コーヒーの木は気温が10℃を下回ると枯れるため、庭に植えてはいけないとされます。日本では沖縄より北の地方では地植えは不可能です。
世界中で愛されるコーヒーですが、その豆が成るのがコーヒーの木(コーヒーノキ)。
コーヒー愛が強い人は家で育てて「願わくばコーヒー豆の収穫を!」なんて夢想するもの。
しかし、現実は厳しくて「庭に植えてはいけない植物」のひとつに数えられます。
そこで今回は
- コーヒーの木を庭に植えてはいけない理由
- コーヒーの木を庭で育てるポイント
- コーヒーの木が身近にあるメリット
を解説します。
コーヒーとガーデニングが好きな私にお任せください。
コーヒーの木を庭に植えてはいけない2つの理由
コーヒーの木を庭に植えてはいけない理由がこの2つです。
- 耐寒性が低いため冬に枯れてしまう
- 病害虫の被害が多い
耐寒性が低いため冬に枯れてしまう
コーヒーの木を庭に植えてはいけない1つ目の理由が「耐寒性が低いため冬に枯れてしまう」から。
コーヒーの木の原産地はアフリカやマダガスカルなど熱帯地域。
コーヒーの有名な銘柄の産地は「コーヒーベルト」という赤道付近に集中しています
そのために耐寒性は低く、気温が10℃を下回ると葉っぱが茶色くなってやがては枯れてしまいます……。
帰省中に父親が窓際に置いてたせいで冷えてコーヒーの木が枯れかけてる
なんとか頑張るけど復活させるのは無理そう…
あいつ許さん pic.twitter.com/vz5FRSjc5M— mkt @群青賛歌(フォロバ100) (@mkt66112850) January 3, 2023
室内に置いても室温が低ければ枯れてしまうケースも
庭に地植えできるのは沖縄か小笠原諸島くらい
コーヒーの木は東北や北海道はもちろん、東京や大阪などでも庭に地植えすることは不可能です。
いくら地球温暖化の影響で暖冬になったといっても、10℃以下に下がるため、枯れるのは当然なんですね。
日本でコーヒーの木を庭に植えて育てられるのは、沖縄か小笠原諸島くらいでしょう。
サッカー元日本代表の高原直泰さんが率いる沖縄SVというサッカーチームは、沖縄でのコーヒー栽培にも取り組んでいます。
病害虫の被害が多い
コーヒーの木を庭に植えてはいけない2つ目の理由が「病害虫の被害が多い」ため。
コーヒーの木は病害虫の被害を受けやすく、以下のような病気や害虫が発生します。
病気 | 害虫 |
---|---|
・うどん粉病 ・炭疽病 |
・アブラムシ ・カイガラムシ |
部屋にコーヒーの木を置いてるんですがカイガラムシ?に悩んでます。
こいつどうしたらいいんですか?
歯ブラシで除去して葉っぱ水拭きしてもしばらくすると復活してきます。
#コーヒーの木 #カイガラムシ #観葉植物 pic.twitter.com/GmjXIk0r1R— UNIMANI日記 (@unimaninikki) August 25, 2022
地植えでも室内に置いた鉢植えでも容赦なくカイガラムシは発生します。
食用にしたい場合は農薬が使えない
ゆくゆくはコーヒーの木からコーヒー豆を採取して、自家製コーヒーを!
なんて夢見ている人は多いはず。
そんな「食用」目当てにコーヒーの木を育てている場合は、口にいれることを考慮すると軽々しく農薬は使えません。
病害虫の発生を未然に防ぐか、発生したら手作業で駆除する必要があります。
コーヒーの木を庭で育てる3つのポイント
ここまで読むとコーヒー栽培を断念したくなりますが、ちょっと待ってください。
以下のポイントさえ押されば誰でもご自宅でコーヒーの木を育てることができますよ。
- 鉢植えにして春~秋は戸外で育てる
- 冬は暖かい室内に取り込む
- 置く場所を選び剪定をして風通しを良くする
鉢植えにして春~秋は戸外で育てる
沖縄や小笠原諸島以外にお住まいの方は、コーヒーの木は鉢植えで育てましょう。
鉢植えでも花が咲きますし、コーヒー豆の採取も可能です。
気温が10℃を下まわらなくなる4月頃から、秋までは戸外でたっぷり日光に当てて管理。
ただし、葉焼けを起こしやすいので真夏の強い直射日光は避けてください
水やりは土の表面が乾いたら、忘れずに与えましょう。
冬は暖かい室内に取り込む
気温が10℃を下回る冬が訪れたら、コーヒーの木を鉢植えを室内に取り込みます。
室内でもなるべく日差しに当ててあげたいので、鉢の置き場所は窓際がベスト。
ただ、寒さが厳しくなる時期は室内でも気温が5℃を下回ることも……。
そんなときは家の中でも特に暖かい場所に移動させてあげましょう。
窓際は温度が下がるため、昼の間はいいとしても夜間は移動させたほうが無難ですよ。
置く場所を選び剪定をして風通しを良くする
風通しが悪くジメジメした環境では病害虫の発生が多くなります。
できるだけ風通しの良い場所に植えて、多湿にならないように注意しましょう。
また、定期的に剪定をして余分な枝を落とし、風の通りをよくしてあげることも大切(剪定の方法は上記の動画を参考のこと)。
冬の室内に置く場合は、部屋に空気がこもりがちですが、かといってエアコンの風が当たると弱ってしまいます。
暖房の送風が直接当たらない場所に置くようにしたいところです。
コーヒーの木が身近にある2つのメリット
コーヒーの木はたとえ地植えできなくても、身近にあるとこんなメリットが2つあります。
- 花の香りが良い
- 風水では運気がアップする木
花の香りが良い
コーヒーの木がある程度育つと、5~6月頃に花をつけます。
コーヒーの花は純白で美しく、ジャスミンに似た甘くて爽やかな香りを漂わせます。
たとえコーヒーが飲めるほど十分な量のコーヒー豆が採れなくても、花の開花と香りを楽しむだけで栽培する価値があるでしょう。
もちろん、花が咲かない時期でも葉の美しさから観葉植物としての役割も十分果たします。
風水では運気がアップする木
コーヒーの木は
- 金運
- 仕事運
- 健康運
がアップすると風水では考えられています。
また、コーヒーの実が赤いところから子宝運を上げるとも。
あえて庭植えにせず、リビングや室内において運気をアップさせう効果を期待するのもいいですね。
まとめ
コーヒーの木を庭に植えてはいけないと言われる理由は
- 耐寒性が低いため冬に枯れてしまう
- 病害虫の被害が多い
以上の2つの特性からでした。
基本的に沖縄や小笠原諸島より北の地方では、霜や雪にやられれて枯れるので庭に植えてはいけません。
鉢植えにして冬は取り込み、風通しと剪定で病害虫を極力防ぐことが大切ですね。
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