「国民年金」・「厚生年金」の名目、月々納めている(ひかれている)年金。
年金が自分の将来の生活に大きくかかわることは漠然とわかりますが、いったいどのくらいの金額をもらえるのかご存知ですか?
私は今ぎりぎり40代なのですが、正直なところ今の生活に手いっぱいで、自分の年金額にまで頭が回っていません。
なんとなく、思っているほどもらえないというイメージをもっているのですが。
そこで今回は
- 年金受給額の平均
- 夫婦と独身の平均額の比較
- 年収で年金受給額に違いがある?
など、その不安と漠然としたイメージを払拭すべく、まとめてみました。
年金受給額の平均
年金は平均的にどれくらいの額を受給できるかは、厚生労働省が「厚生年金保険・国民年金事業の概況」という報告書にて発表しています。
現在、厚生労働省のホームページでみられる最新の概況は、平成27年度のものです。
それによりますと、以下のように発表されています。
- 【国民年金の平均支給額】55,244円/ひと月あたり
- 【厚生年金の平均支給額】147,872円/ひと月あたり
国民年金(老齢基礎年金)は、20歳~60歳までの40年間支払い続けた「満額」と、「繰り上げ受給」した場合で受給額に開きが出てきます。
繰り上げ支給(60歳)をした場合は、38,967円になります。
また、厚生年金に関しては給与額や加入期間で年金受給額に違いがあります。
男女差が大きいのも特徴です。
年金受給額の平均額【夫婦と独身の比較】
次に独身の場合と夫婦の場合の受給額についてご紹介します。
- 【国民年金・独身】55,244円/月
- 【国民年金・夫婦】110,488円/月
- 【厚生年金・独身】145,305円/月
- 【厚生年金・夫婦(妻が専業主婦)】221,277円/月(厚生労働省のモデル支給額)
平均年収で年金受給額に違いはある?
年金の受給額(受け取れる額)は誰でも一律ではありません。
- 国民年金は「加入年数」
- 厚生年金は「平均年収」と「勤続年数」
によって受給額が違ってきます。
例えば、勤続年数30年の場合、平均年収が360万円の時と500万円の時とでは月約2万円ほど受給額に差が出ます。
ご自身の加入年数・勤続年数・平均年収(生涯の)、独身・夫婦の条件で、受給額が変わってくるということです。
年金はどのくらいあれば生活できる?
では、実際に月にいくらくらいあれば生活ができるのでしょうか?
単純に考えれば、現在の収入と同じであれば今と同水準で生活できるということでしょう。
年齢を重ねると衣服代や交際費などは減っていくでしょうが、逆にこれまで少なかったか、あるいはまったくなかった支出が増えてくる可能性もあります。
例えば
- 病気での通院や入院が多くなる
- 免許返上で運転不可能になり交通費がかかる(主にタクシー代)
- 子どもや孫への援助やおこずかい
- 老朽化した家の補修費や建て直し費用が必要になる
などなど…。
もしかしたら、今より生活費が必要になってくるかもしれません。
生活に必要な最低限の平均額は22万円といわれているようですが、「ゆとり・余裕」を考えた場合は35万円ほど見ておく必要があるそうです。
今は60歳以上でも働ける環境がでてきてはいますが、必ずしも保障されるものでもありませんよね。
年金だけに頼らず、個人でも蓄える必要がありそうです。
まとめ
今回ご紹介した月額は、みなさまにとって多かったでしょうか?少なかったでしょうか?
あくまでも平均額ですので、個人により上下幅があります。
どちらにしても、老後の資金が多いにこしたことはありませんよね。
年金は未払い期間があると、その分受給額へも影響してきます。
ご自身のこれまでの年金歴を、しっかり調べてみてくださいね!
日本年金機構の「ねんきんネット」では、年金見込額試算もできますのでお試しください。
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