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シソを植えてはいけない2つの理由【注意】庭が占拠される?

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シソを植えてはいけない2つの理由

事情通
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シソを植えてはいけない理由は、この2つ。

  • 「こぼれ種」で大量繁殖するから
  • ヨトウムシが発生するから

お刺し身や天ぷらなど和食には出番が多いシソ。

毎回スーパーで買うと高いので、家の庭で育てたい人も多いですが

シソを植えるのは賛成できないな……

と反対する人がいます。

そこで今回は

  • シソを植えてはいけない2つの理由
  • 青シソと赤シソの同時栽培はNG
  • こぼれ種で育てちゃダメなワケ

こんな情報をわかりやすく解説します。

海奈渡ナナ
海奈渡ナナ

家庭菜園歴が長く、シソは何度も育てたことがある私がお届けします。

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シソを植えてはいけない2つの理由

世間では「シソは庭や家庭菜園で育ててはいけない」とウワサされています。

その理由というのが、こちらの2つです。

  • 「こぼれ種」で大量繁殖するから
  • ハスモンヨトウが発生するから

それぞれくわしい事情をチェックしてみてください。

「こぼれ種」で大量繁殖するから

シソを栽培すると花が咲いて、種がつきます。

その種が地面に落ちて、翌年は勝手に芽を出し、勝手にどんどん育ちます。

それがほんの少しならいいのですが、庭や家庭菜園のあちこちに種が飛んでいるので、ほうぼうでシソが育ってしまうんですね……。

海奈渡ナナ
海奈渡ナナ

それも抜いて抜いても次々に現れるほどの株数が!

シソは地植えすると増えすぎるというのが園芸家たちの常識。

まさに雑草並みの繁殖力があり、わざわざ水やりをしなくても成長し、その翌年以降も自分たちの力で勢力を広げていきます。

そのまま放っておくと、やがては庭や家庭菜園がシソに占拠され、ほかの植物が育ちにくなるため「シソは植えてはいけない」説が強く主張されるようになりました。

ヨトウムシが発生するから

シソは和製ハーブと呼ばれるほど、香りの強い植物。

その香りを嫌ってナメクジや芋虫は逃げてしまいますが、シソの葉を食べる害虫もいます。

事情通
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それがヨトウムシという蛾の幼虫。

漢字では「夜盗虫」と書くところから想像できるように、夜になると活動をはじめ、シソの葉をむしゃむしゃと食い散らかします。

このヨトウムシは食欲旺盛で、他の野菜(キャベツ・白菜・サヤエンドウなど)にも大きな被害が広がることも……。

そんな被害拡大の警告の意味で「シソを植えてはいけない」説が囁かれるようになったのかもしれません。

また、成虫になった蛾のビジュアルは虫嫌いの人にはキツイものがあり、見た目の面でも嫌われているんですね。

なお、シソには以下の害虫も発生する場合があります。

  • アブラムシ
  • バッタ
  • ハダニ
  • ハモグリバエ
  • アザミウマ
  • コナガ

赤シソと青シソは一緒に植えてはいけない理由

青シソと赤シソを植えた家庭菜園
シソには「赤しそ」と「青しそ」の2種類あるのは、ご存知かと思います。

どちらか1種類を植えるならまだしも、2種類を同時に植えるのはリスクがある行為だとご存知でしょうか?

交雑して質が落ちるから

前述した通り、シソは一度植えると翌年もこぼれ種が勝手に芽を出します。

しかし、赤シソと青シソを同時に栽培していた場合、交雑したシソが生まれる可能性が高くなります。

事情通
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「交雑」とは、異なる種がかけあわさって雑種が作られること。

つまり、赤シソと青シソのハーフが生まれるんですね。

交雑したシソの特徴がこちら。

  • 香りが薄い
  • 葉が赤と緑色の混じった色になる
  • 繁殖力や生命力が強くなる
  • 二度と元のシソには戻らない

非常にやっかいな存在になり、またシソとしての利用価値が低くく「質が落ちる」のは歴然です。

一年限りならOK!

ただ、赤シソも青シソも一年限り植えるつもりなら、同時栽培もOKです。

翌年以降、交雑したシソが芽を出しても抜いてしまえば済むことですから。

【結論】シソを正しく管理すれば植えても大丈夫!

シソを植えてはいけない説は、たしかに一理あります。

しかし、以下の点に気をつけて栽培すれば家庭で育てると、料理において非常の重宝する植物なのは確かですよ。

  • 地植えではなく鉢やプランターで育てる
  • 鉢やプランターはコンクリート等の地面に置く
  • ヨトウムシなどの害虫駆除をしっかりやる
  • 赤シソと青シソは一年限りで育てる
  • 花の穂がついたら早めに摘み取る

