夏になるとニュースで耳にする波浪警報。
ちょうどその日に、釣りやサーフィンの予定があると
行っていいのかな、やめたほうがいいのかな?
と迷いますよね?
海がない地域に住んでいる人は、実際に海が見えないため、余計に判断に困るはず。
そこで、ここでは
- 波浪警報のとき釣りやサーフィンは危険?
- 波浪警報とはどんな意味がある?
- 波浪警報と波浪注意報の違い
など解説します。
波浪警報がでたら釣りやサーフィンは危険?
波が高ければ危険だから海水浴は行かない、と言うのは当たり前のことですよね。
ですが、波が高いほどやりやすい「サーフィン」や、直接、海に入るがない「釣り」では、
別に問題はないんじゃないか?
と考える方もいるかもしれません。
たしかに波浪警報が発令されているときにサーフィンをしたり釣りをしても罰せられることはありませんので、あくまで自己責任です。
それぞれ個人個人が判断すればいいことでしょう。
でも実際、自然の力って、人間の想像をはるかに凌駕するものだということを忘れないでほしいと思います。
私個人の意見では、波浪警報が出たら釣りもサーフィンも中止すべきだと思います。
平気な日もあるけど危険な日も絶対ある
昔、波浪警報が出た日に釣りをしたけど平気だった。だから今回も大丈夫!
なんて保障はどこにもありません。
たまたま、運が良かったり、天気予報がずれたりしただけで、大事にならなかったのかもしれません。
考えてみてください。
「自分の命を懸ける、自分の未来を失くしてもかまわない、他人や家族に迷惑をかけるかもしれないがそれでもやる」
そんなサーフィンや釣りにすべてを懸けている人が、どれほどいらっしゃるのでしょう。
命はたったひとつきりです。
警報がでたら、プロの漁師の方だってお仕事はお休みにされますよね。
趣味もお休みされる方が、家族もきっと安心されると思いますよ。
波浪警報とはどんな意味?何を警告している?
まずは、気象庁のホームページに書いてあった説明を見てみます。
気象庁による波浪警報の説明によると
高い波により重大な災害が発生するおそれがあると予想したときに発表します。
この「高波」は、地震による「津波」とは全く別のものです。
引用元:気象庁|気象警報・注意報の種類
と、ありました。
つまり、簡単に要約すれば「高い波が起こるので注意して下さい!」というのが波浪警報の意味というわけですね。
ついでに「波浪」の意味についても知っておきましょう。
は‐ろう〔‐ラウ〕【波浪】 の意味
水面に起きる表面波。風浪・うねり・磯波の総称。なみ。
誤解しがちなんですが「波浪=高い波」というわけじゃないんです。
なんてことない小さな波も大きな波も、波をすべて含めて「波浪」なんです。
ですから「波浪=波」というわけです。
波浪警報と波浪注意報の違い
波浪警報と波浪注意報の2つがありますよね?
この2つに加え、もうひとつ「波浪特別警報」があります。
それぞれ「3段階のレベル」で注意喚起がされますので、その違いを確認していきましょう。
■波浪特別警報
波浪特別警報は、数十年に一度の強さの台風や同程度の温帯低気圧により高波になると予想される場合に発表します。■波浪警報
波浪警報は、高い波により重大な災害が発生するおそれがあると予想したときに発表します。■波浪注意報
波浪注意報は、高い波により災害が発生するおそれがあると予想したときに発表します。
引用元:気象庁|気象警報・注意報の種類
上から災害レベルが高い順に
- 特別警報
- 警報
- 注意報
と並びます。
波浪特別警報はもとより、波浪警報がでたら海岸付近には近づいてはいけません。
波浪注意報でも、十分に注意する必要がありますよ。
「風浪」や「うねり」とはどういうもの?
波浪警報について知ったついでに、「風浪」や「うねり」についても調べてみましょう。
こうした言葉を知っておくと、より海での災害を伝えるニュースの理解度が深まりますよ♪
「風浪」とは?
