家族みんなで新年の挨拶を済ませて、おせち料理を食べた後に初詣にいくという人は多いのではないでしょうか?
または普段は夜更かしして怒られるのに、大晦日だけは特別!除夜の鐘を聞いて夜明け前から親に初詣に連れて行ってもらってドキドキした記憶がある人もいらっしゃるかもしれませんね。
しかし結婚をして子供が生まれると、子供のペースに合わせていくことになります。
そんなとき子供から「初詣ってどういう意味があるの?なぜ行くの?」と聞かれたら、ちゃんと説明できますか?いざ聞かれると答えるのって難しいですよね?
そもそも毎年行っているから…と何気なく足を運びますが、この風習っていつから始まったものなのでしょうか?
今回はこの初詣の意味と由来について、幼い子供に説明するときの例を挙げながら説明していきましょう!
初詣の意味を子供に説明しよう!
子供はなにかと「あれはどうして?」・「どういう意味があるの?」と質問を投げかけてくるもの。
初詣に行くときもきっと意味を尋ねてくるでしょう。
そんなときに親であるあなたがしっかり答えられないと親としての威厳が保てません!
そこで、初詣の意味を訊かれたときはこう答えれば教科書どおりの100%の答えになるはず。
そのときに「健康で暮らせました」・「願いがかないました」とお礼の気持ちを込めてお賽銭を入れるんだ。
そして、今年も同じように健康で無事に過ごせますようにとお願いして帰ってくるんだよ。
幼稚園児から小学校低学年にかけての年齢の子供にはこれくらい噛み砕いた説明がピッタリでしょう。
ややこしい起源(由来)などはあえて省いています。
そのあたりも交えて説明したい方は下段の大人向けの解説をご覧ください。
初詣の起源や由来【大人向けの説明】
初詣の起源は「年籠り(としごもり)」という古い行事にあります。
「年籠り」とは、一族の長(おさ)が大晦日の夜から元旦の朝まで、その地域の神様が祀られている神社やお寺に籠り、一族の繁栄を願うという行事です。
この行事は平安時代の文献にも残っているほど歴史のある行事で、昔は大晦日の夜に参拝する「除夜詣」と元旦に参拝する「初詣」の二つに分かれていたんですよ。
このように初詣という行事自体はかなり古くから行われていたんですが、その土地の神様である氏神様にお参りするというシンプルな行事でした。
また初詣と言えば神社でしょ、と思われがちですが「その人が信仰しているもの」によって変わるんですよ。
信仰しているものが
・神様なら神社へ
・仏様ならお寺
を参拝するんです。
特に信仰している宗教が無いのであれば、どちらに初詣に行っても問題ないんです☆
私たちの初詣の歴史は浅い?
初詣といえば、大きな有名な神社やお寺に出向いてお参りをして、出店で遊んで…というイメージですね〜
実は私たちがイメージしている初詣という行事は明治時代以降からの行事なんです。
ちょうど明治時代は日本に鉄道が普及しだしたころです。
鉄道にたくさん乗ってもらおう!という鉄道会社のキャンペーンの一貫で初詣という行事を取り上げたことで一般の人々に浸透したそうなんですよ!
もちろん、昔ながらのその地域の氏神様を参る初詣をされている方もいらっしゃいますが、その初詣と大きな神社に出向く初詣は少し意味合いが違うんですね。
※初詣に行くタイミングについては初詣はいつまで行けばいい?「何時まで」と時間も決まりがある?を御覧ください。
【珍しい沖縄県阿嘉島の水中初詣】
初詣のお賽銭とおみくじの豆知識
最後に初詣に欠かせないお賽銭とおみくじの豆知識を…
お賽銭
よく力一杯お金を上手投げで投げ込んでいる人を見かけますが、神様に「お供え」する気持ちで優しく下手投げで入れてくださいね。
ちなみにお札を入れる際は新札を白い封筒(裏に住所を記入して)に入れて投げ入れることがマナーです。
ご縁がたくさんあるように、5円玉を入れることが多いですが、これにも意味があるんですよ。
・5円玉×3枚→十分ご縁がありますように
などなど!
ちなみに10円玉は「遠縁」といわれ、縁から遠ざかるため避けた方がいいそうですよ。
おみくじ
おみくじは引いたその瞬間から1週間ほどの運勢を記しているもの。
ですので凶を引いても落ち込まないでくださいね☆必ず運気UPするという兆しですから!
ちなみに大吉→吉→中吉→小吉→末吉→凶の順番で吉凶を占います。
まとめ
初詣の意味を子供に説明する話し方の例をご紹介してきました。
重要なポイントは神様に「去年のお礼と今年のお願い」をする点にあります。
子供に説明する前に大人である我々が初詣について知っておかないといけないですが、実は知らないことばかりだったのでは?
要点だけ振り返っておきますね。
・一般に広がったのは明治時代の鉄道会社のキャンペーン
・お賽銭は丁寧に投げ入れる
・おみくじの運勢の効力は1週間ほど
毎年恒例の初詣。
意味が分かれば初詣に行くときの気持ちも変わってくるのではないでしょうか?
次の初詣では意味を思い出しながらお参りしてみてくださいね。
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