ベーコンエッグみたいにフライパンで加熱して食べることが多いベーコン。
でも、たまにBLTのサンドイッチを作るため、生で使いたいときもあります。
そんなとき、本当に生のママで食べてちゃっていいのか、ちょっと不安になったりしませんか?
しかし、心配ご無用、ベーコンは生で食べられるタイプもあります。
ベーコンの包装(パッケージ)に
- 「加熱食肉製品」という表示がある
- 「そのまま食べられます」といった表示がある
- 「加熱して食べてください」といった注意書きが無い
こんな商品なら、問題なくそのまま生で食べてOK!
ちゃんとそれさえ確認すれば、そのまま生で食べられるんですが、急にそう言われても、その見分け方がよく分からない人が多いハズ。
そこで、ここでは
- 生食可能なベーコンとダメなベーコンの見分け方
- 「生ベーコン」は本当に生で食べれる?
- 生で食べれないベーコンを食べたらどうなる?
などなど、ベーコン好きの私が安全においしく食べる知識をご紹介します。
そのまま生で食べれるベーコン・食べれないベーコンの見分け方
生で食べれるベーコンと食べれないベーコンが一目瞭然でわかる早見表がコチラ。
ベーコンの種類 | 生食は可能か? |
大手メーカーの国産ベーコン | 【○】生で食べれる |
外国産ベーコン | 【×】生で食べれない |
自家製ベーコン | 【×】生で食べれない |
生ベーコン | 【△】生で食べれるものと食べれないものがある |
ベーコンは大きく分けて、普通にスーパーで手に入る国産ベーコンの他に、専門店やネットショップで購入できる外国産ベーコンがあります。
また、知識があれば家で作ることも可能で、自家製ベーコンを楽しむ方もいらっしゃいますね。
このうち、生で食べられるのが国産ベーコンのみで、残りの外国産・自家製ベーコンは生では食べてはいけません!
その理由について、これからくわしくご紹介していきましょう。
生で食べれるのは国産ベーコンのみ
生で食べられるのは国産のベーコンだけです。
どこのスーパーでも気軽に買える大手メーカーのベーコンをチェックしてみましたが、すべて生で食べられるという表記がありました。
その大手メーカーがこちらの4つ。
- 伊藤ハム
- 丸大ハム
- 日本ハム
- プリマハム
- 高崎ハム
こうした日本のハムメーカーが作るベーコンなら、炒めたり茹でたりしないで、そのまま食べられますよ。
国産ベーコンが生で食べられる理由
国産ベーコンが生で食べられる理由は、加熱処理されているためです。
外国産ベーコンと違い、国産ベーコンは国が定めた基準で加熱処理が義務付けられているんですね。
ベーコンは、豚バラ肉を塩漬けにしたあと、燻煙して完成なんですが、さらに殺菌のために煮沸(高温で茹でる)されるそうです。
こうした徹底した殺菌処理の印として「加熱食肉製品」という表示が許され、この表示があれば安心して生で食べられるわけです。
非加熱食肉製品のベーコンも生で食べられる
ベーコンの中には「非加熱食肉製品」という表示があるベーコンもありますが、これも生で食べれます。
ちょっとややこしいですね……。
非加熱食肉製品も製造上の厳しいルールがあり、微生物の増殖を抑えているため、生でも食べれるんですよ。
生で食べられないのは外国産ベーコン・自家製ベーコン・生ベーコン
生で食べれないベーコンは、以下の3つです。
- 外国産ベーコン
- 自家製ベーコン
- 一部の生ベーコン
では、どうして生で食べれないのか、その理由をくわしく見ていきましょう。
外国産ベーコンが生で食べれない理由
国産のベーコンは国が厳しいルールを作って、生で食べられるかどうか一目瞭然でわかるようになっています。
しかも、ほとんどが加熱処理をしてあるので生でも食べられるタイプが主流。
しかし、外国産ベーコンの場合は
- 製造工程が分からない
- 加熱処理してあるか表示がない
といった不透明な部分があるため、生で食べるのは危険です。
そもそも外国ではベーコンはカリカリに焼いて食べるのが普通なため、生の状態で販売されるベーコンが大半。
ですから、外国産ベーコンは必ず加熱して食べるのが必須なんですね。
自家製ベーコンが生で食べれない理由
自家製ベーコンを生で食べてはいけないのは、ちゃんと火が通らず、生のまま出来上がる可能性があるため。
ベーコン作りはとても難しく
- 肉の質
- 脂身の入り具合
- 肉の量や部位の種類
- 燻製する温度
など様々な要因がからみあうため、いつも均一の質に作れるとは限りません。
前回はうまくいったとしても今回は失敗することもあるでしょう。
そのため、自家製ベーコンを生で食べるのはあまりにリスキーです。
生ベーコンは生で食べれるものと食べれないものがある
ベーコンは、豚肉を塩漬けした後、燻製して加熱します。
一方、生ベーコンは塩漬けした後、乾燥と熟成を経て完成します。
そのため「非加熱食肉製品」に分類されますが、生で食べることは可能です。
しかし、一部の生ベーコンは、加熱しないと食べられないタイプもあります。
商品のパッケージに注意書きがあると思いますので、よくご確認ください。
正真正銘の生ベーコン「パンチェッタ」の場合
生ベーコンと言えば「パンチェッタ」が有名ですね。
このパンチェッタは、生で食べることができますよ。
普通のベーコンとの違い
そもそもパンチェッタはイタリア語で「豚のばら肉」を意味します。
パンチェッタも普通のベーコンと違い、燻製を行いませんので生ベーコンの一種。
黒胡椒やナツメグ、シナモンなど香辛料をたっぷり加えてあるので、独特の風味があり、イタリア料理には欠かせない食材です。
生で食べれないベーコンを食べたらどうなる?
