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ペニーロイヤルミントは繁殖力がとても強く、増えすぎるので植えてはいけないとされています。庭の下草として長く利用する予定がある方以外は地植えはやめましょう。
シソ科のハーブであるペニーロイヤルミント。
地を這う「ほふく性」で、花も咲くのでグランドカバーとして人気があります。
和名である「メグサハッカ」から想像がつくように、清涼な香りが心地よいのも魅力的。
しかし、その他のミントと同じく「植えてはいけない」との声も聞こえてきませんか?
そこで今回は
- ペニーロイヤルミントを植えてはいけない理由
- ペニーロイヤルミントを安全に育てるポイント
- ペニーロイヤルミントを庭に植えるメリット
を解説します。
![海奈渡ナナ](https://new-seasons.net/wp-content/uploads/2019/05/newseasons-prof.png)
植物全般の栽培を趣味とする私にお任せください。
ペニーロイヤルミントを植えてはいけない4つの理由
ペニーロイヤルミントを植えてはいけない理由がこの4つです。
- 大繁殖して手に負えなくなる
- 根絶するのが難しい
- 交雑して香りが弱くなる
- 毒性があり食用にはできない
大繁殖して手に負えなくなる
ペニーロイヤルミントを植えてはいけない1つ目の理由が「大繁殖して手に負えなくなる」ため。
ペニーロイヤルミントを一株でも庭に地植えすると、地下茎やこぼれ種によって庭全域へと広がっていきます。
ミント系はすべて繁殖力が強いので
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ミントテロに注意!
という警告はネット上で有名なんですよ。
地下茎で広がる仕組み
「地下茎」とは地中に伸びる茎のこと。
この地下茎が地中に伸びていくと、離れた場所で根づき、地上へと芽をだして一つの株に成長していきます。
こぼれ種で広がる仕組み
「こぼれ種」とは、結実した種が地面にこぼれ落ちること。
または、その種から生えた植物を指します。
種は風で飛ばされることもあるため、離れた場所からもヒョッコリと芽を出す可能性もあります。
被害は隣家に及ぶことも
地下茎で増える場合は、広がる範囲が限定されます。
コンクリートやアスファルトで断絶された隣家に広がる恐れはありません。
しかし、こぼれ種の場合は風に乗って飛び、隣家の庭に落下する可能性は大いにあります。
お隣さんが
![](https://new-seasons.net/wp-content/themes/cocoon-master/images/obasan.png)
植えた覚えがないミントが勝手に生えて困るわ
と訴えてきたら肩身が狭いですよね……。
根絶するのが難しい
ペニーロイヤルミントを植えてはいけない2つ目の理由が「根絶するのが難しい」ため。
ペニーロイヤルミントが不要になったから除去しようと、地上部の株を引き抜いても効果がありません。
地中に地下茎が残ってしまうため、しばらくするとまた芽吹いてくるからです。
ペニーロイヤルミントを完全に根絶するには、大型のシャベルやクワが必要。
土を掘り起こして、地下茎を一つ残らず撤去する大変な作業が待っています……。
更に念を入れるなら、除草剤の散布も必要でしょう。
こんな苦労を知っている人からすると
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ペニーロイヤルミントは植えてはいけないよ、絶対に後悔するから
というのも理解できますね。
交雑して香りが弱くなる
ペニーロイヤルミントを植えてはいけない3つ目の理由が「交雑して香りが弱くなる」ため。
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「交雑」とは異なる品種と交配すること
ペニーロイヤルミントは同じシソ科(ミントなど)の植物がそばにあると、交雑した株が育ってしまうことがあります。
そんな交雑したペニーロイヤルミントは香りが弱くなるか、まったく香りがしないように変化します。
香りをキープしたまま株を増やしたい方は、近くにシソ科の植物を植えないようにしましょう。
毒性があり食用にはできない
ペニーロイヤルミントを植えてはいけない4つ目の理由が「毒性があり食用にはできない」ため。
ペニーロイヤルミントにはd-プレゴンという毒性を含むため、口にした場合、以下のような症状が現れる場合があります。
- 吐き気
- 嘔吐
- 発熱
ミント系だからといってお茶にしたり、デザートの飾り付けに使ったりするのは避けましょう。
犬や猫を飼っている場合
犬や猫を飼っている場合、庭に植えてあるペニーロイヤルミントを食べてしまうことを心配されるでしょう。
しかし、大量に誤食しない限りは危険性は低いといわれています。
ペニーロイヤルミントを安全に育てるポイント
ペニーロイヤルミントが増えすぎるのを防いで、安全に育てるポイントがこちらの3つです。
- 地植えではなく鉢植えにする
- 花がらを摘み取って種を飛ばさない
- 剪定で成長を抑制する
地植えではなく鉢植えにする
グランドカバー目的ではなく、あくまで「香り」や「花」を楽しむ目的なら、いっそ鉢植えにするのがベスト。
鉢植えなら地下茎で増えるのを防げますし、不要になった場合でも廃棄が完璧に行えます。
また、犬や猫などが誤食しないように隔離することも簡単です。
花がらを摘み取って種を飛ばさない
ペニーロイヤルミントの花期は7月~9月。
こぼれ種を飛散させないよう、花が終わったら速やかに花がらを摘み取るようにします。
こうすればこぼれ種で増えたり、隣家に「飛び火」する恐れも100%シャットアウトできます。
剪定で成長を抑制する
花壇などに地植えする場合は、定期的に選定すると成長をある程度は抑制することができます。
また、増えた株を引き抜けば、増殖するスピードも抑制できるでしょう。
ペニーロイヤルミントを庭に植えるメリット
やっかいな点もあるペニーロイヤルミントですが、園芸店に並んでいるのは、それだけ購入者がいるということ。
購入して育てている人は、きっとこんな点にメリットをかんじていると思われます。
- 踏みつけに強い
- 防虫効果がある
- 丈夫で育てやすい
踏みつけに強い
ペニーロイヤルミントは踏みつけには非常に強い性質です。
しかも、人間が踏めば更に香りが立ち上るので、進んで踏みに行きたくなるほど。
ですから、グランドカバーにはもってこいなんですね。
防虫効果がある
ペニーロイヤルミントは以下の虫が嫌うため「天然の防虫剤」との呼び名もあります。
- アリ
- ノミ
- ハエ
- カメムシ
ペニーロイヤルミントのドライハーブは、犬用のノミ避けとして首輪に使うケースもあるそうです。
丈夫で育てやすい
ペニーロイヤルミントは耐寒性と耐暑性に優れており、気候の影響で枯れることはまずありません。
また、地植えなら水やりも不要なので手間いらず。
病害虫もアブラムシが付くことがたまにあるくらいなので、心配する必要はありません。
そんな点からガーデニング初心者でも非常に育てやすい丈夫な植物だと言えますね。
まとめ
ペニーロイヤルミントを植えてはいけないと言われるのは
- 大繁殖して手に負えなくなる
- 根絶するのが難しい
- 交雑して香りが弱くなる
- 毒性があり食用にはできない
以上、4つの理由からでした。
地面がむき出しの庭の全面を緑で覆いたいなら、ペニーロイヤルミントはうってつけでしょう。
他の植物と組み合わせて多彩な庭にしたい場合には植えてはいけません。
鉢植えで育てるのがベターですね。
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