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ヒメイワダレソウは植えてはいけない?法律で禁止の噂を検証

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ヒメイワダレソウは植えてはいけない?

ヒメイワダレソウを植えてはいけないって本当ですか?

事情通
事情通

法律では禁止されていませんので、庭に植えるのは個人の自由です。

ただし、ゼッタイに守るべきルールがあります。

ヒメイワダレソウ(別名リッピア/リピア)は、グラウンドカバーとして人気の品種。

しかし、一方で庭に植えるのは禁止されているという噂も……。

そこで、ここでは

  • 「ヒメイワダレソウは植えてはいけない」の真相
  • ヒメイワダレソウを植えるときの注意点
  • ヒメイワダレソウの代わりに「クラピア」を推奨
海奈渡ナナ
海奈渡ナナ

などなど、植物全般に興味がある私がお伝えします。

\あの草花や木も危ない!/ 庭に植えてはいけない植物ランキングを見る
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「ヒメイワダレソウは植えてはいけない」の真相

「ヒメイワダレソウは植えてはいけない」とウワサされる理由は、「生態系被害防止外来種リスト」に掲載されている植物だからです。

そもそも「生態系被害防止外来種リスト」とは

日本の生態系等に被害を及ぼす恐れのある外来種をリストアップしたもの

と、こういうものだと思ってください。

要するに、扱いには注意が必要な海外からやってきた動植物の一覧ってことです。

※実際にオーストラリアでは「侵略的外来種」として、厳しく栽培が制限されています。

それでもヒメイワダレソウを植えていい理由

「生態系被害防止外来種リスト」に掲載されているにも関わらず、ヒメイワダレソウの栽培は禁止されていません。

事情通
事情通

その訳は、特定外来生物の範疇ではないため。

生態系被害防止外来種リストでは、特に危険で環境に悪影響を及ぼす種類を「特定外来生物」という名のカテゴリーに分類しています。

この特定外来生物は

  • 飼育・栽培
  • 運搬
  • 輸入
  • 野外への放出
  • 譲渡

が規制され、違反者には

  • 最高で懲役3年
  • 罰金300万円(法人は1億円)

が科される場合もあります。

しかし、ヒメイワダレソウは「重点対策外来種」のため、法の規制はなく、ルールさえ守れば個人で栽培するのは許可されています。

その証拠にホームセンターや園芸店、ネットショップでは普通に販売されています。

■参考:生態系被害防止外来種リスト

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ヒメイワダレソウを植えるときの注意点

ヒメイワダレソウを個人が所有する庭に植える分には、特に規制はありません。

しかし、栽培する上で留意すべき点が以下のように説明されています。

日本では影響は報告されていないが、海外で侵略的となっていることから、生物多様性の保全上重要な地域の特に海浜や河原等に侵入するおそれのある場所には、持ち込まない。

■引用:我が国の生態系等に被害を及ぼすおそれのある外来種リスト 掲載種の付加情報(根拠情報) <植物>

つまり、自然環境を保全する特定の砂浜や河原にヒメイワダレソウを持ち込むことはもちろん、管理を怠って侵入させてはいけない!ということ。

絶滅危惧種の植物が生息するエリアに持ち込むと、それらの繁殖を阻害したり、最悪絶滅へと追い込む恐れがあるからなんですね。

種や挿し芽で簡単に増えるから要注意

ヒメイワダレソウはこぼれ種や挿し芽で、旺盛に生息範囲を拡大します。

そのため、自宅の庭を勝手に飛び出して、よその庭や、それこそ保護されている海浜や河原に侵出する可能性も……。

また、ちぎれた茎が地面に落ちると根付いてしまうほど繁殖力は最強クラス!

カットした葉っぱや茎を捨てる際にも細心の注意が必要。

ご自宅で栽培する際は、生育をコントロールし、決して庭の外に出さない管理が求められます。

一度植えたら駆除が大変

ヒメイワダレソウは一度植えてしまうと、いざ不要だと思っても完全に駆除するのは大変な作業になります。

細いツルが縦横無尽に張り巡り、しかも強靭なのでそうそう簡単には切れません。

苦労の末、やっと地表からは完全に駆除できても、地下では根っこが元気に残存……。

しばらくすると、小さな葉っぱがチラホラと顔をのぞかせてきます。

完全な除去には除草剤の力に頼らざるを得なくなるでしょう。

ヒメイワダレソウの代わりに「クラピア」を推奨する理由

個人で植えるのは自由で、もちろん気軽に購入できるヒメイワダレソウ。

しかし、これから植えるなら見た目が似ているグラウンドカバー用の新品種「クラピア」をお勧めしたいですね。

クラピアは、西日本に自生する「イワダレソウ」を品種改良した多年草。

事情通
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除草研究で有名な大学の先生が開発しました。

ヒメイワダレソウとクラピアを比較した表がこちら。

危険度 種子の有無 雑草の防止効果
ヒメイワダレソウ 種を付ける
クラピア 種が付かない

クラピアはもちろん「生態系被害防止外来種リスト」には入っていませんし、種子がつかない(不稔性)のでヨソの土地で勝手に芽吹く危険性は皆無。

ヒメイワダレソウと同様に、低く密に地面を覆うようにして伸びるため、雑草対策には最適です。

デメリットはこちらの2点。

  • 1株の値段が高い
  • 冬枯れする(常緑ではない)

ただ、暖かい地域以外では枯れて休眠しますが、春になればまだ元の青々とした葉を広げます。

いくつかデメリットはあるもののヒメイワダレソウと違い、気兼ねなく育てられるのは最大のメリットではないでしょうか。


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まとめ

ヒメイワダレソウを植えていけない説を検証したまとめがこちらです。

  • 「生態系被害防止外来種リスト」に掲載されている
  • しかし法律的に栽培は禁止されていない
  • 庭から出さないように厳重管理すれば問題はない
  • 今から植えるならクラピアがお勧め

ヒメイワダレソウの植えること自体は禁止されていません。

ただ、扱いが危険で面倒な植物の範疇に入るので、同じグラウンドカバーの役割をお求めならクラピアを選んだほうがいいですね。

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