チューリップと一緒によく植えられている青紫色の花「ムスカリ」。
ムスカリという花は「チューリップの引き立て役」だったり、「グランドカバー」に向いているとか、いつも地味な扱いなんですよね。
そんなムスカリの花言葉は怖いものがあると噂を耳にして、気になって調べてみたんですよ。
そこで、ここではこんな情報をお届けします。
- ムスカリの花言葉は怖い?
- 悲しい花言葉が多い理由
- ムスカリの名前の由来
深く調べてみて「なるほど、だからムスカリはこんな○○な花言葉なのか……」と、妙に納得しました。
きっとみなさんも私と同じ気持ちになると思います。是非、ご覧ください♪
ムスカリの花言葉は怖い?
ムスカリの花言葉は怖いのか、チェックしていきましょう。
ムスカリの代表的な花言葉がこちらです。
- 「失意」
- 「悲観」
- 「失望」
- 「悲嘆」
- 「憂鬱」
怖いというより「悲しい」花言葉が多いですよね?
100%ネガティブな言葉ばかり並んでいて、あの小さく可愛らしい花からはまったく想像がつきません。
しかし、待ってください。それだけではありません。
ムスカリには、いい意味の花言葉だってあります。
- 「夢にかける思い」
- 「高貴な生活」
- 「気品」
- 「通じ合う心」
- 「寛大な愛」
このあたりは、良いイメージの花言葉ですね。
それでも、世間的には「ムスカリ=花言葉は悲観的」というイメージが強いみたいです。
西洋のムスカリの花言葉
花言葉には、その特質や見た目から想像できる「象徴的な意味」をつけたものが多く存在します。
つまり、その花の「内面」や「外見」を言い表してるんですね。
しかも花言葉はひとつだけではなく、ひとつの花にたくさんつけられている場合もあります。
花によっては本数や色、飾り方なんかに対しても違う意味を持たせたりもしています。
また、日本と西洋でも花言葉がぜんぜん違う場合も!
そんな西洋でのムスカリの花言葉がこちらです。
- usefulness(実用的)
- disappointment(失望)
うーん、こちらでもパッとしませんね。
だいたい花言葉が「実用的」って、ひどくないですか?
もともと花言葉は、19世紀に西欧で流行して広がりを見せたと言われています。
ムスカリの花言葉も、西ヨーロッパの影響を色濃く受けているのでしょうね。
そのあたりのことをもう少し調べてみましょう。
ムスカリの花言葉が悲しすぎる理由
ムスカリの悲しい花言葉はなぜついたのでしょうか。
それはムスカリの「ある特徴」からきているんです。
ムスカリと言えば、青紫、青、白、黄色の花を咲かせますが、やはり代表的なのは青紫色ですね。
この青紫色はヨーロッパでは「悲しみの色」とされているんです。
青い色は「良いイメージ」と「悪いイメージ」の両極端
花言葉では青色の花に対して「上品」・「高貴」という良いイメージと、「悲観」・「失望」などの悪いイメージを持たせるケースが多く見受けられます。
あるいは同じ青い花でも、花によっては良いイメージの花言葉をつける場合も。
不運なことにムスカリの青色には、悪いイメージを持たせられてしまったわけなんですね……。
ルーツは西洋の「失望」にあった
西洋でのムスカリの花言葉「disappointment(失望)」から、日本で悲しい意味合いを持つ「悲観」や「失意」といった花言葉が生まれました。
その一方で、ムスカリの「控え目で丈夫」・「他の花の邪魔をしない」といった特質を表した「usefulness(実用的)」という花言葉もあります。
そんなポジティブな花言葉が日本では「通じ合う心」・「寛大な愛」という協調性を重んじる良いイメージを獲得したのだと思われます。
ちょっと難しい表現になってしまいましたかね。
つまり、ムスカリの花言葉がなぜ怖い(悲観的)なものと、前向きで明るいものの両極端が混在するかというと
- ヨーロッパの影響で青紫色のムスカリに悲しいレッテルを貼られた
- ムスカリのひたむきな本来の性質により、いい意味合いの花言葉も持つに至った
こんな感じではないかと私は想像します♪
簡単説明「ムスカリ」のすべてが1分で分かる!
ムスカリの花言葉が怖いかどうか、そればっかり熱を入れてしまいました。
きっと
そもそもムスカリってどんな花なの?
と疑問に持たれている方もいらっしゃると思います。
ここで簡単にですが、特徴をまとめておきたいと思います。
花名:ムスカリ
学名: Musucari
別名:葡萄風信子(ぶどうひやしんす)
英名:Grape hyacinth
科名:ユリ(キジカクシ)科
分類:球根
原産地:地中海沿岸~南西アジア
草丈:20㎝前後
開花時期:3月~5月
地中海から南西アジアに分布していて、40種も種類がある球根植物です。
ヒヤシンスと近縁の植物で、見た目はとてもおしとやかで控え目。
鈴なりの小さな花を咲かせ、花びらはあまり開きません。
花の色は、青紫、青、白、黄色、2色咲きなどがあります。
香りは「麝香」(じゃこう)のように強いものから、石鹸の香りのようなものまでありますが、最近のものにはあまり香りが強いものは少ないようです。
丈夫で育てやすく、虫もあまりつきませんので、初心者向けの球根植物です。
知ってて得する「ムスカリ」という名前の由来
ムスカリという名前の由来についてもお話しますね。
由来を覚えておくと「この花の名前なんだっけ」という事も少なくなりますよ。
ムスカリの名前、由来は「ある香り」にちなんでつけられました。
ムスカリすべてではなく、一部のムスカリだけなんですが、その花を嗅ぐと「麝香」(じゃこう)の香りがしたそうです。
ギリシャ語で「麝香」のことを「ムスク」と言います。
そこから、この花にはムスカリとつけられたと言われています。
現在、園芸種ではそんなに強い香りを発するムスカリはないそうですよ。
まとめ
- ムスカリの花言葉は怖いというより「悲しい」
- その原因はムスカリの花が青紫色だから
- ヨーロッパで青紫は「悲しみの色」
ムスカリの高貴な濃い青色、紫よりも鮮やかで、青よりも深い色、あの色を見て花言葉を「悲観」とつけた人は、少し妬んでたんではないでしょうか?
もしくは、気高く澄まして凛と咲く姿に、孤高の孤独を感じたのかも知れませんね。
見る人によって、花に対するイメージが変わるのは本当に面白いものです。
実際のムスカリは、とても親しみやすく、育てやすい素直な植物です。
したたかで出しゃばらないあのムスカリの生き様は、そのパッと見の控え目な姿とは裏腹に、しっかりとした生きる力を秘めているように見えます。
うまく世の中を渡っていく処世術を感じさせますね。
少しぐらいマイナスなイメージを植え付けられたぐらいで、へこたれない!
人生の応援花ですね。
春が近づくと、近くの公園の花壇がにぎやかになります。
今年はムスカリやチューリップの花、植えてくれるのかな?
なんて、時たま犬の散歩がてらに花壇の様子を見てるんですが、私の近くの公園ではまだその様子はうかがえませんでした。
これからが楽しみです。
コメント