「ピンキリ」という言葉、よく会話で使うんですけど、よく考えたらピンキリって何?って思ったことありませんか?
高いものから安いものまでとか、最上のものから最低のものまでとか、使い方もいろいろ。
でもどっちが上でどっちが下なの?ピンとキリって何のことなの?ってわからないまま使っちゃってるんですよね。
このとっても便利でゴロのいい「ピンキリ」の意味や由来、使い方などをお伝えしたいと思います。
これを知ればスッキリ納得!ちょっと賢くなった気分になれますよ♪
ピンキリは江戸時代から使われていた!
そもそも「ピンキリ」は江戸時代から使われていて、
「ピンからキリまで」
という言葉の略なんですね。
なので、ピンとキリに分かれるのです。
衝撃!「ピン」はポルトガル語が由来だった
「ピン」はポルトガル語の「点」を意味する「pinta(ピンタ)」に由来しています。
そこから、
カルタやサイコロの目の「1」
を意味するようになり、
「初め」や「ひとつ」
という意味に使われるようになりました。
よく1人で活動している芸人さんのことをピン芸人とか、ひとりぼっちでいることをピンでいるとかって言いますよね。
「キリ」の由来は謎に包まれていて・・・
キリの由来は諸説あります。
まず、一つ目は、同じくポルトガル語の「crus(十字架)」から10のことをキリと呼ぶようになり、
1から10までをピンからキリまで
と言うようになったとする説。
そして、二つ目は、日本語の「限り(きり)」からきているという説です。
「限り(きり)」から、
キリがいい・区切り
という意味で「最後」を表すようになりました。
さらに、三つ目は、花札からきているという説です。
花札には12種類の植物が描かれていて、それぞれ月に対応しています。
1月が松、2月が梅、3月が桜・・・と続き、そして最後の12月が桐の絵なんです。そう「キリ」です。そこから
キリが最後という意味
を表すようになったと言われています。
この3つの説の中では「限り」の説が有力だと言われているんですよ。
ただ、どれが正しいのかは分からず、真相は謎のままです。
ピンキリの正しい意味は?
では、なんとなくのイメージで使っている「ピンキリ」の正しい意味はどういったものなのでしょうか?
国語辞典によると、
「最上のものから最低のものまで、いろいろあるさま」
となっています。
それを日常会話で使うとなると、いろんな意味合いで使われていますね。
・価値の低いものから高いものまで
・レベルの高いものから低いものまで
・質の高いものから低いものまで
など、様々な使われ方をしているのがわかりますね。
【釣り人もマナーの良い人、悪い人、ピンからキリまで様々(笑)】
ピンとキリ、どちらが上でどちらが下?
意味はわかりましたが、結局どっちが上でどっちが下なのでしょうか?
意味から考えるとピンが最初でキリが最後となりますね。
ピンの方が1で数字も小さいし、キリの方が大きいし、最後だし、ピンが最低でキリが最高なのかな?って思いませんか?
でも実はその反対で
ピンが最高で、キリが最低
が正しいのです!
もともとは逆の意味で使われていたものが、伝わっていく中で今の意味になったようです。間違って伝わったんですね^^;
なので、「浄水器を買いたいけど値段もピンキリだし、どんなの買ったらいいのか迷っちゃう?」という場合のピンは高いもので、キリは安いもの、と言う意味になりますね。
間違って使わないようにしたいですね♪
大人も子供も使う「○○はピンキリだよね」
最近使った言葉に、「サプリメントもピンキリだし?」(質の高いもの低いもの)とか、「プロといってもピンキリだし?」(能力の高いもの低いもの)とか、「美味しいお店って言ってもピンキリだし?」(すごく美味しいお店、ちょっと美味しいお店)なんかがあります。
この最後の美味しいお店もピンキリは、いろいろある、という意味でも使えるんですよ。
古くからあるピンキリですが、姿を変えて現在でもこんなに使われているなんてすごいですよね。
ぜひこのちょっとしたまめ知識で、楽しく便利にピンキリを使ってみて下さいね(*^^*)
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