「風浪」とは、(ふうろう)と読みます。
風によって作られた波のことを風浪と呼び、風が海面に当たることによる摩擦で波が生まれます。
こうした風で作られる波は「風波(ふうは・かざなみ)」とも呼びます。
風が強いほど風浪の大きさは大きくなり、大きくなるほど波の上部がとがった三角形になります。
- 風が全くない状態を「凪」(なぎ)
- 風が少し吹くと「さざ波」
- 風速が数メートルにもなると「兎が飛ぶ」
などと、風の影響で作られた波をそれぞれ言い表したりもします。
ちなみに「兎が飛ぶ」という表現は、波頭の部分の水が風に飛ばされて白く見え、それが「兎が飛んでいるように見えた」ことからそう言われるようになりました。
「うねり」とは?
「うねり」は、遠くの海域で風によって作られた波が、こちらに伝わってきたものをそう表現します。
うねりは数千キロも伝わることもあって、ずっと遠くの海上で起きた台風が大きな波を作り、それが日本の海岸に到着することもあるとか。
うねりは、風による発達がなくなった後に残された波であり、少しづつ弱まりながら長い距離を伝わっていきます。
しかし、弱まったようにゆったりと穏やかに見えるうねりも、海岸や防波堤付近に近づくと海底の影響を受けて波が高くなることもあります。
だから、油断は禁物です。
一見するとお天気が良くて穏やかに見えるのに、いきなり通常の2~3倍もの高さの波に襲われるといったこともあるのですよ。
天気予報などで「波浪警報」が出ていた場合などは、この「うねり」に注意しなければなりません。
お天気が良くても海水浴などは控えるべきです。
波浪警報と高潮警報の違い
ここまでをまとめると、風の影響で生まれた高波が原因で起こりうる災害を警告しているのが「波浪警報」というわけですね。
波浪警報についていろいろ調べてきましたが、ついでに気になった「波浪」と「高潮」の違いについても調べてみました。
なんだか意味は似てるように思うのですが、明確な違いはなんでしょうね。
この二つの違いとは
- 「高潮」:海の水位が高くなり防波堤を超えて波が襲ってくる可能性がある
- 「波浪」:波が風の影響で高くなっている
となります。
この2つの警報が出たら何を警戒すればいいかというと
このように気を付ける事が違うといった感じですね。
波浪警報、英語でなんていうの?
ついでといってはなんですが、「波浪警報」は英語で言ったらなんと言うのだろうと気になりましたので調べました。
まさか「HELLO」じゃないですよね。
答えは「Wave warning」。
波の警告ってことですね。(そのままでした!)
他の表現では、
- 「high seas warning 」(公海警告)
- 「 high seas alert」(公海警報)
などもありましたよ。
最近は外国人の観光客が日本の海辺にある観光地にやってくることも珍しくないですから、もし波浪警報が発令されて危ないようでしたら
(波浪警報が発令されているので注意して下さい)
と警告してあげるといいですね。
まとめ
朝食をとりながらテレビの天気予報を何気なく見ていると「警報がでたら学校はお休みなんだよ」と、子供に言われました。
そういえばそうだったなぁ、と自分が小学生の頃のことを思い浮かべたりしていました。
実際のところ、住む地域によって警報の種類もちがうし、休校になる警報とならないものもあった気がします。
それはそうと、私、「波浪警報」のことをずっと「ハロー警報」と思っていました。
なんで「こんにちは」っていう警報があるんだろうと思っていたんです。
これ、本当に中学生のころまでそう思っていたんですよ・・・。
理科の授業で習ったはずなんですけど、聞いてなかったのですかねぇ
長い間、波浪警報のことを「こんにちは警報」だと思っていました。
お天気お姉さんが
波浪警報が出ていますので、海の近くにお住まいの方は十分お気を付けください
というのを
挨拶ばかりする警報がでてるんだ
と勝手に解釈してニヤニヤしていたのを覚えています。
私はちゃんと波浪警報の意味を知ることができました。
危険性があることですから「こんにちは警報」だなんて馬鹿げた考えはしないように、きっちり子供に説明したいとおもいます。
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