ハロウィンが終了したばかりの11月1日に「もうクリスマスムードなの?!」と、感じたことはありませんか?
店に入ればクリスマス曲がなりひびき、それを聞いた子供に「早くクリスマスツリーだして!」とせがまれ…。
いそいでハロウィンの飾りつけをはがし、部屋中がもうクリスマス一色!うちはキリスト教徒じゃないのに(笑)
自分が小さかった時(昭和生まれです)は、クリスマスがかなり近くなってからツリーを出してもらっていた記憶が…。
でも最近は11月上旬にはツリーを飾っているよなぁ…。
……しかし多くの日本人は誤解していたんですよ。
私の子供がミッション系の幼稚園に通い出して、キリスト教の行事のルールに詳しくなったので
- いったいクリスマスツリーはいつ出すものなのか?
- いつまで飾るのが正式なのか?
- 期間は決まっているの?
などなど、正しいクリスマスツリーの知識についてご紹介していきましょう!
クリスマスツリーはいつ出す?【2020年版】
2020年のクリスマスツリーを出す日は、11月29日(日)になります。
なぜ11月29日なの?
ご存知のように、クリスマスはキリスト教の行事です。
かんたんに言えば、クリスマスとは「キリストの生誕」を祝う日(生誕祭)ですね。
そんなキリスト教徒にとって一年でもっとも重要な行事とも言えるクリスマスを祝うために、その準備をする期間というのがわざわざ設けられているんですよ。
この準備期間を特別に「待降節(たいこうせつ)」といいます。
この待降節の始まりの日が、11月30日にいちばん近い日曜日。
そして、ここが肝心!
クリスマスツリーは待降節の「始まりの日」に出すのが一般的とされているんですよ。
そんなわけで今年2020年の11月30日にいちばん近い日曜日が、11月29日なので、この日にクリスマスツリーを出すのが正しいというわけですね。
クリスマスツリーをいつ出すかは毎年変わる
……というわけで、もうおわかりですね。
そうです、ややこしいことにキリスト教的に正しいクリスマスツリーを飾る日は毎年変わるんですね。
その年のカレンダーによっては11月中に待降節が始まることもあり、2020年もそうです。
ちょっと日本人の感覚からすると、早すぎる気がしますが飾ってもおかしくありません。
もちろん本場でも必ずこの日に出さなければいけない!と強制されているわけではありませんよ。
でも、待降節は必ず日曜日から始まるので、家族のお休みにあわせてみんなで飾りつけを楽しむようになっているようですね。
アメリカでは11月の第4木曜が感謝祭(サンクスギビングデー)なので、感謝祭が終わってから街はクリスマス色が濃くなります。
クリスマスツリーはいつまで飾る?【2020年版】
毎年12月25日のクリスマスを満喫したら、日本ではお正月にむけて一年で最も忙しい時期に突入します。
クリスマスツリーを箱におしこみ、次は帰省土産を買うために街へ…もちろん街はもうクリスマスムードは一掃され年末年始の飾りつけ一色に…。
実際、キリスト教が盛んなヨーロッパやアメリカなど本場でもそういうものなのでしょうか?
いやいや、じつはコレぜんぜん違うんですよ!!
クリスマスにむけて準備期間があったように、クリスマス後は降誕後のお祝い期間(降誕節)があるんです。
だから日本みたいに12月25日が過ぎたらすぐにクリスマスが終わってしまうわけではありません。
西洋では顕現日の翌日(1月7日)にツリーをしまう
クリスマスの正式な最終日は「顕現日」(けんげんび)と呼ばれる1月6日です。
つまり年が明けてから、ですね。
ですから、この顕現日の翌日(1月7日)にツリーをしまうことが多いようです。
日本ではお正月飾り(鏡餅や門松など)を置く家庭が圧倒的に多いので、顕現日にあわせてしまおうとすれば、鏡餅の隣にクリスマスツリー、玄関飾りの上にクリスマスリース…という現象がおきますね(汗)
もちろんお好みでいいのですが…ツリーをしまうのは、今まで通り年末年始の予定とあわせながらしまうのがベストかもしれません。
2020年のクリスマスツリーをしまうおすすめの日
- 本場にあわせるなら顕現日(2021年1月6日)の翌日の1月7日
- 日本の年末年始にあわせて12月26日~28日ごろ