「梅雨の晴れ間」は、梅雨時によく聞くフレーズ。
でも、どうやって使うのか、そもそもどんな意味があるのか、分からない人のほうが多いのでは?
そこで、ここでは
- 梅雨の晴れ間の使い方と例文
- 梅雨の晴れ間の意味
などなどお伝えします。
雨についての知識なら、ちょっと自信がある私がビシッとお答えしていきましょう。
「梅雨の晴れ間」の正しい使い方と例文
では、日常生活ではどう使うのか、「梅雨の晴れ間」の使い方を見ていきましょう。
梅雨の晴れ間は6月の挨拶で使われる言葉なんですよ。
正しい使い方と例文がこちらです。
などなど……
用途としては
- 青空の青さや太陽の明るさを持ち出している文
- 梅雨明けの夏を予感させる文
が傾向として多いと思っておけばいいでしょう。
曇り空の気持ちも沈むこの時期を、少しでも明るく感じてもらおうという心遣いからなんでしょうか。
そういう心遣いが感じられる挨拶って素敵ですよね。
ひとつだけじゃない!「梅雨の晴れ間」のもうひとつの意味
それでは、梅雨の晴れ間の意味を見てみましょう。
意味は……梅雨の雨が降り続くなか、雨がやみ太陽が顔をだして晴れている間のことを言います。そのままですね。
あ、何も調べるまでもない?
いえいえ、もうひとつ知られていない意味があるんですよ。
実は、梅雨の晴れ間は「五月晴れ」と同じ意味なんです。
五月晴れは「さつきばれ」と読んで、陰暦5月の雨の晴れ間という意味です。
陰暦5月とは、つまり梅雨の時期ですから、意味が一緒になるんですね。
梅雨の晴れ間から「ひらがな」を取ると季語になる
梅雨の晴れ間から「ひらがな」を取ると「梅雨晴間」となりますが、これは俳句の季語になっているんですよ。
「つゆはれま」と読んで季節は「夏」です。
日野草城(ひのそうじょう)という俳人にこんな一句があります。
せっかく長雨が続く梅雨の日に晴れ間がでたと思ったら、すぐ曇ってしまい、チュンチュンと鳴き始めた雀の声がもつれてしまった・・・・
そんな情景を詠っているんでしょう。
「梅雨の晴れ間」という曲もある
「梅雨の晴れ間」という曲を知っていますか?
男声合唱曲で、北原白秋の詩から着想され、アカペラで歌われます。
と何度も繰り返される歌。
一度聴いてしまうと”まわせ、まわせ、水ぐるま~”という歌詞が、何日も頭の中をぐるぐる回る不思議な曲なんですよ。
北原白秋の詩に多田武彦が曲をつけた『梅雨の晴れ間』というタイトルの歌はYouTubeで聴くことができます。
梅雨の晴れ間に聴きたい曲
さて、今まで意味や使い方を調べてきましたが、そんな梅雨の晴れ間に聴きたい曲をピックアップしてみましたよ!
・秦基博 「RAIN」
・AAA 「恋音と雨空」
この2曲は、歌の中で雨は降っているのですが、すがすがしい歌声で心に晴れ間を作り出してくれる曲だと思います。
次は、うっとうしい長雨が終わり、これから夏だ!と思わせてくれる曲たちです。
・ゆず 「夏色」
定番ですが、声がいいですよね。
・wyolica 「青い月」
wyolicaは今は解散しちゃいましたが、ボサノヴァ調の素敵な曲です。
・BONNIE PINK 「A Perfect Sky」
こちらも夏の海を歌ったおしゃれな曲です。
・浦島太郎(桐谷健太) 「海の声」
三線がいい音で、夏の到来を感じさせてくれます。
・RIP SLYME 「楽園ベイベー」
のりのりになって、夏の訪れを待ちましょう!
まとめ
そんな風流な言葉である梅雨の晴れ間ですが、実際の天気はというと……
湿度が高い上に、晴れているから気温も上がり、不快指数の高い天気なのです。
思い返してみれば、確かに暑くてべたべたして、嫌な季節ではあります。
でも、昔はこの晴れ間を利用して、家仕事をしたり、農作業をしたりする貴重な時間だったんですね。
いまは洗濯はどの家も全自動で乾燥さえできてしまいますが、昔は自然乾燥が基本です。
ほんのわずかな晴れ間さえありがたく思えたことでしょう。
梅雨の晴れ間、空梅雨でなければ晴天が短い上に湿度も高い、本当はあまり気持ちの良い天気ではなかったんですね。
でも、貴重な青空です。
洗濯物を干しながら、空を見上げて、歌を歌いながら本格的な夏を待ちたいと思います。
旅行はやっぱり沖縄がいいなぁ……
なんて、夏の計画を立ててみると、さらに楽しく過ごせますよ。
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