スーパーで「小豆」のとなりに「ささげ豆」が売られていました。
見た感じ、ほとんど変わらず、見分けがつきません。
栄養素や使い方にどんな違いがあるのか、知ってる人は少ないはず。
そこでこの記事では
- ささげ豆の栄養
- 小豆との違い
- ささげ豆の茹で方
などをまとめました。
![海奈渡ナナ](https://new-seasons.net/wp-content/uploads/2019/05/newseasons-prof.png)
祖母から教わったレシピで、ときどき小豆で赤飯を作る私がご紹介します。
ささげ豆に含まれる栄養素
見た目は小豆とそっくりな「ささげ豆」。
栄養素としては、「ビタミンB1」と「ビタミンB2」が豊富に含まれているのが特徴です。
糖質のエネルギー変換に使われ、疲労回復やスタミナ増進に有効。
脂肪を燃焼させ、細胞の新陳代謝を促します。
【ナイアシン、ビタミンB6】
皮膚や粘膜の健康維持をサポートしたり、脳神経を正常に働かせてくれます。
【パントテン酸】
動脈硬化の予防に。
【葉酸】
貧血予防や胎児の成長を助けてくれます。
【ビタミンE】
抗酸化ビタミンですので、活性酸素の発生を抑えて、動脈硬化や皮膚や血管の老化を防いでくれます。
【カリウム】
疲労回復や高血圧の予防に。
「豆は体にいい」とよく言われますが、ささげ豆にも豊富な栄養が含まれています。
ささげと小豆の違い
お赤飯には我が家のように「小豆」を使うご家庭が多いはずです。
この「ささげ豆」と小豆はどういう違いがあるのかというと
実は、味は全く同じ。
もちろん、見た目もほぼ同じ。
「じゃぁ、どっちでもいいじゃん」と思うわけですが、違うのは
ゆでた時に小豆の方が柔らかい
ということ。
なので、「あんこ」や「ぜんざい」などを作る時は小豆の方がむいているのです。
お赤飯の場合は、豆がつぶれてしまうと見た目が悪いので、ささげを使う方が良いのだそうです。
だって、お赤飯ってお祝いごとに用意するのですから、豆がつぶれていては縁起が悪いとされるのです。
小豆の皮がさけた姿が「切腹」を連想させるとして、昔は武士の間で嫌われていたそうで、その名残でお祝い事には使わないことが多いと聞きました。
やっぱりお赤飯にはささげの方がいいみたいですね。
ささげ豆の正しいゆで方と保存方法
定番のお赤飯に使う「ささげ豆」のゆで方をご紹介します。
【ささげ豆の茹で方】
- ささ豆げ60g(もち米3合にちょうど良い量)を軽く洗う
- 1リットルの水と一緒に中火にかける
- 沸騰したら弱火で15分ほどゆでて、そのまま冷やす(常温で!!)
- 冷めたらゆで汁とささげを分け、ゆで汁はとっておく
お赤飯用のささげの準備はこれでOK。
あとは洗って水に漬け、水分を切ったもち米と一緒に炊くだけで、おいしいお赤飯の出来上がりです。
ささげのゆで汁で炊くことで、ほんのりしたピンクのお赤飯ができあがるんです♪
【ささげ豆を使ったお赤飯の炊き方動画】
お店で1袋ささげ豆を買ってくると、多い場合もありますが、乾燥豆ですので長期保存(2~3年)OKです。
煮てしまった豆を保存したい場合は、すぐに冷凍してしまいましょう。
まとめ
小豆とささげ。
とってもよく似ているけど、用途ごとに使い分けするべき豆なんですね。
「ささげは煮崩れしない、小豆の方がやわらかい」、これが一番の違いです。
煮崩れしないささげは煮物に最適。
もちろん、お赤飯もささげがいいようです。
私の得意なおはぎは小豆、お祝いごとに欠かせないお赤飯はささげ。
今後はきちんと使い分けていこうと思います。
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