黄色い花がとても美しいミモザ。
街のあちこちで見かけるたび、自分の家の庭にも植えたくなりますよね?
でも、すでに育てている人から
ミモザは庭に植えないほうがいいよ!
なんて忠告された経験があります。
そこで今回は
- ミモザを植えてはいけない理由
- ミモザを庭で安全に育てるコツ
- ミモザの基礎知識
こんな情報をまとめました。
植物にはちょっと詳しい私がわかりやすくお届けします。
ミモザの木を庭に植えてはいけない?
結論から言うと、ミモザを植えるのは特に問題はありません。
良くないどころか、風水的にはミモザを含むアカシア類を庭に植えると「仕事運がアップする」と言われています。
また、ミモザは黄色い花を咲かせるところから「金運がアップする」とも言われます。
ただし、いくつか気になるポイントもあるのは事実……
ミモザを植えてはいけないと言われる3つの理由
ミモザを庭に植えてはいけないと噂される理由は、この3つです。
- 落葉樹だから縁起が悪い
- 大きく育つから
- 強風に弱いから
落葉樹だから縁起が悪い
古い民家の玄関先にはおおむね「松の木」が多いですよね。
これは年中、緑の葉を茂らせている常緑樹なので「縁起が良い」という意味から植えられてきました。
逆にミモザのような落葉樹は「縁起が悪い」とされる風潮が昔はあったんです。
でも楓だって落葉樹ですし、庭木としてよく植えられていますよね?
ですから、あまり気にする必要はないと思います。
大きく育つから
ミモザは成長が早く、大きく育つ樹木です。
ミモザくんマジででかい
電線届く高さ pic.twitter.com/zopSwvcUbo— さめいあかつき (@amakou3) May 8, 2023
そんな成長特性から、こんな末路をたどる場合も……。
- 縦横に広がるように育つ
- 周囲の日当たりが悪くなる
- 場所移動のため植え替えをする
- 植え替えに弱いため枯れてしまう
ミモザを植える場合は、まず広い場所を確保すること。
そして、一度植えたら二度と植え替えはしない前提で望むべきですね。
強風に弱いから
ミモザは幹が細い割に、枝が縦横に旺盛に伸びるため、頭が重くなります。
そのせいで強風には弱く、間が悪いと根本からポッキリと折れてしまうことも……。
家のミモザ折れた #台風21号 pic.twitter.com/qGuUjchZJd
— つちたろう (@tsuchi_dokin) September 4, 2018
私が住む地域もミモザを庭木として育ている家がたくさんありましたが、2019年の大型台風でほとんどが折れてしまい、いまでは姿を消しています……。
ミモザを育てる場合は、添え木をして風に対する対策をしっかり行うことが大切でしょう。
また、定期的な剪定も必要かと思います。
ミモザを庭で安全に育てるコツ
ミモザの木を育てるのは難しいことではありません。
関東より西の温暖地であれば誰でも無理なく育てられます。
地植えを推奨
全高が10メートル以上にもなる大きな木ですから、鉢植えよりも地植え向き。
あまり水や肥料を与えなくても、夏場の乾燥にさえ気を付ければ降雨だけで大丈夫です。
逆に肥料を与えすぎると育たないという、非常にエコな植物なんです!
生育に適した場所と管理
花を咲かせるにはたっぷりの日光が必要で、日陰だと花が咲かないと言われています。
また、枝が細いので台風などで折れやすく、長い枝は剪定をしなければなりません。
ミモザの基礎知識
最後にミモザを育てるにあたって知っておきたい基礎知識をまとめました。
ミモザの種類
ミモザの木は明治時代になってから日本でも観賞用に植えられるようになりました。
ミモザと言えば「ミモザアカシア」が一般的ですが、その種類は約600種類!
原産地はオーストラリアで
- フサアカシア
- ギンヨウアカシア
の二種類を「ミモザアカシア」と呼んでいます。
種類はマメ科アカシア属に分類されます。
明治時代はその花が「オジギソウ」と似ていることで「マメ科オジギソウ属」に分類されていましたが、いまではアカシア属で統一されています。
種類ごとの利用方法
スーパーで売られている「アカシアの蜂蜜」はニセアカシア(ハゲシバリ)←(凄い名前!)の蜂蜜です。
また、ミモザの香水や香木などはフサアカシアから作られます。
フサとかハゲとか薄毛に悩む人には気になるワードが頻出しますね(笑)
ミモザの花言葉
ミモザの花言葉は、ズバリ「恋愛」です!
一般的に「恋をする」という意味がよく使われています。
これはネイティブアメリカンが愛を告白する時、ミモザのレリーフを用いたことが起源とされてます。
優雅で目にも鮮やかなミモザの花は、愛の告白にぴったりですよね!
【黄色・オレンジ色】花の色によって花言葉が違う!
ミモザの花は春に咲くことから、西洋ではその色鮮やかさと優雅さで「日本の桜」のように親しみを込める人も多いようです。
花の特徴としては、毎年3月~4月ごろにになると総状花序に小さな雄しべが集まった丸い繊細な黄色、もしくはオレンジ色の花を付けます。
その美しさから「ゴールドの花」などと呼ばれたりもします。
このようにミモザの花の色は一般的な黄色とオレンジ色があり、それぞれの色に対応した花言葉もあります。
- 黄色の花・・・「秘密の愛」
- オレンジの花・・・「優雅」
イタリアには「ミモザの日」がある
毎年、「国際女性デー」である3月8日はイタリアでは「ミモザの日」と呼ばれます。
妻や恋人、親しい女性などにミモザの花を贈る習慣があるとか。
そんなところから、イタリアなど西洋では
- 思いやり
- 堅実
- 神秘
という花言葉もあります。
イタリア人らしい習慣と言えますが、近年は日本でもミモザの花を親しい女性に送るのは珍しいことではなくなりました。
フランスでは春の訪れを祝うために、ミモザの花を投げ合う祭りがあるとか。
日本でいえば桜の花を枝から折って投げ合う祭り…なんとも罰当たりなお祭りです…。
その際に食べる「ミモザサラダ」は有名。
ちなみにこのミモザサラダ、卵の黄身で作られており、ミモザの花に似ていることからそう名付けられました。
まとめ
- ミモザは庭に植えてもOK!
- 大きく育つ点と強風には注意が必要
- 一度植えたら植え替えはNG!
あちこちの家の玄関先や庭に見かけることが多くなったミモザ。
冬の終わり頃、2~3月になると黄色い花がふわ~っと咲き乱れて、とってもキレイでつい立ち止まって見とれてしまいます。
このミモザの花言葉は見た目と同じように可憐に違いないと思いましたが、やっぱりそのとおりでしたね。
コメント
>ミモザは庭に植えてもOK!
こんな話が広まると困ります。
このお花は見た目可愛らしいとは思います。しかし私は隣家のミモザアカシアの花粉でここ7年ほど毎年悩まされています。この木は花粉症や喘息のもとになります。根もかなり横に張るそうです。家にきているだろうと思うとゾッとします。
まるさん、ご指摘ありがとうございます。
ミモザの花が花粉症の原因になるとは知りませんでした。
植える際は隣近所の方にそれとなく尋ねるほうがよさそうですね。