ソテツを庭に植えてはいけない5つの理由！金運と健康運が？

植栽として和風の家でも洋風の家でも違和感なく植えられるソテツ。

しかし、園芸業者や一般の人の間でも「NGな植物」として避けられる一面もあります。

そこで今回は

を解説します。

ソテツを庭に植えてはいけない5つの理由

ソテツを庭に植えてはいけない理由が、こちらの5つです。

どういうことなのか、その内容をくわしくご紹介します。

手足を患うから

ソテツを庭に植えてはいけない理由の1つめが、「手足を患う」ため。

また、「足腰が弱くなる」という俗説もあります。

いくら調べても「なぜそう言われるようになったのか」という根拠は見つからず……。

そもそもこの手の「縁起が悪い説」は多くの草花にあり、科学が発達した現代においては信じるに値しません。

貧乏になるから

ソテツを庭に植えてはいけない理由の2つめが、「貧乏になる」ため。

その昔、枯れかけたソテツに鉄の釘を打ち込むと蘇ると信じられており、実際に株元に打ち込む行為が行われていました。

そんな行為から意味が転じて

との迷信が囁かれるようになったとか。

そのせいで今でもお年寄りの中には

と頑なに信じる人がいます。

ただ、現在では枯れかけたソテツが鉄で蘇るのは俗信とされ、鉄を打つ行為も推奨されていません。

「粗鉄=粗末に鉄を扱う=金を失う」説も

ソテツは「粗鉄」という誤った漢字の表記もされます。

この漢字の表記から

という解釈がなされ、庭に植えると金運が下がるから植えてはいけないとの風評が生まれたとする説もあります。

葉の先が鋭く尖っているから

ソテツを庭に植えてはいけない理由の3つめが、「葉の先が鋭く尖っている」ため。

ソテツの葉の先端は鋭く尖っており、まるでトゲがあるよう。

庭のソテツを伐採。
トゲが痛いので葉を落とし、
枝切りノコギリで半分にカット‼️
最後はジャンピングキック🎵 pic.twitter.com/uuKKfz10m8

— ときどきサカモト (@saka1965moto) October 8, 2018

このトゲを嫌って、せっかく植えたソテツを伐採してしまう人も……。

プロの園芸家でも大型のソテツを剪定作業すると、手足が傷だらけになるそうです。

毒を含むから

ソテツを庭に植えてはいけない理由の4つめが、「毒を含む」ため。

ソテツは全草（樹木の全体）に毒成分である「サイカシン」や「BMAA」が含まれています。

そのため、どの部分を食べても以下の中毒症状を起こす場合があります。

特に誤食しやすいのは種子であり、実際に近年、ある中学校でソテツの種子を食べた生徒が中毒を起こす事故が発生しています。

食糧難が発端の「ソテツ地獄」

ソテツは毒を含むものの、毒抜きをすれば幹や種子にあるデンプンを食用にできます。

特に南西諸島では飢饉の際の「緊急用食料」として利用されてきました。

大正末期～昭和初期の食糧不足の際には、正しく毒抜きをしなかったソテツを食べた人があいついで食中毒で亡くなったといいます。

その苦境は「ソテツ地獄」と名付けられるほど。

そんな辛い時代をくぐり抜けてきた人からすると、ソテツを目にするのも嫌でしょうから、庭の彩りとして植えるなんて「もってのほか」だと言いたくなるのも理解ができますね。

