槿の読み方と意味【木槿の花言葉】槿花一日の栄って何?

お友達の家にお呼ばれしたときに、庭に素敵な花が咲き誇っていました。

「ハイビスカス、綺麗だねー!」

と、私は大きな花に顔を近づけながら友達に言うと、「それ、ハイビスカスじゃないんだよ~」と教えてくれました。

「そうなんだぁ」と、赤面しながら開けてくれた玄関に駆け込んだんですが、内心では「じゃぁ、あれなんていう花なんだろう」と思っていました。

なんだか機会を逃してしまって、その時は友達にあのハイビスカスに似た花のことを聞けなかったので、家に帰ってから調べてみたんです。

それが「槿」だったんです。

恥ずかしい思いをしたけれど、結果的に新しい花の知識が得られたので良かったです(^^♪

名前の読み方や、由来、花言葉も調べてみたので、ぜひご覧くださいね。

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「槿」の読み方、わかりますか?

赤い木槿の花
つい「きん」と私は読んでしまったのですが、正しくは

「むくげ」

と読むんですって。

単に「槿」だけでも、また「木槿」と書いても、同じ「むくげ」と読みます。

みなさんは読めましたか?

もちろん、ハイビスカスではありませんでした。

でも「むくげ」という名前は、なんだか花の華やかなイメージに合わないなぁと感じてしまいました。

「むくげ」と言葉の響きだけを耳で聞くと、私は、もこもこの毛並みが深い犬のことを「むく毛の犬」と呼んでいたので、どうしてもそんなイメージを抱いてしまいます(^^;

【木槿の名前の由来は?】
気になったので、さっそく木槿の名前の由来を調べてみましたよ!

中国名の木槿(もくきん)を音読みして、和名では(むくげ)と読むようになったとされています。

また、中国語では木槿(ムーチン、ムージン)と発音されていたものが少しづつ変化し現在の(むくげ)という発音になったという説もありました。

更には、韓国の呼び名で「無窮花(ムキュウゲ)」から略されてムクゲになったという説もありましたよ。

ふむふむ。

特別に花をイメージして名前を付けたというよりは、昔から呼ばれていたものを日本風にアレンジしたと、いう感じなのでしょうかね。

ステキすぎる木槿の花言葉をご紹介したい

白い木槿の花
まだまだ興味は尽きませんでしたので今度は、木槿の花言葉についても調べてみましたよ。

木槿の花言葉は、とても素敵なものでした。

どちらもこの花のイメージをよく捉えた花言葉となっていますね。

ハイビスカスよりも穏やかで、繊細な感じ。

そんな印象を私は持ちました。

花言葉の由来としては、木槿の古い学名を「Althaea frutex(低木のタチアオイ)」といったそうなんです。

このタチアオイという花は12世紀ごろに十字軍によってシリアから持ち込まれたとされており、その十字軍との関りから「信念」と言う花言葉が生まれ、木槿も同じ花言葉を持ったという説が濃厚なようです。

もう一つの「新しい美」とは、木槿は花が咲き始めるとどんどん新しい花が咲き続ける様を表しているということです。

他にも「デリケートな美しさ」や、「柔和」というものもありました。

花の持つイメージから付けられた花言葉でしょうね。

【西洋での槿の花言葉】
ちなみに、西洋の花言葉では、

などというのですよ。

ロマンチックにもほどがあります(*^^*)

