みなさん、ウドはお好きですか?
野菜というか私は山菜のイメージが強かったのですが、あらゆる地方の農家で栽培されているんですって。
少し下処理が必要だけど、手間に見合うだけの美味しさがあります。
酢和えに天ぷら、豚肉との相性もいいですね。
名前のイメージからしてバカにされがちですが、実は美味しいだけでなく、とても身体にいい食材なんですよ!
その嬉しい効果として期待されるのが「便秘」の解消。
はたして、本当にウドには便秘を良くする効果があるのか?、そのほかの栄養などをご紹介していきます♪
ウドは便秘に効果がある?
ウドは便秘を予防したり解消する効果があると言われますが、それは本当です。
なぜかというとウドは「食物繊維」を多く含んでいるから。
食物繊維には多く分けて以下の2種類があります。
- 水溶性食物繊維
- 不溶性食物繊維
ウドにはこのうちの不溶性食物繊維が多く含まれています。
不溶性食物繊維には排便促進の効果があるので、便秘の解消につながるわけですね!
ウドに含まれる食物繊維の量
では、ウドにはどれくらいの食物繊維が含まれているのでしょうか?
Wikipediaに掲載されているデータで確認します。
水溶性食物繊維 0.3 g
不溶性食物繊維 1.1 g
※100gあたり
この量がどれくらい多いのか?比較するために食物繊維の宝庫と言われるゴボウと比較してみます。
ゴボウの食物繊維量もWikipediaで調べてみると
水溶性食物繊維 2.3 g
不溶性食物繊維 3.4 g
やはりウドはゴボウには少し劣ることがわかります。
個人的には食物繊維を目当てに食べるならサトイモがベストだと思います。
こんなにすごい!ウドの栄養素と効果
ウドには免疫効果を高める栄養がたくさん入っています。
便秘予防のほかに、疲労回復、風邪予防、なんと美容効果も望めるんですって!
ウドに含まれる注目の栄養成分をひとつずつご紹介していきましょう。
カリウム
新陳代謝を高め疲労回復に効果があります。
むくみ解消や、塩分の摂り過ぎを和らげてくれます。
葉酸
血液を作るのに大切な栄養素です。
DNAやたんぱく質の合成を促し、胎児の先天性異常予防に効果があるとしても知られています。
ジテルペンアルデヒド
血液循環をよくして疲労回復が見込めます。
マグネシウム
髪や肌を綺麗にしたり、保護する効果があります。
鉄分を利用する手助けをしますので貧血予防にもなります。
ナイアシン
二日酔いに効果のある栄養素です。
皮膚や粘膜を保護する効果があります。肌荒れにも欠かせない栄養素です。
アスパラギン酸
エネルギー代謝を活発にしてくれる栄養素です。
うまみ成分としても有名です。ダイエット食品にもよく含まれていますね。
クロロゲン酸
抗酸化性物資で、メラニンを抑制したり、がん予防に効果があります。
ウドは3種類もあるんです
市販されているウドはほとんどが農家で栽培されたものです。
そんな農家で栽培されるウドには大きく分けて2種類あります。
- 山ウド
- 軟白(なんぱく)ウド
ご存知でしたでしょうか?
それぞれの2種類のウドの特徴について分けてご紹介しましょう。
山ウド
露地(露天の畑)で栽培したものを「山ウド」と言います。
露地で栽培した山ウドは、ウドの芽に土を盛るため、土がかかったところは白くなり、それ以外の日に当たったところは緑色になります。
埼玉・山形・群馬で多く栽培されています。
軟白ウド
日に当てないでハウス(温室)で栽培したものを「軟白ウド」と言います。
この軟白ウドが多く店に出荷されますので、よく見かけるウドですね。
産地で最も多いのは群馬県で、主に関東方面で作られています。
野ウド
一方、天然のウド(山野に自生しているウド)を「野ウド」と言います。
こちらのウドは山菜といって間違いないですよね。
分布としては関東から九州・四国の野山に自生していますが、山菜として食べられているのは岡山県を中心とした中国地方に限られていて、その中でも大山ウドが有名です。
ウドが最も美味しい「旬」はいつ?
栽培されたウドの最もおいしい「旬」と言われる季節は春(3月~5月)なんです。
この最も美味しい3月ごろから5月ぐらいまでに出荷されたものを「春ウド」と言います。
そして、栽培されたウドで秋から冬にかけて出荷されたものを「冬ウド」と言います。
農家栽培されたウドには冬と春の2回も出荷時期がありますが、もっとも旬なのは断然「春」です。
ウドの種類ごとの旬のまとめ
■軟白ウド
一般的に出回っているウド。柔らかく真っ白で、アクが少ないので食べやすいです。旬は「春」です。
■山ウド
上半分が緑色で下半分が白色。少し硬くてアクが強いので苦味がありますが、それが味わいとして好まれています。旬は「春」です。
■野ウド
天然の自生しているウド。特に若芽が美味しく、滋養効果も高いです。天然ウドの旬は「春から初夏にかけて」となっています。
【ウドの酢味噌和えときんぴらのレシピです。正に捨てる所なし!】
「うどの大木」ということわざが出来た理由
ウドと聞くとあまりいいイメージを持ちませんよね。
「ウドの大木」という諺(ことわざ)のせいでしょうか。
ウドの大木とは”姿かたちばかりが大きくて、何の役にも立たない”という意味ですが、どうして「ウド」が使われているのでしょう。
ウドの大木というぐらいだから、ウドは「木」なんだろうと思っていましたが、どうやらそうではなく「草」なんですよ。
ウドは草にもかかわらず、放っておくと2mから3mにも育ちます。
2~3メートルにも大きく育ってしまうと食べることはできないし、かといって茎には空洞があるために材木としても適しません。
つまり、放っておいて育ってしまうと、食べられないし、何の役にも立たないのでそんな意味の慣用句として使われるようになったのですね。
ウドの名前の由来
ウドは独活と書きますが、どんな意味があるのでしょうね。
漢字の雰囲気からしますと「自生して一人で活発に生きれる植物」みたいな、そんな意味にもとれますが、どうでしょう。
このウドの名前の由来は諸説あるようで、はっきりとしていません。
調べただけでも【諸説あるウドの名前の語源】はこんなにたくさんありました。
ウツロが訛った説
ウドの語源はウツロ(虚)で、なまってウドになったという説。
うごくが訛った説
ウドは大きく育っても、柔らかくて風がなくても揺れているように見えるということで、「うごく」から訛って「ウド」になったという説。
宇登呂(うどろ)が訛った説
成長したウドの茎は中空なので「宇登呂(うどろ)」と呼ばれ、それが訛った。
ちなみに独活という漢字の由来ですが、「独活」という漢字は中国はもっと広い意味で使われており、生薬の名前として使われていました。
それが、日本のウドの字に当てられたという説があります。
まとめ
ウドには便秘予防や解消効果の他に、こんなに凄い栄養素を含んでいたんですね。
保存が効かないウドは旬の頃に美味しく食べたいものです。
野菜の数はたくさんあれど、日本原産の野菜はそんなに多くありません。
日本古来の野菜としてウドはとても貴重ですね。
ちなみにウド以外の日本原産の野菜は、セリ・フキ・ミツバ・ワサビなど、数えても20種類ほどだそうですよ。
ウドは美味しくて、健康にも美容にもいい野菜!
もう馬鹿になんてできませんよね(^^♪
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