成長が遅いから

ソテツを庭に植えてはいけない理由の5つめが、「成長が遅い」ため。

ソテツは1年に1～4ｃｍほどしか成長しません。

”ソテツ”と言う植物！
値段が高くなかなか買えなかったんだけど

この前500円で小さいのがあったから「育てて大きくしよう」って思って買ってきたんだけど

検索【ソテツ 成長速度】

で調べたら絶望した pic.twitter.com/svuJEtz0eT

— ミケル・マイケル【MM.station】別垢フォローしてね❗ (@KLLbGfL8mHUriJK) July 19, 2020

ですから、小さな苗を買ってきて庭に植えてもシンボルツリーとして見栄えが良くなるまでに時間がかかり過ぎてしまいます。

こちらが年老いる頃に、やっとこちらの背の高さに届くか届かないかというスロースピードなんですね。

ソテツを安全に庭で育てる3つの注意点

縁起が悪いといった「気の持ちよう」以外に、実害もあるのがソテツの欠点。

しかし、こんな点をクリアーすれば安全に庭で育てることができますよ。

幼児やペットがいる家庭では庭植えは断念（鉢植えにする）

全草（葉・幹・種子）に毒があるソテツは、幼児やペットが誤食するリスクがあります。

また、庭を飛び回って遊んでいると、鋭い葉っぱで怪我をするリスクも。

そのため、幼児やペットがいる家庭では、ソテツの地植えはよく考えて判断すべきですね。

鉢植えなら手が届かない場所に移動できるため、子供やペットが接触するのを避けることができますよ。

ある程度大きく育った苗を購入する

ソテツは育つスピードが非常にゆっくりな樹木です。

公園や他人の家で見かけるスケールのソテツを庭に欲しいなら、小さい苗を買って育てるなんて悠長なことは言ってられません。

ある程度大きく育った苗を購入して、植えるべきですね。

育てる年数分、価格は高くなりますが「時間をお金で買う」と思えば高い買い物ではないと思います。

剪定作業にはガーデングローブを用意する

ソテツの葉の先は鋭くとがっていて、素手で触ると怪我をします。

軍手も目が荒いため、突き抜けて指先を傷める恐れが……。

剪定作業をする際には手の怪我を防ぐために「ガーデングローブ」を着用しましょう。

ガーデングローブは厚手のためトゲなどを触っても平気であり、うっかりナメクジやミミズなどを触っても気持ち悪くありません。

ソテツを庭に植える5つのメリット

何かと「悪い面」ばかり指摘されるソテツですが、庭に植えるメリットもこんなにたくさんあります。

仕事運と金運を高める

ソテツは「鉄を食う=金を失う」ところから、金運を下げると言われています。

しかし、逆に家で不要になった古い鉄（釘）を食ってもらうことで、新しい鉄（金）をもたらしてくれるとの縁起担ぎの考え方もあります。

風水においても、ソテツは仕事運と金運を高める存在だとされているんですよ。

また、滅多に咲かないソテツの花は金色のため、その点でも金運アップ効果があると信じられています。

かつて富や権力の象徴だった

江戸時代にはソテツは、大名が住む屋敷の庭園に植えられることが多かったそうです。

ソテツはもともと沖縄など南国に自生する樹木のため、お金に余裕があるお金持ち（=権力がある人）しか植えられない特別な存在だったのでしょう。

そんな記憶がうっすらと残っているせいか、現在でもソテツが植わっていると

と見られるかもしれません。

子孫繁栄の願いを込められる

ソテツは子株をたくさんつける性質のため、それにあやかって子孫繁栄の願いを込められます。

昨日見つけたヤツ。これソテツの子株取り放題じゃない？笑 pic.twitter.com/OROEkBWrXM

— ハル🔰 (@konkon_le) November 21, 2022

親株から分裂した子株を取り外すと、独立したひとつの株として育ちます。

そのため、ソテツを増やすのは容易。

これから出産や育児を控えている夫婦が暮らす家では、ソテツの存在は心強い味方になってくれるでしょう。

南国原産ながら寒さに強く病害虫の被害も少ない

ソテツは日本では九州の南端～南西諸島に自生します。

海外では台湾から中国南部など暖かい地方が原産地。

そのため本来は寒さに弱そうですが、実はけっこう耐寒性があります。

ネット上では「やや寒さに弱い」と書く記事が多いですが、あるオンライのの園芸ショップのコラムによると「氷点下5℃でも平気」とか。

そこまでは保証できませんが、少なくとも氷点下1～2℃くらいなら平気だと思います。

強風にも揺るがない

ソテツは太い幹がどーんと伸びて、枝もがっしりとした造り。

少々の強風が吹いたところで、まったくのノーダメージです。

南西諸島、つまり沖縄周辺は台風の通り道であり、そんな環境でも丈夫に育っているので、風で倒れてしまう心配はほぼ無用でしょう。

まとめ

ソテツを庭に植えてはいけないのは

この5つの理由からでした。

前半の2つは「縁起が悪い」という迷信のたぐいであり、信じる信じないは自由。

後半の3つは実害があるため、慎重に判断を下さないといけません。

大きなサイズのソテツの苗は10万円以上することもあるので、予算的な問題も出てきますね。