立冬の食べ物はなにを用意しますか?
カボチャを食べる人も多いですが、その理由はなぜなのか不思議に思ったので調べてみました!
カレンダーでは「立冬」とあっても、まだまだ秋の紅葉がある時ですね。寒くはなく涼しい程度です。
立冬とは冬を表す代表的な言葉ですが、どこでそれを表しているのか?と不思議ですよね?
体調が変わりやすくなる季節だからこそ、冬を迎える準備なのでしょうか。
そして、なぜか毎年変わる「立冬」の日付には何か決まりがあるのでしょうか?
2020年の日付と一緒にその疑問を解き明かしていきましょう。
立冬の食べ物はカボチャ?
立冬の食べ物はカボチャ…?何か違うような気がしませんか?
カボチャがいいとされているのは冬至ですね?
立冬にふさわしいとカボチャが言われるようになったのは、寒さに備えるためにニンニクや生姜、カボチャなど身体が温まる食べ物がいいとされていたからみたいですね。
カボチャは「立冬だから食べる」のではなく、ビタミンなどが豊富で風邪予防に良いから風邪が流行る冬に食べたほうがいい食べ物なのです。
というわけで、カボチャを食べることは体にとって良いですが「立冬=カボチャ」は間違いなんです。
実は立冬にはれっきとした「行事食」はないんですよ。
ですから人それぞれ食べたいものを食べればいいんです!
キノコ類なども、冬にはふさわしいとされていますが、なめこ汁もいいですね。
身体が温まり風邪予防になるものが冬には身体にとって優しいので、そういった食べ物を選べばいいでしょう。
行事食とは?
行事食とは季節ごとの行事の際に食べる料理のこと。
その季節に旬を迎える野菜や魚が中心になっています。
季節の節目を迎える日が多いため、ご馳走を食べて栄養をつけるという意味もあったようです。
代表的な行事食として、お正月のお節料理、十五夜の月見団子、夏至のタコ(関西地方のみ)、冬至のかぼちゃ、大晦日の年越しそばなどが有名です。
立冬に旬をむかえる食べ物は?
冬ならではの食べ物といえば白菜や大根、魚でも鮭やカキなどたくさんありますが、連想するのはお鍋かもしれません。
ビタミンやミネラル豊富な食べ物ほど冬の寒い季節には欠かせないのは、そこに風邪予防と体力維持の効果があるから。
立冬の頃にはまだ季節の変わり目なので、体調を崩しやすく免疫力の低下の時期ですから、ネギやニラなどもいいでしょう。
衣服もどの時期に衣替えか分からない頃が、ちょうど立冬の頃なので、温かい食べ物などで冬に備えたいものです。
カボチャは冬至に付き物ですが、冬には温野菜や鍋料理で身体を温めて免疫力を高める必要がありますから、身体にはとってもいいのですよ。
立冬に限らず、冬に備えて栄養価の高いものを食べることによって、免疫力の低下を抑えて、風邪や冬での病気に備えることが大事なのです。
中国の食べ物は?
立冬という暦が作られた本場中国では、立冬の日には餃子や肉や魚が食べられます。
中国は面積が広いため、全国統一で「この食べ物」とひとつに決まっているわけではないところが日本との違いですね。
主に中国北部では餃子、南部では肉(羊の肉など)や魚を食べるそうです。
餃子と言っても日本のように焼き餃子ではなく水餃子。
なぜ立冬に餃子かというと、北部は寒さが厳しいため凍傷から耳を守るために耳の形に似た餃子を食べるのだとか。
しかもその餃子の中身の具にはカボチャを入れることもあるそうです。
このへんは日本の冬至の行事食「カボチャ」を連想させて、文化の伝播に思いを馳せたくなりますね!
主に南部の地方で食べられる肉ですが、これは羊の肉が多いらしく、その理由は羊の肉には体を温める効果があるからだそうです(真偽は不明ですが…..)。
台湾での食べ物は?
台湾は緯度的に沖縄より南方で暖かいイメージが強いのではないでしょうか?
当たり前ですが台湾でも立冬はありますし、当然冬も訪れます。
そんな台湾の立冬の食べ物といえば「麻油鶏(マーヨーチー)」という薬膳スープ。
麻油鶏は生姜をたっぷりいれた骨付き鶏肉のスープのこと。
体が温まる栄養たっぷりのスープなので、これを家族揃って食べて冬に備えるのが台湾の風習だそうです。
立冬が記念日の食べ物
ココアの日
寒くなると冷たい飲み物より温かい飲み物に手が伸びますよね?
なかでも夏はまず飲まないココアなんて、凍えた手や体を温めてくれる冬の恋人ともいえる存在。
ココアといえば森永製菓。
そんな森永製菓がもっとココアを広めたいと、立冬の日を「ココアの日」としようと申請し、日本記念日協会に認定されました。(2016年のことです)
ココアは数年前にブームになりましたが、日常的に飲んでいる人はほんの一部。
立冬をきっかけに朝はココアの習慣をつけてみてはいかがでしょうか。
あられ・おせんべいの日
最近の若い人は米離れが進んでいますし、それにつれて米菓離れも進んでいるそうです。
たしかにテレビでは、おせんべいやあられのCMはあまり見かけません…。
そんな現状を憂いて全国米菓工業組合が立冬の日を「あられ・おせんべいの日」と決めました。
11月といえば新米が出回るシーズンで、当然ながらあられやおせんべいも新米で作られて、より美味しいのは間違いありません。
そんな立冬のころに家族揃って、あられやおせんべいを食べてほしいという願いをこめて、このような日を作ったそうです。
2020年の立冬はいつ?
2020年(令和元年)の立冬は何月何日に来るかというと11月7日(土曜日)になります。
この日付、よく調べてみると、意外にも立冬の日には、毎年の決まりがあることが分かりました!
立冬とは「太陽視黄経が225℃」になる時とされていて、毎年11月7日か8日が立冬に当たります。
この日から「小雪」という二十四節気のひとつまでが立冬の期間となります。
よって2020年の立冬の期間は、11月7日~11月21日まで。
毎年、1日~2日の違いはあっても、秋から冬への季節の変わり、冬へとなるのが「立冬」なのです。
なので11月の上旬では、まだまだ冬を感じさせませんが、秋が終わりかけて冬へといたる準備の頃だと思えばいいでしょう。
※二十四節気・・・太陽の動きを24等分して約15日ごとに分けた季節のこと。
まとめ
冬を間近に控えて万全に備えておきたいのが立冬です。
厳しい寒さの冬を乗り切るための支度の時期といえるでしょう。
風邪から大きな病気になることもあるので、侮れない寒さ対策は早いうちからが肝心。
太陽暦で冬を知らせる立冬にはカボチャに限定せず栄養価のある食べ物を積極的に摂りたいですね。
今年の立冬も、冬に備えての食事や衣服、休息などを取り、冬のサインを見落とさないようにしっかりとチェックしてみてください。
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