つい先日、友人からこんなメールが届きました。
一両日中の賞味期限って、いつまでのことだっけ??
と……。
もらったバームクーヘンが腐らないか心配してるみたいなんですね。
私は仕事でよく使っている言葉なので、なんとなくニュアンス的に分かりますが、その友人はまだ20代前半なので混乱してしまったようです。
社会人になりよく聞く言葉だったので、知っているつもりではいたのですが、一応あらためて調べてから返事をしました。
今回はそんな
- 一両日中の賞味期限
- 一両日中の意味と範囲
など、正しい意味をご紹介します。
一両日中の賞味期限
友人が連絡をよこした経緯は、購入したバームクーヘンに「一両日中にお召し上がりください」と書かれていたから。
賞味期限がからんでくると、余計気になりますよね。
一両日の意味から考えれば、そのバームクーヘンは1日(当日中)~2日(翌日中)に食べなければなりません。
しかし、その1日目を“購入した今日”とするか“次の日”から考えるか…これは意見が分かれるようです。
例えば、9月1日にバームクーヘンを購入したとします。
その日を1日目にした場合は、翌日の9月2日までに食べることになります。
ところが、購入した次の日を1日目とした場合、9月2日が1日目なので、9月3日が2日目。
つまり9月3日までに食べることになります。
ここで、解釈の仕方により“丸1日”の差が生じますね。
あくまでも食べ物なので、早めに消費した方がいいような気がしますが、購入者により見解が分かれるのも事実ですね。
ちなみに私はバームクーヘンが大好きなので、一両日中どころかその日に食べきってしまいますが(笑)。
一両日中の意味と範囲
普段から目にすることが多い「一両日中」という言葉ですが、意味を訊かれると一瞬とまどってしまいます。
辞書で調べてみると、こう解説されていますよ。
いちりょう‐じつ〔イチリヤウ‐〕【一両日】の意味
1日または2日。いちにちふつか。
■goo辞書より引用
要するに一両日中とは、1日か2日を意味します。
なんだかちょっと曖昧……
1日なのか2日なのかが、ますます混乱する人もいるかもしれません。
そもそも「両日」という言葉には「2日」という意味合いがあるので、「1日から2日のどちらか」という解釈で合っています。
たとえば誰かから「一両日中にご連絡いたします」などと言われた場合は、1日から2日で連絡がくるということですね。
一両日は曖昧?世代でも意見が分かれることもある
一両日という言葉は、かなり曖昧です。
世代で考え方が違うので、非常にややこしいことになってます……。
まず年齢が高い方(年配)は、今日を1日目と数えません。
- 明日を1日目
- あさってを2日目
このように考える場合が多いんですね。
逆に若い世代は「今日を1日目」と数えるので、「明日が2日目」と理解するのが普通。
この1日の差が、ビジネスの場などにおいて双方が混乱する事態を引き起こします。
一両日という言葉は、人によって受け取り方が違う曖昧な単語であると念頭におくべきです。
お互いの誤解を招かないためにも「○○日までに」などと日付をはっきり伝える方が良心的でしょう。
万が一、ビジネスシーンで相手側から
- 「一両日中にお返事いたします」
- 「一両日中に確認いたします」
などと言われたら、それがいつまでを指すのか明確にしておいた方が安心で確実です。
まとめ
一両日中という言葉は、1日または2日の範囲を意味します。
つまり一両日中が賞味期限の場合、当日か翌日以内に食べるように指定されているわけです。
しかし、まさかその1日目を今日にするか明日にするかが曖昧だとは私も知りませんでした。
日本語は奥深いですね。
賞味期限へ記されている場合やビジネスシーンで使われるときも、「伝える側」と「受け取る側」で誤差が生じる可能性があります。
自分が伝える側のときには、○日までとハッキリ日付を指定したいと思います。
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