イースターはいつからいつまでかというと、イースター当日前後の90日間という長い日程。
しかし、日本でイースターといえば当日の1日限りで、その日にパーティーをします。
なお、今年のイースターは3月31日(日曜日)です。
次にブームになる海外行事がイースター(復活祭)だと言われています。
ただ、まだ一般的には馴染みが薄く「そもそもイースター(復活祭)って何するの?」といった疑問の声も少なくありません。
そこで今回は
- 2024年のイースターパーティーの日付
- そもそも何を祝う日?
- イースターに卵が重要な理由
など海外文化にくわしい私がご紹介していきます!
今年のイースターはいつからいつまで?
イースターっていつから始まっていつまで続くのか、これもキリスト教圏ではない日本人にはまったく分からない部分だと思います。
アメリカで暮らしていた経験がある私が驚いたのはイースター期間が想像よりも長いこと!
イースターは、イースター当日の前の40日間と、イースター当日のあとの50日間を合わせた90日間もあるんですよ。つまり3ヶ月間!
そんなイベントの特性があるためか、ディズニーランドとディズニーシーのイースターイベントも60日間続きます(2019年のイースターの場合)。
2024年のイースターパーティーはいつ?何月何日?
イースターパーティーはイースター当日に行われます。
よって今年2024年のイースターパーティーは3月31日(日曜日)です。
そもそもイースターの日程というのは例年「春分の日のあとの最初の満月から数えて次の日曜日」と決められています。
時差の関係で春分の日は国ごとに異なりますが、キリスト教圏では3月21日を「春分の日と固定」して計算しています。
そこに満月が来る日も合わせて数えるため、毎年イースターパーティーの日付が前後するんですね。
このようにクリスマスと違い、その年ごとに異なるイースターの日程ですが、毎年日曜日であることには変わりありません。
ちなみに、去年2023年のイースターは4月9日でしたから、今年2024年と比べただけでもずいぶん違いがあることが分かりますね。
何月何日と決まっていない点も、日本人にはなかなかピンとこない理由のひとつかもしれません……。
イースターは何を祝う日?
イースターとは何をお祝いする日なのかというと十字架にかけられ処刑されたイエス・キリストが、死後三日目にして復活したことを記念して行われるお祝いです。
だからイースターは別名「復活祭」と呼ばれるわけなんですね!
キリスト教ではクリスマスよりも重要で、盛大に行われることで知られています。
実際、クリスマスを祝うようになるまでには長い月日を要しているのに対して、イースターはキリスト教誕生直後から存在していたとも言われています。
なお、イースターの語源は
- ゲルマン神話の春の女神「エオストレ(Eostre)」
- ゲルマン人が用いた春の月名「エオストレモナト(Eostremonat)」
とも言われているそうですが、定かではありません。
この日はクリスマス同様、家族で食事を楽しみながら過ごすのが伝統的な楽しみ方です。
ハッピーイースターの意味
イースターパーティーなどで頻繁に飛び交う言葉が「ハッピーイースター」。
イースターはキリストの復活をお祝いする日ですから、とっても幸せ(ハッピー)な日。
だから、その挨拶(というか合言葉)として「ハッピーイースター!」と口にしたり、手紙に書いたりするんです。
なので特にその言葉に深い意味はないんですが、無理やり説明するなら「主の復活おめでとう」といった意味になるでしょうか。
ハッピーニューイヤーやハッピーバースデーのように定番化されたフレーズなので、そんな深く考える必要はなく気軽に口にすればいい言葉なんですね。
イースターに卵が重要な理由
イースターと言われて真っ先に思い浮かぶのが「カラフルにペイントされた卵」という方も多いのではないでしょうか。
この卵は「イースターエッグ」と呼ばれるのですが、この卵は何を意味するのでしょうか?
イースターエッグの由来や意味を解説していきましょう。
古来より卵は「生命や豊穣の象徴」として飾りに使う風習がありました。
また、ひよこが卵の殻を破って生まれてくるように、キリストも死という殻を破り復活したという意味が込められています。
つまり生命の誕生とキリストの復活のイメージが重なり、イースターエッグが生まれたというわけですね。
ちなみに、昔はゆで卵に直接ペイントしていましたが、現代ではプラスチックやチョコレートで出来た卵で代用することが多いようです。
また、イースターエッグと並んで広く知られているのがイースターバニーです。
なぜイースターにうさぎが関係しているのかというと、うさぎは多産(子供をたくさん産む)ので、豊穣のシンボルとしてイースターに用いられるようになったためです。
イースターエッグの遊び方
では、イースターエッグを使って遊ぶには、どうしたらいいのでしょう。
海外ではどのような遊び方をしているのかをご紹介します。
エッグペイント
その名の通り、卵に色を塗ったり絵を描いたりして楽しみます。
イースターを迎える準備として、家族で行うのも楽しそうです。
絵が苦手な人は、シールを使えば簡単にできますよ。
エッグハント
家の中や庭に隠した卵を子供が探すゲームです。
一番多く探し当てた子が勝ち。
お菓子だけでなく、おもちゃが入った卵を隠しても喜ばれそうですね。
【こちらがエッグハントの様子】
エッグロール
イースターエッグを割らないように、大きめスプーンでコロコロと転がしながら速さを競います。
一見、地味そうですが、卵がまっすぐ転がらないこともあり、想像以上に盛り上がるそうですよ。
ホワイトハウスの恒例行事としても有名です。
エッグレース
スプーンの上にイースターエッグをのせてゴールまで競争します。
2016年のディズニーイースターで行われていたのが記憶に新しいという方もいるかも知れません。
自分でやるなら、スプーンをお玉にしたり、逆に小さめのスプーンに卵を乗せてみたりと、バランスを変えると面白そうです。
イースターの食べ物
イースターエッグの楽しみ方が分かったところで、気になるのが食事です。
一体どんなものを食べるのでしょうか。こちらについてもご紹介していきましょう。
イースター前の40日間(日曜を入れると46日間)は、一部の教派では「肉・乳製品・卵・アルコールの摂取は禁止」されます。
それが復活祭の日に解禁されるため、イースター当日の正餐の食卓には、それら動物性食品がズラッと並びます。
特に、卵料理やバターや乳製品をふんだんに使ったケーキや菓子パンは人気がありますよ。
フランスやスイスではラム肉の料理を食べる風習もあるようですが、日本で楽しむとしたら手軽な卵料理でしょうか。
春らしく、華やかな料理で食卓を彩りたいですね。
まとめ
今年のイースターパーティの日程やその遊び方などをお伝えしてきました。
馴染みのないイースターも、その意味が分かるとぐっと親しみがわきますね。
盛大に祝うのは無理でも、買ってきたイースターエッグでエッグハントを楽しんだり、100円ショップで買ったインテリアでイースター気分を味わうだけでもいいでしょう。
家族や友人との距離が縮まるイベントのひとつとして楽しめたらいいですね。
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