木枯らしは、秋の終わりから冬の始めに吹きます。
「木枯らし一号」と呼ぶ場合は、以下の期間に吹く風を指します。
- 関東:10月中旬~11月末までの間
- 近畿:霜降(10月23日ごろ)~冬至(12月22日ごろ)
ここでは木枯らしの定義や条件、いつ頃のどんな風なのか、その期間などについてまとめていきます。
木枯らしの定義や意味を、くわしくご存知でしょうか?
秋から冬に変わろうかという季節に吹く風ですが、このニュースを聞くと「いよいよ本格的に冬がやって来る!」と感じます。
きっと特別の意味があるから、ただの突風にあえて「木枯らし一号」と名付けているのは間違いありません。
きっと「今年も木枯らし一号が吹きました」と毎年ニュースになるからには「何か秘密があるはず!」と思い調べてみると……
木枯らし一号の条件と定義
木枯らし一号の条件と定義は、全国一律ではなく東京と大阪で分かれます。
東京(関東)での条件と定義
- 時期:10月中旬~11月末までの間
- 気圧配置:西高東低の冬型
- 風向き:西北西~北よりの風
- 最大風速:毎秒8メートル以上
東京(関東)においての木枯らしは、ちょっと早めになります。
大阪(近畿)での条件と定義
- 時期:霜降(10月23日ごろ)~冬至(12月22日ごろ)
- 気圧配置:西高東低の冬型
- 風向き:北よりの風
- 最大風速:毎秒8メートル以上
大阪など近畿地方では、これが気象庁の定めた「木枯らし一号の定義」となります。
これらの条件を満たして、気象庁が最初に観測した風を「木枯らし1号」と発表するのが通例です。
木枯らしの意味とは?
あらためて木枯らしの意味を解説していきます。
「木枯らし」とは辞書によると
秋の末から冬の初めにかけて吹く強く冷たい風。
秋と冬の季節のちょうど中間の頃に、強風が吹き荒れる日が毎年必ずあります。
このような風を特別に「木枯らし」と呼び、その年に最初に吹いた木枯らしを特別に「木枯らし一号」と名付けるわけです。
そして、テレビニュースなどで「木枯らし一号が吹きました」と発表されて私たちの耳に届きます。
「木を枯らすほどの強い風」を意味する
秋から冬へと変化する季節に、空風(からかぜ)を感じると冬の気配を感じますが、木枯らしは冬の訪れを感じさせますよね?
一部の辞書では木枯らしとは、「木を枯らすほどの強い風」を意味していると解説されています。
たしかに「木」を「枯らす」と書いて木枯しなので、その意味にも納得できます。
それほどの強い風で、なおかつ空風(湿度が低い)なので、木枯らし一号が吹く頃になったら火災には十分注意したいですね。
【ワンちゃんも木枯らしに吹かれて寒そう・・・】
木枯らしの期間と気温
11月7日頃~2月4日頃までの「立冬」の間が暦の上では冬とされていますが、それより前に「木枯らし一号」は発表されます。
気温は20℃から一気に10℃以下に下がることがありますので、「木枯らし1号」は冬のサインです。
急激に気温が急降下しますので、場所によっては10℃以上下がるところも出てきます。
気象庁が定めた「木枯らし1号」にも、気温の急降下と強風は発表されますから、気象庁の発表には細心の注意が必要です。
木枯し一号と春一番の違い
木枯し一号とよく似た特別な風として思いつくのが「春一番」。
木枯し一号と春一番はどう違うのかというと、春一番とは、立春のころに強く吹く南風で、その年に初めて吹いた風を特別にそう呼びます。
毎秒8メートル以上の強い風というのがその条件なので、その点は木枯し一号と一緒です。
最大の違いと言えばやはり季節でしょうね。
春一番はその名の通り「春」に最初に吹く強い南風で、木枯し一号は「秋~冬」に最初に吹く強い北風になります。
まとめ
「木枯らし一号」と認定される突風には特別な意味があると思っていましたが、気象庁の定めた厳格な定義がありました。
確かに寒さと同時に、強風や、たまに注意報が出たりなどもしますから「木枯らし一号」とは、これからの冬の気配と訪れを感じさせます。
冬型の気圧配置といって、都心ではなかなか感じられない、山火事なども心配されるので、火の元には気を付けたいと思います。
「木枯らし一号」が気象庁から発表されたら、冬を感じると同時に寒さ対策や注意が必要です!
私は冬には強い方ですが、この時期の気温の変化でよく風邪を引くことがあります。
みなさまも油断は禁物ですよ!
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