忌中と喪中の違い【期間の一覧表】旅行や初詣に行ってはいけない?
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忌中と喪中の違い【期間の一覧表】旅行や初詣に行ってはいけない?

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モノクロの蘭の花

師走に入ると「喪中につき~~」と書かれた年賀欠礼のハガキを頂くことがあります。

子供の頃は「喪中」と「忌中」の違いがよくわかっていませんでした。

「忌中」は誰かが亡くなったときに「玄関に貼る紙に書かれた言葉」くらいの認識です。

でも大人になっても、正確に二つの違いを理解しているかと言うとそうでもなかったりしませんか?

そこで今回は

  • 「忌中」と「喪中」の違い
  • 「忌中」と「喪中」の期間の一覧表

を簡単に説明します。

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「忌中」と「喪中」の違い

忌中と喪中の違いを簡単にまとめると、こうなります。

  • 【忌中】故人の死後49日間の期間のこと
  • 【喪中】故人の死後1年間の期間のこと

単純に言ってしまえば、「期間の長さ」に違いがあるというわけですね。

「忌中」と「喪中」は、どちらも故人の家族が、「祝い事」や「外との接触」を避けたり控えたりする期間のこと。

それぞれの言葉の意味や読み方から、よりくわしい違いを説明します。

忌中(きちゅう)

忌中は

  • 神道の「死は穢れ」であるという考え
  • 仏教の「49日目に来世の行き先が決まる」との中陰供養の教え

この2つが江戸時代に神仏融合でミックスされたもの。

忌中の49日間は、玄関に「忌中」と書かれた紙を貼り、祝い事はさけ行動を慎みます。

喪中(もちゅう)

喪中は、死後一年間(または一周忌法要)までをいい、故人を追悼するための期間です。

お祝い事や祭事などは差し控えます。

「忌中」と「喪中」の期間の一覧表

忌中と喪中に服する期間は、故人と自分との関係で異なります。

明治時代には法律で細かく定められていましたが、男尊女卑の激しいものでした。

この法律は昭和22年に廃止されておりますので、あくまで目安としてご覧ください。

続柄 忌日数 服喪日数
父母 50日 13ヶ月
30日 13ヶ月
20日 90日
息子 20日 90日
10日 90日
兄弟姉妹 20日 90日
祖父母 30日 父方150日/母方90日
叔父・叔母 20日 90日
夫の父母 30日 150日
妻の父母 無し 無し

一般的には、上記のような過去の法律や地域の慣習を参考に、各々で判断するようになっています。

また最近では、35日法要で忌明けとするご家庭や、初七日の次に49日法要をされるご家庭がむしろ多いようです。

故人と同居・別居の違いや、付き合いの程度、各家庭の事情によっても異なるものですから、ご家族で相談なさってください。

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【喪中のマナー】年賀状やお歳暮、旅行はどうする?

お祝い事や派手な行動は慎むのが一般的な喪中のマナー。

それぞれ「あんなこと・こんなこと」をやっていいのか、見てみましょう。

年賀状

あなたが二親等内の喪中である場合、喪中欠礼ハガキを11月中旬~12月初旬には届くように出したいものです。

出す相手は友人・知人・場合によっては仕事の関係者です。

仕事関係では、先方が故人と面識がない場合は無用な気遣いをさせないため、そのまま年賀状を出すケースも増えています。

ところで、実は喪中に年賀状を頂くのは構いません。

ただあまり広く知られていないので、喪中の相手に年賀状を出す場合は、おめでとうなどのお祝いの言葉は避け、寒中見舞いとした方が無難かもしれません。

そして、喪中を知らせていない相手から年賀状を受け取った場合は、賀状に対するお礼と喪中であることを伝え、松が明けてから寒中見舞いや挨拶状として返礼しましょう。

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お歳暮

基本的に自分の側・相手側のどちらが喪中であっても、お歳暮のやり取りはして大丈夫です。

ただし紅白の水引はNG。

無地の奉書に表書きはお歳暮としてください。

忌中の場合は先方が気にするかもしれないので、49日の忌明け後にしましょう。

忌明けを待っていてお歳暮の時期を逃すようなら、松の内が明けてから「寒中見舞い」として贈るのが良いです。

旅行

ホテルにチェックインする夫婦
旅行は避けた方が良いと言われていますが、これは先に挙げた明治時代の法律の名残りです。

現在は、気分転換や、むしろ個人を偲ぶために旅行にでかける人も多くいます。

神社・仏閣

よく神社・仏閣の参拝はさけるべきだと言われますが、これは間違いです。

お寺は忌中・喪中であっても参拝できます。

神社は穢れを意味する「忌中」の間は参拝で来ませんが、喪中であれば参拝しても大丈夫です。

そうは言っても、初詣は神社・仏閣ともに控えるのが一般的なようです。

結婚式

本来は、やはり喪中は延期した方が良いとされていましたが、現在は「故人が希望」していた場合はそのまま行うことが多いようです。

しかし、これは当事者二人で決めるのではなく、必ず両家で相談すること。

せっかくの結婚式でしこりが残ってしまっては亡き人も残念に思うに違いありません。

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まとめ

今回調べていた中で、浄土真宗は忌中も喪中も気にしないとの見解が多くあって驚きました。

私の実家は浄土真宗でとても熱心な信者ですが、家族に不幸があったときは忌中も喪中もしっかりしました。

自分の経験から言うと、忌中・喪中のおかげで心に区切りがつけられた部分があったと思います。

最近は「こうしなければならない」ではなく、できる範囲で臨機応変に対応されているご家庭が多いようです。

その際は自分一人で決めてしまわずに、家族や親族と相談して故人を偲ばれてくださいね。

風習・習慣
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