カーネーションを漢字にしたら?
そんなクイズがあったら、答えられる人、たぶんゼロですよね(笑)
私はちょっとしたキッカケで知ったんですが、こんな「難しい漢字なのか~」と驚くやら、呆れるやら・・・・。
で、それを誰かに教えたくてこの記事を書いています。
カーネーションって母の日の定番プレゼントの花ですが、身近なようで意外と知らないことが多いんですよね。
そこでここでは
- カーネーションは漢字でどう書く?
- カーネーションを英語にすると?
- カーネーションという名前の語源や由来
この3つの疑問に答えていきます♪
コレを知ればカーネーションへの愛着が湧くこと間違いなし!
カーネーションを漢字にすると?
まずカーネーションを漢字にすると、どうなるかというと
和蘭石竹
こんな難しい漢字が並ぶことになります。
読み方は「オランダセキチク」。
和蘭石竹(オランダセキチク)という名(呼び方・書き方)は、カーネーションの「和名」となります。
和蘭石竹の漢字の意味
カーネーションはどうして和蘭石竹と書くんだろう?
と不思議に思いますよね?当然です。
では、この漢字の意味をくわしく説明していきますね。
- 和蘭(オランダ)はオランダの漢字表記
- 石竹(セキチク)は中国原産のナデシコ科の多年草
オランダを昔の日本では「和蘭」と表記していたんですね。
そして、石竹は「ナデシコの一種」だと覚えておけばOK。
で、この石竹という種類のナデシコのうち、「オランダ原産の品種」がカーネーションになるんです。
そこから「和蘭(オランダ)+石竹(セキチク)」という漢字を組み合わせることで、カーネーションの漢字として(日本では)成立したわけですね。
別名もある
ちなみにですが、カーネーションには別名もあり、
- オランダナデシコ
- ジャコウナデシコ
こういう呼ばれ方もします。
この2つの別名を漢字にすると
- 和蘭撫子(オランダナデシコ)
- 麝香撫子(ジャコウナデシコ)
こういう表記になりますので、これを「カーネーションの漢字」とするのも間違いではありません。
中国ではカーネーションを漢字でどう書く?
次に漢字の本場・中国ではカーネーションはどう書くかというと
- 麝香石竹
- 香石竹
- 康乃馨
こんなふうに日本で知られているだけでも3種類もあります。
麝香など「香り」を指す言葉が付けられているのが目に付きますね。
石竹は日本で言うところの撫子ですから、石竹(撫子)のなかでも香りが特徴的だと名付けた中国人は感じたのでしょう。
カーネーションというと、赤や白などの色のバリエーションや、まるで造花のように幾重にも重なった花びらが特徴的。
ですが意外と盲点なのが「香り」。
カーネーションの甘くてちょっと刺激的な香りは、ヨーロッパではワイン・香水の匂い付けとして珍重されていたそうです。
現在ではエッセンシャルオイルとしても利用されますが、まとまった量が収集できないため希少価値が高いとか・・・・。
ちなみに「麝香」とはジャコウジカやジャコウネコから採取される香料のこと。
そんな特殊な香料とカーネーションの香りが似ているなんて面白い!
カーネーションを英語やオランダ語にすると?
カーネーションは英語にするとどんなスペルになるかというと
carnation(カーネイション)
こうなります。
発音に近い表記をするとネーションと伸ばすのではなく、ネイションと伸ばさないのが正しいと分かります。
原産国のオランダではどう書くかというと
anjer(アンヤー)
アンヤーって日本人からすると全くしっくりこない呼び方ですね。(笑)
ただ、日本に最初にカーネーションが輸入された江戸時代には、このオランダ語をもとに「アンジャ」と呼ばれていたそうです。
カーネーションの語源や由来は?
カーネーションがどうして「カーネーションという名前で呼ばれるようになったか?」という語源や由来には2つの説があります。
ウィキペディアによると
肉(ラテン語:carn)の色の花という説や[6]、シェイクスピアの時代に冠飾り(coronation flower)に使われこれが転訛したもの
出典:ウィキペディア
こんなふうに紹介されています。
つまり
- カーネーションの花の色が「肉」の色に似ていたから
- カーネーションが冠飾りに使われていたから
ということですね。正直、驚きました!
もっとロマンチックというか、キレイなエピソードがあるような気がしていたので。
たしかにピンク色のカーネーションの花は肉っぽい色ではありますが、ちょっと昔の人はセンスが悪いというかストレートすぎます・・・・・。
意外とこういう美しい草花の名前ってもともとの語源や由来はつまらないものだったり、汚いものだったりするんですよね。
「オオイヌノフグリ」とかその最たるものです。
まとめ
カーネーションは漢字で書くとどうなるか、あらためて振り返りましょう。
- 和蘭石竹(これが本名)
- 和蘭撫子(別名)
- 麝香撫子(別名)
どうですか、花のイメージとちょっとギャップがありませんか?
母の日のプレゼントは「和蘭石竹」なんて書くと、受け取るイメージが変わって華やかさよりも「重み」が出てきますね。
でもきっと世のお母さん方はこんな漢字を知らないでしょうから、花束に添えるメッセージカードに
「今年は感謝の気持ちを込めて和蘭石竹を贈ります」
なんて書いてみては?
そこから話が弾むと思いますよ♪
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