レモングラスを植えてはいけない最大の理由は「巨大化して増えすぎる」からです。大きく成長したレモングラスが庭を圧迫したり、他の植物の成長を阻害する可能性があります。
レモングラスはレモンのような爽やかな香りを持つ人気のハーブ。
でも、実際に育てている人からは「植えないほうがよかった」との声も聞こえてきます。
そこで今回は
- レモングラスを植えてはいけない理由
- レモングラスを庭で安全に育てる注意点
- レモングラスを植えるメリット
を解説します。
これまで様々なハーブを育ててきた私にお任せください。
レモングラスを植えてはいけない4つの理由
レモングラスを植えてはいけない理由が、こちらの4つです。
- 巨大化して増えすぎる
- 寒地では冬越しができず枯れる
- 強風で倒れる
- ススキと見分けがつかない
巨大化して増えすぎる
レモングラスを植えてはいけない理由の1つめが「巨大化して増えすぎる」ため。
レモングラスは高さ(草丈)が1.5m、横幅が2mほどの大株に成長します。
そのため、狭い庭に植えると邪魔になるケースも……。
鉢植えのレモングラスを母に預けてたら増殖してた
これもう鉢動かせないレベルで根付いてるわ pic.twitter.com/0hXTZc5j3y
— うすしお味🇺🇦 (@schlegelii_frog) October 9, 2022
レモングラスの長く伸びた葉が日照を遮って、隣に植わっている植物の成長を阻害する可能性もでてきます。
寒地では冬越しができず枯れる
レモングラスを植えてはいけない理由の2つめが「寒地では冬越しができず枯れる」ため。
レモングラスはインドやスリランカが原産地だと言われています(くわしくは不明)。
どちらにしろ熱帯地方で生まれた植物なので、多年草ながら日本の冬の寒さには耐えられず、枯れてしまうことがあります……。
レモングラスの耐寒温度は
0℃を下回ると枯れる
いやいやマイナス5℃までなら平気
など意見は様々ですが、寒さに弱いのは間違いありません。
一般的には5℃以上の気温がないと、地植えでは越冬できないと言われています。
強風で倒れる
レモングラスを植えてはいけない理由の3つめが「強風で倒れる」ため。
レモングラスが1m以上に育ち、台風などの強風が吹くと根本から倒れてしまうことがあります。
この弱点を知っている人は、強風が吹く前に刈り取って収穫して備えるのだとか。
事前に準備ができればいいですが、地面にばったり倒れたレモングラスはなかなかに悲しい光景に映ります。
ススキと見分けがつかない
レモングラスを植えてはいけない理由の4つめが「ススキと見分けがつかない」ため。
レモングラスはススキの葉とよく似ているため、よく間違われることがあります。
レモングラスさんがススキみたいになっとるw pic.twitter.com/8uBEhpCMpc
— みゃりも (@myarimodmob) May 21, 2021
ススキと言えば一般的には雑草の扱い。
せっかくおしゃれなハーブとしてレモングラスを庭に植えたのに、近所の人からは
あの方のお宅は雑草が生えてるのにそのままにしているわ……
などと陰口を叩かれるかもしれません。
レモングラスを庭で安全に育てる注意点
レモングラスを庭で安全に育てるには、以下の注意点を知っておくといいですよ。
- 寒地では鉢植えにする
- 地植えするなら冬場は掘り上げる
寒地では鉢植えにする
通説ではレモングラスは関東以北では、外で冬越しは不可能だと言われています。
下段で説明するように「掘り上げる」作業をすればいいのですが、それが面倒なら最初から鉢植えで育てるのが楽ですね。
庭に大きく広がって成長するのを防げますし、不要になった場合でも処分するのに手がかかりません。
地植えするなら冬場は掘り上げる
冬に気温が5℃以下に下がる地方で地植えする場合は、冬前に株を掘り上げて室内に非難させましょう。
葉を10cmくらい残して刈り込んで、鉢に植え替えて行います。
地植えのままでも短く刈り込んだのち、マルチングをすれば越冬できるそうですが念のために掘り上げたほうが安心ですね。
レモングラスを植えるメリット
レモングラスを鉢植えや庭植えで育てると、こんなメリットがあります。
- ハーブティーだけじゃなく料理にも利用できる
- ゴキブリ等の害虫への忌避作用がある
ハーブティーだけじゃなく料理にも利用できる
レモングラスというとハーブティーのイメージが強いですが、それ以外にも料理に利用することもできるんですよ。
- トムヤンクン
- カレー(グリーンカレー・マッサマンカレー)
- レモングラス鍋
やはり東南アジア系のテイストになりますが、ベトナム風のレモングラス鍋はこれから流行りそうな予感もします。
ゴキブリ等の害虫への忌避作用がある
レモングラスは柑橘系の香りを放つため、ゴキブリ等の害虫への忌避作用が確認されています。
そのため、庭やベランダにレモングラスの株があれば、多少でもゴキブリなどを寄せ付けない効果が期待できます。
正直、こういった植物があれば見かけなくなるわけではないので、お守り程度に考えておくといいかもしれません。
まとめ
レモングラスを植えてはいけないと言われる理由は
- 巨大化して増えすぎる
- 寒地では冬越しができず枯れる
- 強風で倒れる
- ススキと見分けがつかない
という3つの欠点があるためでした。
しかし、どれも事前に特性を知っていれば回避できる問題ばかり。
なお、レモングラスの種は私の知る限りダイソーを含め、ネットショップやホームセンターでも売っていません。
春には店頭に苗が並ぶはずなので、自宅で育てたい方はそちらを購入するのが近道です。
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