シソの栽培で怖いのは、なんといってもこぼれ種が庭中に拡散すること。

それを防ぐにはプランター栽培を基本とし、土の地面からは離して、コンクリートなどの種が落ちても芽が出ない場所で育てれば大丈夫でしょう。

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シソの育て方と基礎知識

シソはメインのおかず(料理)にはならないけれど、いなくては困る名脇役みたいな存在。

かといって毎回スーパーで買うのは不経済……。

海奈渡ナナ
海奈渡ナナ

というわけで、やっぱり自分で育てるのが一番です。

おすすめは、ひとつの鉢に1株だけ栽培する方法。

これなら家族3~4人でも、十分まかなうことができますよ。

※たくさんシソを使う家庭は2鉢あると安心です。

用土の種類

用度は水はけが良ければ何でもかまいません。

ホームセンターで売っている園芸用土(野菜用の土)が手軽で用意しやすいでしょう。

種まきのやり方

発芽温度が20℃以上なので、全国的に4月を過ぎてから蒔きましょう。

小さな鉢(ポット)か、プランターに土を入れ、種を蒔いて上から5ミリほど土をかけます。

種が流れないようにやさしくジョウロで水をやり、土の表面が乾かないように気をつけます。

間引きと摘心は大切

シソは発芽率が高いため、発芽した芽をすべて育てようとするとスペースが狭くなり、お互いの成長を阻害します……。

混み合ってるところは適度に「間引き」(不要な芽を抜く)をして、お互いの成長スペースを確保します。

そして、株が15cmくらいまで伸びたら茎の先端を摘み取ります。

事情通
事情通

この作業を「摘心」といいます。

摘心をすると「縦」への成長が止まり、「横」への成長が促され、葉っぱがよくしげって収穫量が増えます。

肥料の選び方と与え方

市販の培養土には肥料が含まれているので、種まき当初は必要ありません。

本葉が伸びてきたころに、化成肥料を2週間に1度くらい適当に与えておけばOKです。

水やりの頻度

土の表面がかわいたら、鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりとあげましょう。

1日1回など回数を決めるのではなく、土の乾燥状態を見て与えるのが基本。

※真夏の日中は水を与えると温度が上昇するので、朝か夕方に与えます。

収穫時期と方法

葉が10枚以上に増えたら、株の下に生えた大きな葉から摘み取って収穫します。

9月頃になると茎の先端に花の穂がつきますが、そのままにしておくと株の勢いが弱ります。

また、花が終わると種がついて庭(畑)に落下し、翌年に大量繁殖することに……。

こちらの動画のように早めに摘み取って天ぷらにして食べるか、捨てましょう。

「こぼれ種」より「新規の種」で育てよう

毎年シソの種を買って蒔くのはもったいないと、こぼれ種に頼りたい気持ちは理解できます。

しかし、こぼれ種で育てるのはこんなデメリットが!

  • 質が落ちる(香りや風味が悪くなる)
  • 交雑した種だと更に質が悪くなる

たとえ青しそしか育てていなくても、翌年、翌々年と更新されるに従って、どんどん質が悪くなります……。

ホームセンターなら200~300円、百均ショップなら110円で購入できるので毎年新しい種で蒔き直すのが理想ですよ。

赤紫蘇と青紫蘇の違い

赤しそと青しそはどちらも「シソ科シソ属」の一年草で、中国原産なのも一緒。

最大の違いは、見ての通り「葉の色」にあります。

海奈渡ナナ
海奈渡ナナ

しかし、細かく見ていくと「違い」はけっこうあるんですね。

青しそ 赤しそ
葉の色
特有の香り 強い 弱い
用途 薬味・刺身のツマ・天ぷら 梅干し・柴漬け・しそジュース
流通期間 一年中 5月~7月
主な栄養素 βカロテン ロズマリン酸・ペリルアルデヒド・シソニン

青しそは栄養価が高く、赤しそは薬効成分が高いといった違いのせいか、青シソは食用がメインで、赤しそは色付けや成分だけを抽出して使う機会が多いようです。

荏胡麻(えごま)も同じ品種だから要注意

韓国料理の「サンチュ」などで食べる機会がある荏胡麻(えごま)。

見た目は青しそと見分けがつかないくらいですが、それもそのはず、同じシソ科の一年草です。

同じ仲間のため一緒に育てると交雑しますから、種を採取したり、こぼれ種を期待する場合は離して栽培しましょう。

※ちなみに大葉は青しそを指します。

紫蘇(しそ)の名前の由来

しそを漢字で書くと、紫蘇。

この名前がついた由来は、中国の伝承にあります。

昔、若者がカニを食べて具合が悪くなったので、赤シソの薬草を飲ませところ見事回復!

そこから赤シソの色「紫」と、蘇る(よみがえる)の「蘇」を組み合わせて、紫蘇と呼ばれるようになったそうです。

ですから、中国名の漢字「紫蘇」は赤シソが由来なんですね。

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まとめ

シソを植えてはいけないと言われるのは

  • 庭を覆うほど大量に繁殖するから
  • ヨトウムシ(害虫)が大発生するから

この2つが理由でした。

しかし、種が落ちないように管理すれば問題ありません。

赤シソと青シソを同時に育てると交雑するので、離れて植えるか、こぼれ種には期待しないで育てるのが正解ですよ。

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自然・科学
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