ベーコンは豚肉で作られるため、通常では絶対に生では食べれません。
もし生で食べられないタイプのベーコンを食べてしまうと、腹痛や嘔吐などの食中毒を起こす可能性があります。
また、生で食べられるベーコンでも賞味期限が過ぎたものを食べると同様に食中毒を起こすかもしれません。
腐ったベーコンの見分け方
ベーコンが腐ったり傷んだりしていないかは、以下の点をチェックしてください。
- 酸っぱいような異臭がしないか?
- 茶色や灰色に変色していないか?
- ネバネバしていないか?
普通のベーコンとは違う匂いがしていたり、本来はピンク色をした表面が変色していたら危険です。
このような変化が見られたら、食べるのは中止して捨ててしまいましょう。
生で食べられるベーコンでも加熱したほうがいい理由
ハムは生で食べる人は多いですが、ベーコンを生で食べる人は少ないですよね?
それもそのはず、こんな理由から、やっぱり加熱したほうが美味しいし、ヘルシーなんですよ。
- 脂身が多く、くどいから
- カロリーを落とせるから
ベーコンはハムと比べて脂肪分が多め。
そのため、生で食べると油っこく、くどい気がします。
でも、フライパンでかるく焼くと脂分が適度に落ちるので、さっぱりとしますし、食感がカリッとしますので風味がアップします。
また、脂を落とすことで当然ながらカロリーも減らせるので、体重を気にする方などはやはり生より加熱して食べるのがいいでしょう。
ベーコンを生で美味しく食べる方法
それでもやっぱりベーコンは生で食べたいという方は、私が好きな食べ方をご紹介しますね。
生野菜のサラダに入れる
トマトやレタスを切って、そこに細かく切った生のベーコンを投入。
そこに粉チーズとシーザーサラダ用ドレッシングをかければ、なかなかに見栄えがするサラダが完成します。
チーズやクラッカーと一緒におつまみとして食べる
ワインなど晩酌のお供に、チーズやクラッカーに巻いておつまみとして食べる方法。
ベーコンの豊富な脂身もチーズやクラッカーで中和されますよ。
レタスやトマトと一緒にサンドイッチにする
これは定番のBLTのサンドイッチ。
B(ベーコン)・L(レタス)・T(トマト)の組み合わせは絶妙で、油っこさも気になりません。
味噌汁に入れる
どうも今日の味噌汁はいまひとつパンチがないなぁ、物足りないなぁ
というときは、刻んだベーコンを入れだけでコクがでますよ。
もちろん最初から煮込んで入れるのがベストですが、あとから足しても、ベーコンから脂が溶け出して旨味がアップ!
手抜き料理のひとつとしてアリではないでしょうか。
まとめ
ベーコンはそのまま生で食べれるか、ご紹介してきました。
最後にポイントをもう一回振り返ってみましょう。
- 国産で「加熱食肉製品」と書かれたベーコンは生で食べれる
- 基本的に外国産と自家製ベーコンは生で食べられない
- 生ベーコンは生で食べられるものと食べられないものがある
- 生で食べれないベーコンを食べると食中毒を起こす恐れがある
- ベーコンは脂が多くカロリーが高いので火を通したほうがいい
ベーコンを生で食べるときは、日本国内のメーカー品か?
加熱食肉製品と書いてあるか?
「生で食べられる」と書いてあるか?
それをよくチェックされてください。
外国産の場合はパンチェッタ(生ベーコン)を除いたら食べられないと思ったほうがいいですね。
ただ、ベーコンエッグを食べた後のお皿やフライパンに残る固まった脂を見ると、やっぱり火を通したほうが健康的かなぁって思っちゃいます。
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