ハツユキカズラを植えてはいけないって本当?
幼児やペットがいる家庭では避けたほうがいいですが、それ以外なら庭に植えるのは問題ありません。
雪のような白い班が入った葉、ビンク色の新芽のコントラストが美しいハツユキカズラ。
洋風の家のグラウンドカバーとしては最適な植物です。
しかし、漏れ聞こえるところでは「庭に植えると良くない」との声も……。
そこで、この記事では
- ハツユキカズラを植えてはいけない理由
- ハツユキカズラを安全に植えるコツ
について特集します。
花や野菜などを育てるガーデニングが趣味の私がご紹介しますね。
ハツユキカズラを植えてはいけない3つの理由
ハツユキカズラを植えてはいけないと囁かれる理由は、こちらの3つ。
- 繁殖力が強いから
- 毒性があるから
- 管理が意外と難しいから
「ドキッ!」とする言葉もありますが、落ち着いてひとつずつチェックしてみてください。
繁殖力が強いから
ハツユキカズラは非常に繁殖力の強い植物です。
庭のエントランスに軽い気持ちで植えたら、広範囲を覆い尽くすほど勢力を広げるケースも。
冬の間に丸坊主にしたのに😅
ハツユキカズラの繁殖力が
凄すぎ~😆💦#ガーデニング#フラワー#家庭菜園 pic.twitter.com/8Tx3Z4KY50
— おしゃれ花一番 (@eiseikoubohana) July 4, 2018
多年草であり、しかも日本原産の植物なので冬でも枯れることはありません。
つるで伸びるタイプなので、家の外壁や照明などに絡みついて、始末におえないと嘆く人もいます。
毒性があるから
そもそもハツユキカズラは、テイカカズラ(定家葛)を栽培品種として品種改良した植物です。
このテイカズラをウィキペディアで調べると、気になる一文が見つかります。
テイカカズラ(定家葛、学名: Trachelospermum asiaticum)は、キョウチクトウ科テイカカズラ属のつる性常緑低木。有毒植物である。
植物に詳しい方はご存知と思いますが、キョウチクトウは毒性の強い植物として有名。
なんとこのハツユキカズラ(テイカズラ)は、キョウチクトウ科!
よって「有毒植物」であると説明されています。
その毒は、葉っぱや枝など全体的に含まれているとか……。
そんな裏事情を知ってる人は
危険だからハツユキカズラは植えてはいけないよ
と主張しているようです。
子供やペットの誤食に注意
ハツユキカズラを誤食すると
- 食中毒
- めまい
- 嘔吐
- 下痢
- 麻痺
などの症状が出ると言われています。
また、樹液に触れるとかぶれる恐れも……。
管理が意外と難しいから
ハツユキカズラは繁殖力は強いものの、意外とデリケート。
思うように育たず、Q&Aサイトにはこんな悩みが投稿されています。
- 葉の色が悪い
- 葉の白い班が消えて緑色になってしまった
- 葉っぱが巨大化してきた
- 葉っぱが茶色く枯れてきた
目立った悩みはこんなところ。
植えっぱなしで勝手に育つタイプではなく、意外と手入れが必要な部類なんですね。
日々の管理をしっかりできる人向けのグランドカバーと言えます。
そんな園芸上級者の視点から
初心者はハツユキカズラは植えてはいけないよ
と言われるのも納得がいきます。
ハツユキカズラを安全に植える3つのコツ
ハツユキカズラは写真で見るように、非常に美しくて魅力的な植物です。
難点はあるものの、それだけで断念するのはもったいないですね。
以下の3点に気をつけて、トライしてみてはいかがでしょうか?
区切られたエリア・つるが取り付くものが無い場所に植える
土がむきだしのエリアが広がる庭に植えると、ひたすらハツユキカズラは増殖します。
しかし、レンガやブロックなどで区切られたエリアなら、侵食をコントロール可能。
また、ハツユキカズラを植える場所の上部や背面に
- 家の外壁
- 塀やフェンス
- 雨樋
- エアコンの室外機
などがあるとツルが巻き付きます。
つるの伸長を抑制するために、そのような物がある場所は避けて植えるようにしましょう。
定期的な剪定(管理)を欠かさない
ハツユキカズラの葉の白い班やピンクの新芽をキープするには、定期的な剪定が必要です。
植える場所についても、半日陰でも育ちますが、葉色をきれいに出したいなら直射日光の当たる場所が理想的。
肥料も定期的に与えることが求められます。
植え方や育てるポイントは、こちらのプロの生産者さんが解説する動画が参考になりますよ。
幼児やペットがいる家庭では避ける
私がネットで調べたところ、ハツユキカズラを誤食して食中毒を起こした事例は見つかりませんでした。
おそらくですが、キョウチクトウよりも毒性は低いと思われます。
しかし、万が一の事態を考慮して、葉っぱを誤って食べてしまうような
- 幼児~小学校低学年の子供がいる
- 犬・猫・ウサギなどのペットを飼っている
などのご家庭では、ハツユキカズラを植えるのは避けたほうが無難です。
ハツユキカズラの手入れ(剪定など)をする場合にも、用心して園芸用の手袋(ガーデングローブ)をして樹液に直接触れないようにしましょう。
刈り取った葉も庭に放置したりせず、袋に詰めて燃えるゴミとして処分するのが安全です。
まとめ
ハツユキカズラを植えてはいけない理由は
- 旺盛な繁殖力
- 毒性を持つ
- 剪定など管理に手間がかかる
という3つのポイントからでした。
このうち毒性には、注意すべきですね。
あとの2点は、事前に正しい知識を持って対処すれば、庭で安全に植えることが可能になります。
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