アロエは繁殖力が高いため庭に植えてはいけないとされています。しかし、定期的に手入れをすれば成長をコントロールできるので地植えしても問題ありません。(寒い地方は除く)
薬用や食用として昔からおなじみのアロエ。
根強い人気があり、街を歩けば民家のあちこちで見かける植物です。
しかし、「庭に植えてはいけない」との悪い評判も聞こえてきます……。
そこで今回は
- アロエを庭に植えてはいけない理由
- アロエを庭で育てる注意点
- アロエを庭に植えるメリット
を解説します。
小さい頃から家にはアロエがあった私にお任せください。
アロエを庭に植えてはいけない3つの理由
アロエを庭に植えてはいけない理由がこの3つです。
- 繁殖力が高い
- 冬の寒さに弱い
- 犬や猫には毒性がある
繁殖力が高い
アロエを庭に植えてはいけない1つ目の理由が「繁殖力が高い」ため。
アロエを一株植えると横にどんどんと広がって、勢力範囲を拡大します。
アロエの繁殖率よwww pic.twitter.com/vlPgOpqwA5
— ノワール (@nowapop495) November 10, 2020
高さは2mほどまでしか伸びませんが、横への広がりには制限がありません。
傍を通るとアロエのトゲが服にひっかかったり、通行の邪魔になることも……。
木質化する
アロエは多肉植物のイメージが強く、茎は力を加えればポキリと折れると思っていますよね?
しかし、植えてからしばらくすると、木質化して硬くなるるんですよ。
こうなるとカッチカチで、手で簡単に折ることも不可能です。
撤去が大変
放置して伸び放題になったアロエの撤去は大変です。
茎は木質化しているため、ノコギリや剪定バサミなどが無いと切れませんし、硬いので伐採も力仕事に。
また、アロエは水を大量に含むため、刈り取った枝は相当な重量になります。
重労働を覚悟しないといけません
不要になってもサッと撤去するのは難しいわけですね。
冬の寒さに弱い
アロエを庭に植えてはいけない2つ目の理由が「冬の寒さに弱い」ため。
アロエの原産地は、アフリカやアラビア半島にかけて。
そのため、耐寒性はやや低めであり、品種によっては霜が降りたり雪が降ると枯れてしまうことも……。
0℃以下に下がるとキケンなので、関東以北の寒い地域ではそもそも庭に地植えは難しいでしょう。
犬や猫には毒性がある
アロエを庭に植えてはいけない3つ目の理由が「犬や猫には毒性がある」ため。
アロエは犬や猫が誤って食べてしまうと、以下のような中毒症状を起こす危険性があります。
- 嘔吐
- 下痢
これはアロエの葉や葉腋に
- バルバロイン
- サポニン
- アントラキノン
といった犬や猫にとって毒となる成分が含まれているため。
上記の3つは人間にとってはプラス効果がありますが、犬猫には逆効果。
もしアロエを庭に植えると誤食する危険性があるため、注意が必要です。
アロエを庭で安全に育てる2つのポイント
アロエをどうしても家庭で育てたい場合は、以下の2つのポイントを押さえておくといいですよ。
- 定期的に手入れをする
- 寒い地方では鉢植えにする
定期的に手入れをする
アロエを庭の花壇に植えたら、そのままほったらかし……。
これは絶対にやってはいけません。
横に広がって邪魔ですし、何より見た目が悪くなります。
「伸びてきたな」と思ったら、上記の動画のようにばっさりと剪定して成長を抑制するようにしましょう。
寒い地方では鉢植えにする
冬には一定期間、必ず雪が降り積もるような寒い地方ではアロエの庭植えは諦めたほうがいいでしょう。
特にアロエベラは寒さに弱いタイプ
冬の間は室内に取り込める鉢植えで栽培するのがベターです。
やんちゃな犬や猫がいるご家庭で、ペットの誤食を心配される場合も鉢植えが適しています。
鉢植えなら自由自在に場所移動が可能ですから
アロエを庭に植える2つのメリット
アロエを庭に植えるのには、こんな2つのメリットがあります。
- 寂しい冬に花を咲かせてくれる
- 園芸初心者でも育てやすい
寂しい冬に花を咲かせてくれる
「医者いらず」の別名がある「キダチアロエ」は、12月から2月にかけて円筒状の赤い花を咲かせます。
寒い冬は葉を落とす植物が多く、寂しい光景がしばらく続きます。
そんな時期に貴重な彩りをもたらしてくれるため、観賞用としてもキダチアロエはありがたい存在ですね。
園芸初心者でも育てやすい
アロエは耐暑性も高く、病害虫の被害も少ないため、育てやすい植物のひとつ。
冬の寒さには気をつけないといけませんが、環境的に障害になるものは少なめ。
逆に「育ちすぎ」に気をつけないといけないくらいです。
まとめ
アロエを庭に植えてはいけないと言われるのは
- 繁殖力が高い
- 冬の寒さに弱い
- 犬や猫には毒性がある
以上、3つの理由からでした。
成長しすぎるアロエを抑えるため、世話をする時間が取れる人なら植えても構わないと思います。
しかし、あまり時間がないとか、世話をするのが面倒な人は鉢植えにするのが安全策ですね。
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