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雛人形のそれぞれの意味【お内裏様とお雛様】子供への説明法

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雛人形って素敵ですよね。

特に「お内裏様、お雛様、右大臣、左大臣、三人官女、五人囃子」とフルセットで揃っているものは圧巻!

でも誰が誰で、それぞれがどういう人なのかって意外と知らなかったりしませんか?

子供に訊かれたときにちゃんと答えられない人も多いと思います。

そこで今回は

  • 雛人形のそれぞれの意味
  • 子供への説明の仕方

をまとめます。

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雛人形のそれぞれの意味

雛人形には以下の種類があります。

  • お内裏様とお雛様
  • 三人官女
  • 五人囃子
  • 随身
  • 仕丁

それぞれの意味を分けてご紹介していきましょう。

1段目:「お内裏様・お雛様」

お内裏様とお雛様
一番上に飾る男女の人形は天皇と皇后で、正しくは親王(しんのう)と呼ぶのですが、これを「お内裏様とお雛様」と思っている人が多いと思います。

しかし本来は「内裏」というのは、天皇の私的スペースのこと。

一番上の人形をそれぞれ「お内裏様」と「お雛様」と呼ぶのは間違いなんです。

正しくは

  • お内裏様・・・男雛と女雛の両方を指す
  • お雛様・・・全ての雛人形を指す

となります。

正式な意味はそうなんですが、世間のほとんどの人が間違って覚えているのでそれが普通になっています。

なので子供にもそのまま教えてしまっていいと思います。

【親王の子供向きの説明例がこちら】
「1段目の男の子と女の子の人形はお内裏様とお雛様と言って、昔の天皇と皇后で、これはこの二人の結婚式なんだよ!」

最近はコンパクトな親王だけの雛人形も多いですよね♪

2段目:「三人官女」

三人官女は親王の下に飾られる人形です。

この3人は親王のお世話をしてくれる女の人達だよ、という説明が良いと思います♪

3人がそれぞれ持っている持ち物は、

  • 長柄/ながえ(お酒を注ぐのに使う道具)
  • 島台/しまだい(祝儀の飾り物で三方とも呼ばれるもの)
  • 提子/ひさご(鍋のような形で、お酒を入れる器)

という名前で、こんな意味があります。

それぞれ道具が金箔や花で彩られていて、とっても華やかですよね。

【三人官女の子供向きの説明例がこちら】
「2段目の3人の女の人は三人官女と言って、お内裏様とおひな様の身の回りのお世話をしてくれる女の人なんだよ。結婚式ではお酒を注いだりしてくれるから、その道具を持っているんだよ。」

道具をよく見れば、身の回りのお世話係という役割も分かりやすいと思います。

3段目:「五人囃子」

三人官女の下の三段目に来るのが五人囃子で、こちらは元服前の男子なので、髪型も少年の髪型で、非常にかわいらしい人形になります。

事情通
事情通

「元服」というのは昔の「成人の儀式」で11~16歳の間に行われました。

囃子(はやし)というのは拍子を取って音楽を奏でる能楽の演奏形式のことで、ひな人形では

  • 謡(うたい)/歌を歌う人
  • 笛(ふえ)
  • 小鼓(こつづみ)
  • 大鼓(おおつづみ)×2人

という計5人で構成されており、謡は道具として扇を持っています。

【五人囃子の子供向きの説明例がこちら】
「3段目の5人の男の子達は五人囃子と言って、成人する前の男の子で、結婚式を盛り上げるために笛や太鼓で音楽を奏でてくれているんだよ。」

打楽器が多いので、眺めているだけで心地良いリズムの音楽が聞こえてきそうですよね♪

4段目:「随身」

続いて四段目に飾られるのは随身(ずいじん)で、俗に「右大臣」・「左大臣」とも呼ばれています。

随身は下級役人なので大臣とはまったく別物なのですが、随身もしくは右大臣・左大臣と呼ばれています。

道具は弓や矢などを持ち、親王を警護するのが仕事です。

【随身の子供向きの説明例がこちら】
「4段目の男の人達は随身といって、お内裏様とお雛様のボディーガードで、悪い人が来た時に持っている弓や矢で追い払うのがお仕事なんだよ。」

随身はお洒落な服装で格好いい武器を持っているので、ワイルドで魅力的ですよね。

5段目:「仕丁」

5段目に来るのが仕丁(じちょう)です。

仕丁というのは、律令制で国家から課せられた労役の義務で働く成人男子のこと。

事情通
事情通

3年働く義務があったそうです。

地域によって少し異なりますが、

  • ちりとり
  • ほうき
  • 熊手

などを持っていることが多いです。

【仕丁の子供向きの説明例がこちら】
「5段目の人たちは仕丁と言って、近所の人たちで、結婚式のお手伝いに来てくれているんだよ。持っているちりとりやほうきで掃除をしてくれるんだよ。」

仕丁は一番喜怒哀楽が表情に出ている人形なので、庶民的で温かみがあり、見ていてほっとしますよね。

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まとめ

それぞれの人形の意味を知ることで昔の制度に触れることが出来て興味深いですよね。

親王は少し自分とは遠い存在に思いますが、身の回りをする三人官女、音楽で盛り上げる五人囃子、身を守る随身、掃除などお手伝いする仕丁、それぞれの人生については親近感をおぼえます。

女の子はきれいなお雛様に憧れると思いますが、それを支える人達がいるということにも思いが及ぶと、いろいろなストーリーが頭に浮かぶはずです。

ひな人形全体が一つの物語のように、より深みのある存在に感じられるのではないでしょうか?

コンパクトなひな人形も手間が掛からず良いと思いますが、せっかく毎年手間をかけて5段の雛人形を飾っているのであれば、各人形についての意味を教えてあげて、子供の想像力を膨らませてあげたいですね。

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