗いの方が経済的に思えたのですが、今は少量でも手洗いより節水になるんですって。
妹はこれから子供を出産する予定なので家事の軽減にもなるので、食洗機を置いたキッチンを自慢げに紹介していました(笑)
汚れもしっかり落ちて、時短できて、節水にもなる…と聞くと、私ももっと活用していかないと!とあらためて思いました。
ただ、食洗機を安全に使うには洗剤の使い間違いだけには十分気をつけなくてはなりませんね。
いつでも切らさないように食洗機用洗剤のストックを準備しよう!と妄想中です。
コメント