異性に木槿の花束なんてもらったら、意識せずにはいられませんよね。

「槿花一日の栄」と言うことわざの意味

甘い雰囲気からガラッと気分を変えて、ことわざのお勉強をしましょう。

もちろん木槿の言葉を使ったことわざです。

「槿花一日の栄」というのですが、読み方は、

きんか いちじつのえい

と読みます。

花の名前の由来でもお話したように、中国名の木槿(もくきん)を音読みして木槿(むくげ)と読むので、木槿の花のことを「木槿花」(もくきんか)と言ったりもします。

つまり槿花とは、木槿の花のことを指しているんですね。

意味を直訳すると

「木槿は一日だけ栄(さかえ)る花である」

と、こうなります。

木槿の花は、朝に咲いて夕方にしぼんでしまうのですが、そのことを言っているのですね。

栄枯盛衰の儚さを木槿の花に例えていることわざなのですが、もともとは、白居易という中唐の詩人が放言詩という中で表した詩のひとつです。

「松樹千年終に是れ朽ち、槿花一日自ずから栄を為なす

何ぞもちいん世を恋うて常に死を憂うるをまた身を嫌いてみだりに生を厭うことなかれ」

分かり易く言い直しますと、

「千年も生きて枯れる松も、一日だけ立派に咲き誇る木槿の花も、どちらに優劣あることではないのだから、

この世を長く生きるも、短く散るも、一喜一憂することなく、それぞれの生き様を充実させましょう」

といった感じになります。

この一部分の「槿花一日の栄」のみが定着し、栄華のはかなさを表すことわざになりました。

同じような意味のことわざもたくさん

「槿花一日の栄」以外に、同じ意味を指すことわざがありましたので、それもご紹介いたします。

ちなみに英語では、

Today a man, tomorrow a mouse. (今日は人間、明日はネズミ)

と言うのですが、直訳からどうすれば「栄華の儚さ」を表せるのかイメージが難しいです(^^;)

今日は人間レベルの生活が送れたけれど、明日になるとねずみレベルの生活水準になってしまった。

とか、そんな話なのでしょうか。

なにか童話や民話、言い伝えなどからきているのでしょうかね。

木槿とはどんな花なの?


たくさんお話してきましたが、もしかしたら木槿の花がどんなだったか、いまいち思い出せていない方もいらっしゃるかもしれません!

簡単に木槿がどんな花なのかを説明しておきますね。

豆知識は多いに越したことはありませんから(*^^*)

属名: アオイ科フヨウ属(ハイビスカス)
学名: Hibiscus syriacus
和名: 木槿(ムクゲ)
別名: 波知須(ハチス)
英名: Rose of Sharon, Shrub althea
原産地: インド、中国
開花時期:6月~10月
花の色:白、ピンク、赤、紫など

【木槿の特徴】
根が横に広がらないので、庭の垣根に利用されたりもします。

手入れされてることが多いので知らない方も多いですが、放置すると10m以上の高さになるものもあるのです。

花は10㎝から20㎝ほどの綺麗な花を咲かせますが、一日でしぼんでしまいます。

でも、次から次へと新しい花が咲いては散っていくので、寂しい感じではありませんね。

一日で咲いた花がしぼんでしまうところから、「儚い花」のイメージですが、どんどんと新しい花を咲かせ続けるので木槿自体はとてもたくましく、木に花がついている時期も意外と長いのですよ。

私は「儚い」というよりも、新陳代謝のいい若いイメージを持ってしまいます♪

【薬用としての効果】
生薬としての役割もあります。

木槿の葉や花、果実もすべて薬用にすることができます。

効果は、一般的に殺菌作用、解熱効果、利尿効果、かゆみ止めなどに効き目があるんですよ。

水虫や、たむしの薬にも配合されているものもあります。

木槿皮(もくきんぴ)とは、樹皮を乾燥させたもので、木槿花(もくきんか)とは、花を乾燥させたものをそう呼びます。

木槿って英語で何ていうの?

英語では、Rose of Sharon(シャロンの薔薇)と言うそうです。

なんだか、かっこいいですよね。

Sharonとは、ヘブライ語で平原という意味なんですって。

もともと、1611年の聖書の中にこのRose of Sharonという言葉があり、それが木槿を表していたということなんですが、神聖な愛を歌った歌詞の中に登場したそうです。

日本では比較的ありふれた花とされていますが、神様に愛されている花なんですね。

ちなみに木槿は韓国の国花として大切に扱われています。

友人の庭に咲いていたハイビスカスと間違えた花は、「木槿」という素敵な花でした。

とても綺麗な花ですし、丈夫な木なので育てやすいそうですよ。

庭が寂しいとお感じの方は、「木槿」いかがですか?

-自然・科学