寒の内とはどんな意味で、どの期間を指すのでしょうか?
「小寒」から「節分」までの約30日間のことで、一年で最も寒い時期。
2025年は1月5日(小寒)から、2月3日(節分)までの期間です。
天気予報で「寒の内」という言葉を聞くと漠然と、寒くなるんだろうな……と思いませんか?
でも、具体的にどんな意味があって、どれくらいの期間を指すのか知らない人が多いはず。
そこで今回は
- 寒の内の意味
- 2025年の寒の内はいつ?
- 寒の内の全国行事
などをご紹介します。
寒の内の意味とは?
寒の内とはどんな意味があるかというと、簡単に言えばこんな感じ。
寒の内とは「一定の期間」を指す言葉であり、小寒から節分までの30日間のことです。
そして、暦の上では「一年で最も寒さが厳しい時期」を意味します。
始まりは「小寒」
この寒の内は二十四節気のひとつ「小寒」が関係しているのはご存知でしょうか?
小寒は毎年1月5日頃であり、寒さが厳しさが増してくる頃を意味するんですね。
ですから、寒さが厳しい時期の始まりから、厳しい寒さの終わりまでの期間のこと。
寒の内は別名「寒」・「寒中」とも呼ばれ、寒中見舞いは寒の内の期間中に出すのが正しい作法とされています。
また、寒中水泳や空手の寒稽古が行われるのもこの頃で、テレビのニュースでもよく取り上げられていますね。
寒の入りの意味
では次に、寒の内と一緒にセットで使われることが多い「寒の入り」の意味を解説していきます。
寒の内がスタートするのは「小寒」なんですが、この小寒の日(毎年1月5日頃)を「寒の入り」と呼びます。
「寒い時期に突入しますよ」という意味で「入り」と呼ばれるわけですね。
そして寒の内が終わる節分の翌日に当たる立春(2月4日)を「寒の明け」と呼びます。
「寒の入り」の「入り」と「寒の明け」の「明け」で対になっているのがおわかりいただけると思います。
寒の内(2025年)はいつからいつまで?
そして気になる今年2025年の寒の内のいつからいつまでなのか、ご紹介しますね。
寒の内の日程は、小寒がその年に何日になるかによって変動します。
寒の内に行われる全国行事
1年で最も寒さ厳しいこの期間に、なにか行事はあるのでしょうか?
あった!ありました!主要なものをご紹介します。
参加してみたい行事がありましたら、ぜひお近くをチェックしてみてくださいね!!
でも…かなり寒いので、体調にはご注意ください。
寒参り・裸参り
寒の間、毎晩参拝することです。
地域によって有名な寺社もあるので、興味のある方はご近所を調べてみてください。
寒念仏(かんねぶつ)
山などで念仏を唱えたり、念仏を唱えながら家々をまわったりすることです。
寒垢離(かんごり)
冷たい水で心身を清めて、祈願します。
寒稽古(かんげいこ)
もとは宗教的な意味あいが強かったようですが、武道稽古の一環としてテレビなどでご覧になった方もいらっしゃるのでは?
寒中水泳
テレビでよく放送されていますね!寒い中、ふんどし姿の男性が海に飛び込む姿を見かけますよね。
寒の内は俳句ではいつの季語?
結論からお伝えしましょう。
お察しの通り、寒の内は冬(晩冬)の季語です。
みなさまご存知の松尾芭蕉や正岡子規もこの季語をつかって句を詠んでいます。
「寒」を使った季語は他にもあります。
全国行事でご紹介した「寒稽古」なども同様に冬を表す季語です。
寒くてなかなか外出気分になれない時は、家でのんびり俳句を…なんていうのも冬の楽しみになりそうですね!
寒中見舞いを出すのは寒の内
喪中ハガキが届いたときに、出した覚えのある方も多いと思います。
数年前になりますが、私も寒中見舞いを何年間もだしたことがありました…続く時はつづきますよね…。
なんとなく、お正月が終わったら出すものと認識していましたが、今回「寒の内=寒中」と知り、もしや!と調べてみました。
やはり寒中見舞いは「寒の内」に出すハガキのことでした。
とはいえ寒の内は、1月6日~2月3日と期間が長いですよね。
年賀状のかわりに出したい時は、寒の内のはじめの期間に出すといいかもしれません。
寒中見舞いは本来、寒さが厳しい土地に住む方を思って出すものです。
豪雪のニュースが気になった場合など、寒中見舞いで連絡をとると気持ちが伝わりますね。
まとめ
その名の通り、最も寒くなる期間を表していた「寒の内」。
小寒から立春の前日までの時期でした。
せっかく知った寒中水泳や寒参りですが…挑戦はできそうにありません…。
しかし!!俳句なら!個人で、身内で楽しめる俳句なら!
私が住む地域は、そこまで雪深くはありませんが…寒の内をぬくぬくコタツで楽しむつもりです。
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