シャガを植えてはいけない理由は
- 根に毒があるから
- 繁殖力が強いから
- 花言葉が「反抗」だから
という3点です。
4月~5月ごろになると、白地にブルーの差し色が入った花を咲かすシャガ。
清楚で可憐な花と、すっくと伸びる尖った葉が独特の存在感を放ちます。
でも、意外と庭で育てている人は少ないですよね?
そこで今回は
- シャガを植えてはいけない理由
- シャガが庭植えに適するワケ
- シャガを庭で安全に育てる秘訣
を解説します。
シャガを育てていた経験がある私がお届けします。
シャガを植えてはいけない3つの理由
シャガを植えてはいけないといわれる理由が、この3つです。
- 根に毒があるから
- 繁殖力が強いから
- 花言葉が「反抗」だから
どういうことなのか、くわしい内容を見ていきましょう。
根に毒があるから
シャガを植えてはいけない理由のひとつは、その根に含まれる毒性物質のため。
シャガの根には「イリシン」と呼ばれる有毒成分が存在します。
この成分は摂取すると
- 嘔吐
- 下痢
- 腹痛
- 胃腸炎
などの中毒症状を引き起こす可能性があります。
特にペットや小さな子供がシャガの根を誤って摂取した場合、深刻な健康被害をもたらす可能性があるので危険ですね。
繁殖力が強いから
シャガを植えてはいけない理由のひとつは、その繁殖力の強さ。
シャガは地下茎を伸ばして増えるため、一度植えると制御が難しく、庭や園芸スペースを急速に侵食します。
いつの間にか 勝手に群生地と化した うちの庭のシャガ
地下茎で増えます💦 pic.twitter.com/tDPyDaszTn— あ~んちょび (@anjj0331) May 21, 2021
これは庭や花壇の環境において大問題。
シャガが他の植物の根を圧迫し、成長を阻害します。
そのため、理想として思い描いた庭園を維持するのが難しくなるケースも……。
さらに、シャガが庭の境界を越えて隣接地に広がることがあり、隣人との問題を引き起こすこともあるかもしれません。
花言葉が「反抗」だから
「シャガを植えてはいけない理由」のひとつは、その花言葉が「反抗」であること。
シャガの花言葉は、その特徴的な性質から来ています。
シャガの葉は鋭く、剣のような形状を持ち、日陰を好む傾向があります。
一般的に花言葉は、花の美しさや特性を賞賛するものが多い中、シャガの花言葉はややユニークであり
子供まで反抗的になったら嫌だな……
などと、一部の人々には好意的に受け取られないことがあります。
「友人が多い」という花言葉も
シャガにはもうひとつ「友人が多い」という花言葉もあります。
これは土の中で根を伸ばし、いくつもの花を咲かせる性質が由来だとか。
「反抗」とは相反する良い花言葉です。
シャガが庭植えに適する2つのワケ
シャガは条件が悪い庭でもスクスク育つ植物です。
その訳がこの2つ。
- 日陰でも育つため
- 日本の気候に順応しているため
個人的には「もっと植える人が増えてもいいなぁ」と思う植物のひとつですね。
日陰でも育つため
シャガは日陰を好む植物であり、直射日光が当たらない場所でも健康に成長できます。
この特性は多くの他の植物が生育しづらい日陰のエリアを活用する上で大きなメリット。
庭の中には建物や大きな木によって日陰ができる場所が多いですよね?
そのような場所にシャガを植えることで、庭全体を美しく彩り、無駄なスペースを有効活用することができますよ。
日本の気候に順応しているため
シャガは本来中国原産ですが、古代に日本に導入され、日本の多様な気候に順応しました。
日本の四季折々の気象条件に適応しているため、寒冷地から亜熱帯地域まで幅広い気候で栽培できます。
特に、日本の多雨な気候と半日陰の環境に適しています。
- 冷涼な冬
- 高温多湿な夏
- 湿った環境
でも元気に育つため、ほぼ場所を問わない性質は園芸初心者でも育てやすいでしょう。
シャガを庭で安全に育てる3つの秘訣
いくつか現実的な問題があるシャガですが、気をつければ庭で安全に育てることが可能です。
私が提案したいその方法(秘訣)がこの3つ。
- ペットや小さい子供がいる家庭は諦める
- 地植えなら周囲を根止めで囲う
- 鉢植えで育てる
これさえ守れば、もう大丈夫!
ペットや小さい子供がいる家庭は諦める
シャガは美しい花を咲かせる魅力的な植物ですが、その地下茎に毒成分を含んでいるため、ペットや小さい子供がいる環境での栽培はリスクを伴います。
地下茎を誤って食べることで、中毒症状を引き起こす可能性が……。
特に幼犬は好奇心旺盛。
庭の土を掘り返すこともよくあり、シャガの根を見つけて誤食する可能性も100%ないとはいえません。
したがって、ペットや小さい子供のいる家庭では、シャガの栽培を避け、代わりに無害な植物を選ぶことが賢明でしょう。
地植えなら周囲を根止めで囲う
シャガを地植えする場合、周囲を根止めで囲うと安全です。
シャガは地下茎を伸ばして広がり、増殖するため、庭全体に広がってしまう可能性があります。
しかし根止めや根切りシートを植えたエリアの周囲に埋め込むことで、シャガの勢いを制御し、他の植物やエリアに広がりすぎないようにすることが可能。
周囲を根止めで囲うことで、庭全体のバランスを保ちつつ、シャガを安全に育てることができますよ。
鉢植えで育てる
シャガは庭植えとして育てる場合、地下茎を伸ばして広がりやすく、他の植物を邪魔する恐れがあります。
これを防ぐため「鉢植え」にすることでシャガの拡大を制御し、とても管理しやすくなります。
鉢植えなら、シャガの成長を限定的なスペースに収め、庭の他の植物に影響を与える心配がありません。
また、土壌の管理や水やりがしやすく、必要な条件を簡単に調整できます。
鉢植えのシャガは庭はもちろん、ベランダでも育てることができ、その美しい花を楽しむことができますよ。
まとめ
シャガを植えてはいけないと世間で言われているのは
- 根に毒があるから
- 繁殖力が強いから
- 花言葉が「反抗」だから
この3つの理由からでした。
私は最初から鉢植えで育てていたため、何も問題はありませんでした。
庭に放し飼いの犬がいたものの、いたずらができない場所に置いていたので問題なし。
引っ越しを繰り返すうち、どこかに行ってしまい今はもうありませんが、また育ててみたい植物の一種ですね。
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