この前、近くの道路の舗装をしているのを見かけました。
私はすぐにアスファルトかコンクリート、どっちを使っているのか分かりますが、意外と知らない人も多いみたいで。
「色と呼び名が違うだけじゃないの?」と思ってる人も多いはず。
そこで今回は
- アスファルトとコンクリートの違い
- 夏の暑さはどちらが涼しい?
- 見た目の違い
などを解説します。
アスファルトとコンクリートの違い
アスファルトとコンクリートの違いを分かりやすくまとめてみました。
・色が違う・・・アスファルトは黒、コンクリートは白
・成分が違う・・・アスファルトは炭化水素、コンクリートはセメント/砂利
・用途が違う・・・アスファルトは道路、コンクリートは駐車場/塀
・寿命が違う・・・アスファルトは短い(10年ほど)、コンクリートは長い(20年ほど)
・コストが違う・・・アスファルトは安い、コンクリートは高い
・夏の暑さが違う・・・アスファルトは暑い、コンクリートは涼しい
・水はけが違う・・・アスファルトは水はけが良い、コンクリートは悪い
夏の暑さの違い
アスファルトは太陽に熱せられると熱くなります。
その点、コンクリートは熱くなりにくいんですね。
ですから、夏の暑さはコンクリートのほうが涼しいと言えます。
見た目の違い
こちらがアスファルトの写真。
こちらがコンクリートの写真。
アスファルトは黒っぽく、コンクリートは白っぽいことがよくわかります。
アスファルトとは?
主に炭化水素を元に作られた黒色の固体。
ドロドロの半固体の物もあります。
水と混ぜ合わせて乳化剤を加えて道路の舗装や建築材料・電気絶縁などに使われます。
コンクリートとは?
セメントに砂や砂利などを適当に加えて、水で練り混ぜたもの。
色は主に白色。
主な用途は駐車場や塀などに使われます。
道路の舗装にはどっちが使われている?
道路の舗装はアスファルトとコンクリート、どちらが使われているかというと、アスファルトが主に道路舗装で使われています。
その理由は、次の項目で明らかに!
道路にアスファルトが使われる理由
では、なぜ道路の舗装にはアスファルトが使われるのか?
それは、アスファルトの素晴らしい特性が理由なんです。
アスファルトには
- 工事費が安い
- 施工後、数時間で使うことができる
- 水を弾きやすい
- 静音性が高い
といった特性があり、道路の舗装にはこれらがすべてメリットになるんです。
なるほど、経費が安く抑えられ・工事が早く終わるというのは、長所ですね。
ただし、アスファルトにも欠点があって、それは温度管理が難しいこと。
アスファルトは50℃以下にならないと、道路の開放ができないのです。
夏は気温が高いため施工後のアスファルトの温度が下がりにくく、冬は気温が低くて固まるのが早いため手早くしないと無惨な姿に……。
季節によって作業内容が変化して対応しないといけません。
何だか人の肌の手入れに似ている気がします。
【古いアスファルトを剥がして新しいアスファルトを敷くまでを高速再生】
ミキサー車で運ばれるのはどっち?
ここで余談になりますが、ミキサー車で現場まで運ばれるのはどっち?という疑問が浮かんだので調べてみました。
その答えは、ずばりコンクリートです!
なぜかと言いますと、コンクリートは移動中も撹拌(かき混ぜる)をしないと、材料の骨材や水が分離してしまうので、均一に保つために必要な手間なのです。
だからああやってミキサー車でずっと回転させながら現場まで運んでくるんですね。
アスファルトとコンクリート良いところ・悪いところ
それではここまで分かったことを簡単にまとめましょう。
メリット:工事にかかる費用が抑えられる・温度が下がれば固まるのが早いので、数時間で使える・水を弾いて、タイヤになじんで静かに走行できる。デメリット:温度管理が難しい・長く使うとへこみなどの凸凹ができやすい。
メリット:とにかく丈夫!厚く舗装されるので、そう簡単には壊れることもない。デメリット:かかる費用が高い。補修工事の際、その丈夫さで直すのが大変。
などなど、ただ色が違うだけではなかったんですね。
特にアスファルトの温度管理の件は、冬も大変でしょうが夏の方がもっと大変そうだと感じました。
夏のアスファルトは灼熱地獄そのものですもんね。
そう簡単には温度も下がらないので、まさに「焼け石に水」状態ではないでしょうか?
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